近年、外科治療を本格的に学ぶドクターが増えています。弊社が制作する教材でも外科はとくに人気のある分野であり、さまざまなお声をいただきます。
手術中のトラブルについてもお話を聞く機会があるのですが、
- 出血が止まらず、慌ててしまった
- 血管の処理がうまくいかず手間取った
- 手術後、縫合した部位が膿んでしまった
などは、手術の難易度を問わず、多くのドクターが経験するトラブルのようです。きっと先生も、似たような経験があるのではないでしょうか。
とくに術中の出血は、パニックになってしまうドクターも多いと聞きます。
大量の出血は術野が悪くなるだけでなく、低血圧や臓器の機能不全リスクも高める深刻な問題です。手術時間が長引けば、それだけ麻酔のリスクも高まりますので、出血を止める手立てがないのは本当に怖いと思いますが…
先生は、「出血が止まらない」「血管の処理がうまくいかない」などの外科のトラブルが生じる原因を考えたことがありますか?
もちろん、答えは一つだけではありません。
たとえば、解剖を十分に理解しないまま手術に臨んだ場合、予想外の出血トラブルに見舞われるケースは珍しくありません。出血をコントロールできなければ、血管の処理は難しくなりますので、手間取る可能性は高くなります。
これは「知識不足」が原因のトラブルです。しかし、もっと多いトラブルの原因と言えば、やはり「基本手技の失敗」ではないでしょうか?
安全性の高い、正しい基本手技を身につけていない。または、基本手技に熟達していない場合、上記でお話した外科のトラブルはとても生じやすくなりますが…
- 「外科の治療成績を上げるには、正しい基本手技の習得が重要である」
- 「外科の上達を目指すなら、基本手技を磨くのが一番の近道である」
外科を学ぶとき、必ずと言っていいほどこんな言葉を聞きます。基礎・基本が重要なことは疑いようのない事実であり、常識です。勉強熱心な先生に、改めてお伝えするまでもないでしょう。
では先生は、外科の基本手技は時代とともにアップデートされ、変わり続けるものであることは、ご存じでしょうか?
もしかすると、「え、そうなの?」と思われたかもしれません。でも実は、手術器具が常に使いやすく進化しているように、基本手技も進化を続けているのです。
事実、ほんの10年ほど前までは、大学の授業で当たり前に教えていた手技も、現在では安全性などの面から「非推奨」となっているものもあります。
基本手技は不変的なものではなく、時代とともに変わり続けるものである。これは、ご存じないドクターの方が多いと思います。
もし先生が、いま以上に安全でクオリティの高い手術をしたいと思うなら、非推奨となった古い基本手技を磨くよりも、アップデートされた新しい基本手技を習得する方が近道になりますが…
獣医療は、目まぐるしいスピードで発展し続けています。
新しい診療機器、新しい治療技術などが次々と登場するため、地味なイメージのある外科基本手技のアップデートが知られていないのは、仕方のないことかもしれません。
しかし、出血をはじめとする外科のトラブルを大きく減らせるだけでなく、より安全でスピーディー、動物への負担も少ない手術ができるのなら、基本手技のアップデートは重要だと思いませんか?
「具体的に、どう変わったのか?」と思われたのなら、今回のご案内はとても重要です。
なぜなら今回、忙しい先生のためアップデートされた最新の基本手技(消毒と滅菌、切開、剥離、止血、結紮、縫合)をまとめて学べる教材をご用意いたしました。
この動画セミナーをご視聴いただければ、先生が一つひとつの基本手技の最新情報を探さなくても、わずか4時間で最新の基本手技と習得のポイントを学べます。
今回、アップデートされた最新の外科基本手技を教えてくれる講師は、山口大学 共同獣医学部 助教を務める砂原先生です。
- 【プロフィール】
- 麻布大学大学院 獣医学研究科獣医学専攻博士課程修了後、同大学外科学第一研究室共同研究員。2017年、麻布大学 獣医学部獣医学科特別講師を務める。その後、2018年より、山口大学共同獣医学部 助教 臨床獣医学講座獣医外科学分野。2020年、日本獣医循環器学会 認定医を取得する。
- 【経歴】
-
・2010年4月
麻布大学大学院獣医学研究科獣医学専攻博士課程 入学
・2014年9月
同 修了
博士(獣医学)(麻布大学 甲第139号)取得
論文名「犬の肺動脈狭窄症に対する非侵襲的治療法の確立」
・2014年10月
一般診療に従事、麻布大学獣医学部 外科学第一研究室共同研究員
・2018年9月~
山口大学共同獣医学部 助教 臨床獣医学講座獣医外科学分野
- 【免許資格】
- 【所属、学会など】
-
理由①
大学で基礎外科を教えるドクターの技術
砂原先生のスゴいところは、外科治療の第一線で活躍するドクターであるだけでなく、大学で基礎外科を教える講師であるところです。
学生に教えるには、当然、教科書に書かれた技術を高いレベルで実践できる必要があります。言い換えるなら、お手本となる間違いのない基礎を完璧にこなせる技術が求められるのです。
手術の名人ともなると基礎は身体に染み付き、頭を使わなくても「手グセ」のように自然に身体が動くと言います。さらに多くの経験とエビデンスから、必要とあれば教科書には書かれていない高度な手技も簡単にやってのけてしまいます。
