
From:権田
日付:2026年11月16日12:00

講師紹介
たかはし ようすけ
Profile
麻布大学獣医学部卒業。一次診療施設で4年間の臨床経験を積んだ後、東京大学附属動物医療センター(VMC)外科系診療科の研修医を務める。現在は、VMCに所属しながら、日本小動物医療センターにて、軟部組織外科および腫瘍外科を担当。国内にわずか25名の「日本小動物外科専門医」の一人であり、年間約250件の執刀を行う傍ら、若手獣医師の育成指導にも尽力している。
犬の胃切開や腸切開、異物摘出は自信を持って執刀できる先生でも、猫になった途端に漠然とした不安がよぎることはないでしょうか。
「組織が薄くて針を通すだけで裂けそう」「術後の経過が犬のように予測できない」「縫合不全や合併症を起こさないだろうか」。
この不安の正体は、決して先生の技術不足ではありません。
問題の本質は、犬の手技や力加減、組織感覚を「無意識のうちに猫へ重ねてしまっていること」にあります。
先生もご存じのとおり、猫は小さな犬ではありません。
猫の外科では、組織特性に合わせた愛護的なアプローチが必要であり、違和感や怖さを覚えるのは、執刀医として自然な反応です。
しかし、猫の消化器外科を難しくしているのは、この組織の脆弱さだけではありません。
猫の消化器外科における、もうひとつの問題点。
それは、平面の解剖図(2D)で覚えた構造が、実際の術野(3D)になった瞬間、すぐに結びつかないことです。
解剖学の教科書を読み込み、主要な解剖を頭に入れて手術に臨む。
それでも、開腹した瞬間に「目的の血管はどこを走っているのか」「どの層を剥離すべきか」と判断に迷い、手が止まってしまう。
先生にも、こうした場面に心当たりがあるのではないでしょうか。
さらに厄介なのは、猫の腹腔内には、盲腸の形状や結腸との境界の曖昧さ、胆嚢の多様な形態など、犬の解剖知識がそのまま通用しない領域が少なからず存在することです。
つまり、犬の解剖を知っているだけでは、猫の術野を前にした瞬間に構造を見分けられない。
これが、猫の消化器外科で、術中の迷いを生む大きな要因です。
一次診療において、猫の消化器外科(異物、腫瘍、先天性疾患など)に遭遇する機会は、犬ほど多くはありません。
限られた執刀機会で、自己流や手探りで経験を積もうとすれば、自信を持てるようになるまでに長い年月が必要になります。
外科の習得には時間と経験が必要だからこそ、事前に「正しい解剖・原則・手順」を頭に入れ、1回ごとの執刀経験の質を高めることが重要です。
本教材は「見るだけで、明日からすぐに執刀できるようになる」ことをお約束するものではありません。
猫の消化器外科の苦手意識を解消し、日々の臨床経験を効率的な成長へとつなげるための「経験の入口」として設計しました。
約200分の講義では、日本小動物外科専門医の高橋先生から、猫の消化器外科を安全におこなうポイントを体系的に学べます。

●11月16日(月)12:00 にお申し込み専用ページをご案内しますので、
今しばらくお待ちください。