“ 心エコーをマスターしたい先生は、今すぐお申し込みください”
2022年7月某日。
私たち医療情報研究所は、日獣大の鈴木亮平先生を講師にお迎えし、特別なエコー実習を開催しました。(4回のウェブセミナーと1回の実習)
実習テーマは、「心エコー図検査の基本を完全マスターする」こと。
現代の小動物臨床において必須の検査ツールであるエコーがテーマのため、参加者のモチベーションはとても高く、鈴木先生の指導にも熱が入っていました。
少人数制でおこなわれたエコー実習は、終始なごやかな雰囲気で進められました。実習に参加された先生方からは、
など、たくさんの喜びの声をいただきました。
ですが、その一方で、「もっと実習の日数が多ければ良かった」という意見があったことも、また事実です。
先生も記憶に新しいと思いますが、このエコー実習を開催した2022年は、まだ新型コロナのリスクがありました。そのため、どれだけ換気や消毒、マスクなどの万全の感染対策をしたとしても、1日の実習が限界だったのです。
しかし今、新型コロナのリスクは、それほど深刻ではなくなりました。
そこで今回、鈴木先生の心エコー実習としては4回目。複数日程の実習コースを開催することになりました。
近年、犬猫の長寿化にともない、心臓病の症例が増えています。
これらの問題を解決し爆発的に普及したのが、心エコー図検査です。
心エコー図検査の最大のメリットは、無麻酔かつ非侵襲的におこなえること。動物への負担が少ないため、高齢の犬猫でも安全に検査をおこなえます。
そのうえ、心疾患の病態や重症度評価に必要な多くの臨床情報がリアルタイムに得られ、治療効果の判定にも活用できます。
まさに、心エコー図検査は、時代のニーズにぴったり合致した検査法なのです。
しかし、問題点がないわけではありません。
たとえば、心エコー図検査の診断精度は、獣医師の走査スキルに比例します。狙ったエコー断面をキレイに描出できなければ、正しく評価することもできません。
だからこそ、多くの獣医師が、診療後の遅い時間や休日を使ってエコーの練習に励んでいるのですが、独学で習得にチャレンジした多くの獣医師が、こんな点に悩みます。
超音波検査には、いくつかの壁があります。
たとえば、初めてエコーに触れた獣医師であれば、エコー装置の設定やプローブの選び方、走査方法、画像の描出に悩むでしょう。
また、基本断面を描出できるようになってからも、描出に時間がかかる、画像のクオリティが安定しないなどの問題に悩みます。
さらに、画像を描出できたあとも、「どこを計測すればいいのか?」「間違った評価をしていないだろうか?」という問題があります。
つまり、どこまでいっても「本当に正しくできているのか?」という不安がつきまといます。
自分一人でこれらの不安を払拭するのは、かなり大変です。事実、壁にぶち当たり、エコーを思うように活用できないと悩まれる獣医師も多いとうかがいました。
もし、先生に心当たりがあったとしても、心配はいりません。
なぜなら、今回の実習に参加すれば、このような問題はスッキリ解決でき、もっと日々の臨床にエコーを活かせるようになるからです。
今回、心エコー図検査の基本から実践までをわかりやすく教えてくれる講師は、日本獣医生命科学大学の鈴木亮平先生です。
学んだ知識を技術に変えるには、何よりもアウトプットが重要です。
実践しなければ、知識は知識のまま。自動的に技術に変わることはありません。そこで今回の4回のエコー実習では、各回のあいだにアウトプット期間を設けました。
あいだにアウトプット期間を挟むことで、「実習⇒臨床⇒実習⇒臨床」のパターンをくり返せるため、教わった内容は、次回の実習までに臨床で試すことができます。
つまり、実習でインプットするだけでなく、臨床でアウトプットすることで、心エコー図検査の基本を確実にマスターできるのです。
たとえば、実習の第1回目は、エコー装置の設定やプローブの走査方法、基本断層像の描出と評価のポイントなどの基本を学びます。
これらは、学んだあとすぐに日々の臨床に活かせる内容ですので、翌日から心疾患のスクリーニング検査ができるようになります。
もし、実践してみてわからないことや、上手くいかないことがあっても、心配はいりません。なぜなら、わからない部分は、次回の実習で鈴木先生に聞くことができるから。
「実習⇒臨床」をくり返しながら学ぶことで、より短期間のうちに実践的な心エコー技術が習得できます。
今回のエコー実習は、少人数制(各グループに1名のインストラクター)でおこないます。
1グループの人数を少人数に制限することで、
など、より密度の濃いエコー実習ができるメリットがあります。先生がわからない、習得できないまま、どんどん先に進んでしまうようなことはありません。
実習は、各日程とも、①鈴木先生の講義、②鈴木先生の実演、③各グループに分かれての実習という3ステップに沿って進行します。
その日の大事なポイントは、まず、講義で簡単にご説明します。ポイントを理解してから実習をおこないますので、より効率的に心エコー技術を習得できます。
描出する基本断層像や評価のポイントなどは、講義資料にもまとめられていますので、後日、復習にもご利用いただけます。
実習で学んだ内容を臨床で試し、わからないことが出てきたとき。
どうしても、すぐに教えてほしい。次回の実習まで待てないこともあると思います。今回は、そんなときのサポートもご用意しました。
実習期間中は、鈴木先生にメールで相談できます。
循環器診療に関する内容であれば、他に、こまかい制限はありません。「上手く検査できない症例がいる」「こんな場合は、どう対応すれば良いのか?」など、どんな内容でもOKです。
実習の場以外に鈴木先生に直接相談できるメールサポートは、とても貴重です。
おなじ検査をするにしても、犬種が変われば、検査のやりやすさも変わります。狙ったエコー断面が出しやすい犬種もいれば、描出に少しばかりコツが必要になる犬種もいるでしょう。
そこで今回の実習では、先生に、さまざまな犬種に対する心エコー図検査を体験していただきたいと考えました。
