論文から読み解く「膵炎の臨床診断のグローバルスタンダード」【注意】膵炎と過剰診断しているかもしれません

論文から読み解く「膵炎の臨床診断のグローバルスタンダード」【注意】膵炎と過剰診断しているかもしれません

それ本当に膵炎?

こんな先生にオススメです

近年、大きく変わった
膵炎の診断メソッド

先生が、膵炎の診断方法を学ばれたのはいつ頃でしょうか?

膵炎の診断は、この10年ほどで目まぐるしく変化し続けてきました。例えば、Spec cPLやv-LIPの登場は、膵炎の診断を大きく変えた一因です。

ひと昔前は、膵炎を診断しようと思うとアミラーゼや特異的でないリパーゼ、そして超音波検査を駆使し総合的に判断していく必要がありました。しかし今は、Spec cPLやv-LIPが利用できるため、膵炎と診断するケースが大変増えたと思います。

確かに診断はしやすくなりましたが、しかし良いことばかりではありません。

実は、膵炎と過剰診断しているケースも増えています。

こんな経験はありませんか?

例えば先生は…

・食欲不振や嘔吐などの症状はないが、院内のv-LIPが高い
・v-LIPが高いのだから、膵炎に違いない
・よし、低脂肪食の給餌をスタートしよう

このような診療をした経験はありませんか?

先生の心の中では「症状も無いし、膵炎として診断して良いのかなぁ」と、もやもやする事も実は多いのでは無いでしょうか?

このような臨床で頻繁に遭遇する疑問を、この際スッキリさせませんか?

本映像教材では、実臨床で遭遇する「臨床的な膵炎」の臨床診断メソッドをご紹介します。

今回、膵炎の臨床診断メソッドを教えてくれる講師は、酪農学園大学の田村先生です。

田村昌大先生
田村昌大先生
田村昌大先生
【プロフィール】
北海道大学 附属動物病院で特任助教(肝胆膵内科)を経て、現在、酪農学園大学 伴侶動物内科学 講師として一般内科および肝胆膵内科を担当。 肝胆膵内科および超音波診断を専門とし、慢性肝炎や門脈体循環シャントの超音波診断に関する多数の国際学術論文や書籍の執筆、そして講演を行う。

2014年3月 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科を卒業
2018年4月 学術振興会特別研究員 DC1に採用
2020年3月 北海道大学 獣医学院 博士課程を1年短縮し修了

膵炎の診断における
「もっとも多い間違いとは?

膵炎の診断には、多くの獣医師が陥ってしまいがちなことがあります。

それは、数値だけで膵炎を診断すること。

先生もご存じのとおり、Spec cPLやv-LIPは、膵炎に対する高い診断精度を有しております。検査をすれば、ハッキリとした数値であらわれますので、「数値が高い=膵炎」「数値が低い=膵炎ではない」と実際に判断されている先生方も多いのでは無いでしょうか?

しかし、そう簡単では有りません。臨床的によく遭遇する「ある条件下」では、これらの検査項目において適正な数値が得られない可能性があります。また「v-LIPの数値が高い=膵炎」では、必ずしもありません。

ここで一旦、日本で使用頻度の高いv-LIPについて説明いたしましょう…

v-LIPは、Spec cPLとの一致度が高いと言われています。そのため、v-LIPによる測定は、膵炎に特異性の高いリパーゼが測定できると考えられています。

Spec cPLとの一致度

しかし、v-LIPによる測定には否定的な論文があることも、また事実です。

例えば、Spec cPLの開発者であるDr. Steinerが2017年に発表した論文はその1つです。この論文には、膵外分泌不全(EPI)症例の膵リパーゼを測定した研究が報告されています。

EPIでは膵腺房が萎縮しているため、理論的には膵リパーゼは分泌されていません。本報告によると、Spec cPLで測定したEPIの症例からは、やはりリパーゼはほとんど検出されませんでした。しかし、v-LIPで測定したところ、多くのEPI症例でリパーゼが検出されたのです。

これは、v-LIPが膵リパーゼ以外のリパーゼも同時に測定していると解釈されます。

DGGR法およびv-LIP-Pによる測定には否定的な論文も

このことから、現在はv-LIPによる測定は、一部偽陽性(あるいは偽陰性)と判断される症例がいると考えられています。

つまり、v-LIPの数値だけで膵炎を診断すると、それだけ誤診のリスクも高くなるのです。

「では、Spec cPLなら間違いないのでは?」と思われるかもしれません。ですが、そうではありません。

なぜなら、Spec cPLの数値も、適切に扱う必要があります。

以下に、詳しくご説明しましょう。

グローバルスタンダードな
膵炎の診断メソッド

ひと昔前まで、膵炎の診断は、病理組織学的な診断を組み入れ基準としてきました。

しかし現在では、病理診断は必要とせず、「臨床的な膵炎」であることが重要視されるようになっています。

言い換えるなら、検査の数値だけに惑わされてはいけないということです。これは、先ほどお伝えしたとおりです。

膵炎は、Spec cPLやv-LIPなどのわかりやすい数値が出ます。数値は評価しやすいため重視したくなりますが、本当に目を向けるべきは数値ではないのです。

では…

「膵炎の臨床診断」のグローバルスタンダードとは?