揺るぎない基礎を習得しているからこそ可能な技術ですが、手術の名人が教えるのも上手であるケースは極めてまれです。どちらかと言うと、人に教えるのは苦手なドクターの方が多いのではないでしょうか。
昔から「技術は見て盗め」「身体で覚えろ」のような教え方もありますが、これは、教えるのが苦手なことが理由の一つだと思います。
その点、砂原先生は手術経験が豊富なドクターであることはもちろん、外科の基礎を学びはじめた人が「何を間違いやすいのか?」「どんなことを失敗しやすいのか?」も熟知されています。大学で多くの学生を指導していますので、教え方もとても上手です。
「間違いのない基本手技を習得したい」「もっと外科治療に自信を持てるようになりたい」と思われるなら、迷わず砂原先生に教わるのがオススメです。
理由②
「基礎の基礎」から丁寧に解説
本教材は、本当に「基礎の基礎」から外科手術を解説します。
ですから、「えっ、こんなレベルから解説するの?」と思われるかもしれません。でも、そういった基礎・基本こそ、外科手術にはとても重要なのです。
なぜなら、わかったつもりで間違えているケースがとても多いから。
ほとんどのドクターは、大学で十分な基本手技を習得する機会がありません。事実、大学で基礎外科を教えている砂原先生も、外科手技は授業で少しだけ教え、あとはテストをする程度だとおっしゃいます。
そのため、外科の基本手技は研修医時代に先輩や院長に教わるか、独学で学ぶのが一般的です。しかし、あまり外科治療をしなかったり、若手には外科をさせない病院も少なくないと聞きます。
つまり、自信を持って「これが正解だ」と言える基礎を学べる機会はとても少ない上、経験を積むのも難しい状況なのです。
だからこそ今回は、徹底的に基礎にこだわりました。消毒と滅菌、切開、剥離、止血、結紮、縫合の各手技を、基礎の基礎から少しずつ掘り下げ、時間をかけて実践レベルまで解説しています。
"いまさら聞けないような基礎も、丁寧に解説します"
理由③
アップデートされた最新の基本手技
先ほどもお話したとおり、外科の基本手技は不変的なものではありません。時代とともに変わり、アップデートされているのです。
とくに獣医療は、人医療でエビデンスのある方法を取り入れるケースが多いため、アップデートされるスピードも早い傾向があります。
つまり、先生が研修医時代に教わった「当たり前」のやり方も、現在は推奨されていないケースも少なくないのです。
たとえば先生は、メス刃を付けるとき、どうやって付けていますか?
砂原先生がまだ学生だった15年ほど前は、手でメスを付ける方法と鉗子を使ってメスを付ける方法の2種類を教わったそうです。しかし現在は、手でメスを付ける方法は非推奨のため、学生に教えることはありません。
これは、アップデートされた手技のほんの一例ですが、感染を防ぐための滅菌方法なども、ひと昔前とは大きく変わっています。
本教材では、「アップデートされた最新の基本手技」を砂原先生のわかりやすい解説で学べます。
"写真のように鉗子で付けるのが、現在のスタンダードです"
理由④
砂原先生による実演も収録
結紮の手順や縫合の運針などは、どうしてもテキストや模式図だけで学ぶには限界があります。やはり、実際の手技を先生の目で直接ご覧いただくのが一番だと思います。
そこで本教材は、切開、剥離、止血、結紮、縫合といった基本手技は、座学で詳しい知識を学んだあと、さらに手術映像と砂原先生の実演をみながら学べるよう構成しました。
実演映像は、術者の目線と全体を映した2種類を並べています。ですので、手技の細かいポイントはもちろん、器具の持ち方や手の動かし方も確認できるようになっています。
もちろん、各基本手技のポイントは、砂原先生がわかりやすく解説してくれます。
"砂原先生の手技を細部まで、くり返し視聴できます"
"砂原先生の手技を細部まで、くり返し視聴できます"
理由⑤
効果的な練習方法もご紹介
基本手技の上達には、くり返しの練習が欠かせません。とは言え、結紮一つをとっても練習方法はたくさんあります。
とても効果的な方法もあれば、あまり上達の見込めない方法もあるでしょう。「どんな練習が効果的なのか?」と悩んでしまうこともあるかもしれませんが、ご安心ください。
なぜなら、「練習なら、これをやればOK」という効果的な練習方法を砂原先生に教えていただいたから。
今回ご紹介する練習方法は、自作のドライラボを使用するものと、ウェットラボ(豚の臓器)を使用するものの2種類があります。
ドライラボは、化粧用のパフと厚手の湿布があれば簡単に自作できる上、とても効果的な練習ができるオススメの方法です。
"自作のドライラボとウェットラボの2種類の練習方法をご紹介します"
"自作のドライラボとウェットラボの2種類の練習方法をご紹介します"
他にも、砂原先生から外科手術のポイントをたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
<砂原先生からメッセージです>
1.外科基本手技①
(消毒、滅菌)
- 外科手術の一連の流れとは?