全4回の実習では、動物病院によく来院する人気の小型犬のうち、毎回、異なる犬種を実習モデルに使用します。
犬種による違いを直接体験できることは、日常臨床にも大きなプラスとなるはずです。
●JR立川駅北改札よりペデストリアンデッキをヤマダ電機にそって進み、階段を下りた交差点の斜め向かいのビル(谷ビル)3階です。徒歩3分
●多摩モノレール立川北駅南口からはペデストリアンデッキ右手の階段をみずほ銀行側へ下り、角を右へ100m進み、交差点を渡ったビル(谷ビル)3階です。徒歩3分
実習は、全4回の日程で開催します。(全て日曜日に開催)
実習の第1回目は、心エコー図検査の基本の基本。たとえば、エコー装置の設定や、プローブの選び方、走査方法などから学んでいきます。
エコー装置とプローブの扱い方を理解できたら、次は、基本断層像の描出です。基本断層像とは、遭遇する機会の多い心疾患をスクリーニングするために必要な心エコー図断面のこと。
第1回目では、
これら、基本となる断層像の描出方法と、主観的評価のポイントを習得します。
描出のポイントを押さえ、適切に実施すれば、6つの心エコー図検査の断面は10分~15分ほどで描出できるようになります。
第2回目は、ドプラ法の使い方と評価のポイントを学んでいきます。
ドプラ法とは、心エコー図検査で用いる3つのモードのうちの1つ。犬のもっともポピュラーな心臓病である僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流)の有無をチェックするときに有効な検査モードです。
ドプラ法には、大きくカラードプラ法とパルスドプラ法の2種類があります。第2回目の実習では、この2種類のドプラ法の使い方と評価のポイントをくわしく学んでいきます。
第3回目のテーマは、計測と評価です。
第1回と2回目の実習で描出できるようになった画像をもとに、正しい計測方法と客観的評価のポイントを学んでいきます。
評価のポイントは、疑われる疾患により大きく異なりますが、臨床現場で多く遭遇するであろうイヌの「僧帽弁閉鎖不全症」とネコの「心筋症」を中心に解説します。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は、初期の段階では目立った症状があらわれないため、心エコーによる発見が重要な疾患です。ネコの心筋症もまた計測による客観的評価が、診断に有用となります。さらに両者の疾患共に、病態や重症度の把握には数値による客観的評価が重要となりますが、数値を算出するには大いに技術が必要となってきます。
第4回目は、参加者のご要望を反映し、内容を決定します。
第3回目の実習を終えたあと、先生にご要望を確認いたします。そのとき、ぜひ率直なご意見をお聞かせください。たとえば…、
など、先生のご要望が、第4回目のテーマとなります。先生の学びたい、知りたい内容を掘り下げ、鈴木先生にくわしく教えてもらえる貴重な時間です。
今回のエコー実習は、先着16名で受付終了します。ただし、ご好評につき、満員御礼となりました。
広い会場で開催すれば、もっと人数を増やせたかもしれません。しかし、先生一人ひとりに行き届いた指導をおこない、心エコー図検査の基本をマスターしていただくには、これが限界です。
何度もくり返しお伝えしましたが、現代の獣医療において心エコー図検査は、必要不可欠な避けては通れない検査です。
ご自身で勉強する手もありますが、独学での習得は何年という時間がかかる上、常に「本当に正しくできているのか?」という不安がつきまといます。
だからこそ、このチャンスに鈴木先生から心エコー図検査の基本を教わり、最短で日々の臨床に活かせるようになってほしいのです。
また、次回のエコー実習は、開催するかどうかも含めて未定です。ぜひ、席数が埋まる前にお申し込みください。
・まったくの初心者ですが、受講できますか?
もちろん大丈夫です。実習の第1回目では、エコーの設定やプローブの持ち方、走査方法など、心エコー図検査の基本の基本から学べます。今からエコーを学ぶという先生も、ぜひ、ご参加ください。
・私ではなく、他の者が代理で受講するのも可能ですか?
若手獣医師の教育目的など、代理の受講もOKです。その際は、お手数ですが、代理受講される方のお名前を、 info@medical-info.co.jp へメールにてご連絡くださいませ。実習の際には、受付にて、お申込みいただいた方のお名前をお知らせください。
・実習には、本物の動物を使用しますか?
本物のモデル犬を使用して、心エコー図検査の実習をおこないます。犬種ごとに検査のポイントが異なるため、全4回の日程では、よく来院する小型犬のうち、毎回、異なる犬種を使用します。
・実習中の怪我などについて
動物の引っ掻きや噛みつきによる怪我など、当社の責に帰すことのできない事由により生じる損害については、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。
・キャンセル対応はしていただけますか?
申し訳ございません。お申し込み後のキャンセル対応はいたしかねます。必ず実施日をご確認の上ご参加ください。
・実習が中止になることはありますか?
12月1日(日)時点で、最小催行人数に達しなかった場合、中止になる場合がございます。また、予期せぬ事象(天災、コロナウイルスの影響等)により日程を変更することがございます。予めご了承ください。※また実習参加のための費用のキャンセル代などのご負担は致しかねます。
・銀行振込は対応していますか?
基本的にはクレジット決済のみです。ですが、どうしても銀行振込が良い場合は、カスタマーサポートまでご連絡ください。振り込み先をご連絡させていただきます。
カスタマーサポートへの問い合わせ先はこちら
・次回、開催の予定はありますか?
現在のところ、同じテーマでの実習の開催は未定です。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ、今回の実習にご参加ください。