近年、動物のがんが増えています。
これは飼育環境が良くなったり、獣医療の発展など、人間と同じく、動物も高齢化が進んでいることが主な原因です。
ここで問題なのが、がんを診断できない。ということは少ないですが、がん患者への治療を行える施設が少ないということです。
先生はいかがでしょうか?
日に日に増加しているがん患者へ治療を行えているでしょうか?
こんな話を聞きました
最近元気がなく、だっこするとしこりを見つけた。
ということで来院された飼い主さんと患者さん。
診断の結果、「抗がん剤治療が必要ながん」ということがわかり、
隣の県にある大きな動物病院に紹介されました。
しかしその病院まで車で片道2時間、、、
飼い主さんの都合や、患者の体力も持たず、抗がん剤治療を受けることなく、その子はこの世を去ってしまいました。
抗がん剤治療を受けていれば良くなっていたのか? と聞かれると必ずしもそうとは限りません。
ですが何か手があるのに、その手を使えないというのは言葉にできない悔しさが残ると思います。
こういったケースが3年、5年、10年と続いていることで、
がんが犬猫の死亡理由を大きく占めていることに繋がっているのではないでしょうか?
がんは大きな病院や二次診療施設に任せておけば良い。という時代は終わりに近づいているのかもしれません。
これからますますがん患者が増える時代、、、
このような悲しい出来事を少しでも減らすために私たちは活動しています。
まず何から始めたらいいのか?
抗がん剤治療に関して、大学で学ばれた先生はごく一部でしょう。
ですので卒後にご自身で学ばれることが大半だと思いますが、ネットや書籍など様々なところから情報を取得できる時代になり、どの情報を取り入れたら良いのか、判断が難しいですよね。
そこで抗がん剤治療で一番重要な原理原則について
東京大学附属動物医療センター 内科系診療科 の富安先生にお話いただくことになりました。
講師紹介
- 【プロフィール】
- 腫瘍学と血液学のエキスパート。東京大学 農学部獣医学専修時代、辻本元先生の提案をキッカケに腫瘍学に没頭する。大学院卒業後の2014年、博士研究員としてミネソタ大学へ。帰国後は東京大学附属動物医療センターで特任研究員を務める。2021年より、東京大学大学院 農学生命科学研究科 獣医学専攻 病態動物医科学講座 獣医内科学教室 准教授。
- 【学会、セミナー、講演歴】
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- 第19回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2023年
「臨床研究最前線 犬組織球性肉腫の分子病態解析~個別化分子標的医療を目指して~」
- 第29回日本血液代替物学会年次大会、2022年
「獣医領域における人工血液製剤の必要性と今後の展望」
- 第18回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2022年
「がん研究最前線~組織球性肉腫に対する分子標的治療の探索~」
- 第18回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2022年
「動画で見る骨髄穿刺のコツ」
- 第17回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2021年
「ミニチュアダックスフントに好発する非再生性免疫介在性貧血」
- 第23回日本獣医がん学会、2021年
「骨髄検査をすればこれだけ治療が変わる!急性白血病」
- 日本獣医師会学術学会年次大会、2020年
「組織球性腫瘍治療の現況と新しい治療戦略」
- 第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2020年
「犬組織球性肉腫の病態解明と治療への鍵」
- 第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会、2020年
「骨髄穿刺」
他、多数
- メッセージ
- 分子標的薬が広く使用されるようになったことから、以前は抗がん剤が効果を示さないと考えられていたような腫瘍にも化学療法の適応が検討されるようになってきました。そのような状況のなかで常に基本に基づいた化学療法を実施していくことが重要と考えます。はじめの一歩としてエビデンスの概念などを含めた化学療法の原則をお伝えできればと思います。
無料Webセミナーの内容は?
- 化学療法の適応判断
化学療法を行う目的を明確にすることが重要です。飼い主様に明確に理解してもらう必要があります。
- 化学療法(単独)の目的
根治目的での使用と緩和目的での使用があります。
- 抗がん剤の作用機序
まずは、G0期、G1期、S期、G2期、M期、とある細胞周期について理解を深めます。
- 特異性をもつ薬剤の解説
期によって異なる、特異性をもつ薬剤を解説いたします。
- 抗がん剤の作用機序:分子標的薬
近年、適応となる疾患が増えてきている分子標的薬とは?
- エビデンスの階層構造
効果、副作用を正確に理解するためにもエビデンスが重要です。
- 抗がん剤投与後の代表的な有害事象
骨髄抑制、脱毛、消化器毒性など多くの抗がん剤が、細胞分裂が盛んな正常組織に毒性を示します。
- VCOG-CTCAEによるグレード分類
抗がん剤投与後の有害事象はVCOG-CTCAEによりグレード分類を行うことができます。
- 抗がん剤の取り扱いの注意点1
手袋、マスク、ゴーグルなど暴露予防が必要となります。他にも講師の富安先生の理想は、、、
- 抗がん剤の取り扱いの注意点2
投与量を絶対に間違えないことが重要です。そのためにも必ず行っていただきたいことがあります。
- その他の注意点
血管留置時の注意点や他にも自宅での注意点があります。
- 症例解説
ウェルシュ・コーギー 去勢オス 11歳9ヶ月齢 主訴:左前肢指間腫瘤
なぜ無料なの?先着500名
私達、株式会社医療情報研究所は、今まで数多くの情報を発信して参りました。
今回発信する情報は「抗がん剤治療の原理・原則」
今後、がん患者の増加は必然でしょう。そこで1匹でも多くの患者、飼い主さんのQOLを向上させることができる獣医師さんが増えてほしいという思いのもと、今回、無料でのWebセミナー開催を決心いたしました。
抗がん剤に対する書籍の購入や他社様のセミナーの受講を考えていましたらぜひ弊社の無料Webセミナーにまずご参加ください。
基礎の基礎である原理原則を、富安先生にお話いただくので、書籍や、他社様のセミナーの内容がより正確に、深く理解できると思います。
ですが誠に申し訳ございませんがシステムの都合上、無料Webセミナーの参加者の定員を先着500名までと定めさせていただきます。
上限を超えると参加することができません。
今すぐ参加お申し込みください。
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抗がん剤治療の原理・原則
無料Webセミナ-
Webセミナー開催日
開催日:2023年5月26日(金)
時間:20:00~21:00(最大21:30)
受付は19:50~
受講価格:無料
参加方法:ご登録いただいたメールアドレス宛に開催日前日と当日、視聴用URLをお送りいたします。