今回、先生が学べるのは、膵炎の臨床診断のグローバルスタンダードです。

グローバルスタンダードは、ハッキリと教科書に記載されているものではありません。しかし、近年の研究論文の組み入れ基準をチェックすることで明らかにできます。

犬の膵炎であれば、そのポイントは以下の3つです。

①少なくとも、2つ以上の消化器症状
②Spec cPLの上昇
③超音波検査で膵炎に好発する所見の存在

ここで、1つ注意点があります。

それは、この3つは並列の条件として扱うものではないということ。

グローバルスタンダードでは、まず、①の「2つ以上の消化器症状があること」が診断の絶対条件となります。

それに加えて②のSpec cPLの上昇、または③の超音波検査による異常所見(もしくは②と③両方の異常)があることを診断基準としています。

つまり、日常診療でよく遭遇する「臨床症状を伴わないv-LIPの上昇」などは、膵炎の臨床診断基準を満たしていないと言えます。

この違いを正しく理解することが、膵炎の診断精度を上げる第一歩です。

今回の教材では、膵炎の診断のグローバルスタンダードはもちろん、膵炎をどのように考えるべきか、症例を見ながらわかりやすく解説していただきます。

“膵炎の診断は、数値に惑わされないことが重要です!
田村先生の解説動画を御覧ください↑”

症例解説も多数収録

ひと言で膵炎といっても、様々なパターンがあります。

「典型的な膵炎の所見を示す症例」もいれば、「併発疾患のある症例」もいます。また、「明らかな異常がみとめられず、膵炎と判断して良いのか悩むケース」もあるでしょう。

今回の教材に収録されている膵炎症例解説を見ながら、数値の取り扱い方や、併発疾患を見逃さない鑑別疾患の立て方、犬と猫の違いなど、診断にいたるプロセスを一緒に考えながら学んでください。

“様々なタイプの膵炎症例を詳しく解説します”
“様々なタイプの膵炎症例を詳しく解説します”

ぜひ先生も、田村先生から膵炎の診療技術を学んでください。そうすれば…

教材の内容を一部紹介すると…

徹底解説!イヌとネコの
膵炎臨床診断メソッド

<田村先生からメッセージです!>

膵炎の病態生理

犬の膵炎の診断

猫の膵炎の診断

症例解説

【購入者限定!特典動画】
「珍しい合併症を呈した症例解説」

今回の教材には、本編とは別に特典映像があります。

それは、「珍しい合併症を呈した膵炎症例の解説動画」です。

膵炎の症例は、たびたび合併症を呈することがあるのは、先生もご存じのとおりです。しかし、ひと言で合併症といっても、よくある合併症も、珍しい合併症もあります。

そこで今回は、特典映像として、大学に紹介されるような非常に珍しい合併症を呈した症例を詳しく解説した動画を収録しています。

この特典映像では…

など、田村先生のわかりやすい解説で学べます。ぜひ、一歩踏み込んだ膵炎の診断にお役立てください。

“膵炎だけでは説明できない臨床症状のある症例は、こう対応します”
“膵炎だけでは説明できない臨床症状のある症例は、こう対応します”

もちろん今回も、セミナーで使用したレジュメはプレゼントします。

田村先生の動画セミナーで使用したレジュメをプレゼントします。これまでのレジュメは、DVD版がモノクロの冊子、VOD版は印刷の不可のPDFでお渡ししていました。しかし、今回のセミナーレジュメは、印刷可能なPDF形式でお渡しします。印刷したレジュメを用意しながらセミナー動画をみれば、大事なポイントを漏らすことなく膵炎診療のコツを学べます。また、院内研修にもぜひ、ご活用ください。

本当に納得いく内容なのか?
思われた先生へ60日間
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「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。

なぜなら、DVD教材の内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりと、DVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。

送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。

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徹底解説!イヌとネコの膵炎臨床診断メソッド 徹底解説!イヌとネコの膵炎臨床診断メソッド

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