セクション1では、外科基礎概論を学んでいきます。まずは、おさらいも兼ねて一般的な外科手術の流れを解説します。手術準備から手術、覚醒(入院)にいたるまで、どのように進めていくのでしょうか?
- 手術部位感染リスクは、どれくらいあるのか?
事前の準備や麻酔、手術中など、手術部位感染リスクはいたるところにあります。各プロセスでリスクの程度は変わりますが、他にも清潔、準清潔、不潔、汚染などのレベルによってもリスクは大きく変わります。
- 洗浄、消毒、滅菌の違い
先生は、この3つの違いを説明できますか? 実は、意外に多くのドクターがこれらを混同して考えています。消毒しているつもりでも、たんに洗浄しているだけのケースもありますので、注意が必要です。
- 絶対に滅菌が必要な器具とは?
外科手術に用いる器具の中には、消毒するだけで良い器具もあれば、絶対に滅菌が必要な器具もあります。滅菌が必要な器具は「クリティカル器具」と呼ばれますが、どんな器具が当てはまるのでしょうか?
- 知っておきたい、消毒薬の安全な使い分け
ひと言で「消毒薬」といっても、その種類はさまざまであり、消毒薬により消毒対象も注意点も異なります。皮膚に付着すると危険なものもあれば、金属腐食の危険性があるものなどもありますので、必ず知っておいてほしい内容です。
- 滅菌方法による違いと注意点
滅菌方法は、大きく①高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)、②乾熱滅菌、③ガス滅菌、④紫外線滅菌の4種類があります。それぞれの方法により適切な器具が変わりますので、正しい滅菌方法を知っておくことが重要です。
- フラッシュ滅菌とは、何か?
フラッシュ滅菌とは、高圧蒸気滅菌をさらに短時間でおこなえる特殊な滅菌方法のこと。1点ものの器具を落としてしまった場合など、緊急時に用いる滅菌方法です。滅菌時間を短縮できますが、実施にはいくつかの注意点があります。
- 入室準備における「10のポイント」
手術室へ入室するときは、必ず守るべきポイントがあります。たとえば、長袖のインナーを着ないことはポイントの一つです。汚染リスクを減らす上で、ここでご説明する10のポイントすべてが重要になります。
- 被毛の処理のタイミングは?
施設やドクターにより、被毛の処理のタイミングはさまざまです。前日に処理する人もいれば、当日に処理する人もいます。では、何が正解なのか? エビデンスの力で、理想的な被毛処理のタイミングを考えていきます。
- 安全な術野消毒の手順とは?
感染リスクの低い術野消毒をおこなうときは、ここでご説明する4ステップに沿って実施することが重要です。実際の術野消毒の映像をご覧いただきながら、各ステップのポイントを解説します。
- どうやって、手袋を装着するのか?
手袋の装着には、大きく4つの方法があります。その代表的なものと言えば、「閉鎖式装着法」と呼ばれる、手がガウンやグローブの外にまったく触れずに装着する方法です。4つの装着法の特徴とメリット、デメリットを解説します。
2.外科基本手技②
(切開、剥離)
- どうやって、メスを付けるのか?
セクション2では、外科の基本手技である切開と剥離のポイントを学んでいきます。まずは、間違えているドクターも多い「メスの付け方」から解説します。ご自身のケガを防ぐためにも正しい付け方は重要です。
- ひと昔前と今で、変わったポイントとは?
砂原先生の学生時代は、手でメスを付ける方法と鉗子を使ってメスを付ける方法の2種類を教わったそうです。しかし今は、手で付ける方法は推奨されていません。先生は、その理由をご存じですか?
- メスを外すときのポイントと注意点
メスの付け方と同じように、外し方にも大事なポイントがあります。たとえば、メス刃の根元を鉗子で掴み、持ち上げることは基本的なポイントです。指で外す場合の問題点と合わせ、詳しく解説します。
- メス刃の種類と、その使い分け
メス刃にはさまざまな種類がありますので、使い分け方を知っておくことはとても重要です。また、メス刃の円刃、尖刃もひと昔前とは分類方法が変わっていますので、ぜひ知っておいてください。
- 3種類のメスの握り方と、その使い分け
もっともポピュラーなメスの握り方は、執筆式(ペンシルグリップ)と呼ばれる方法です。この握り方は、短く、細くて正確な切開ができる特徴があります。他の握り方と合わせ、詳しく解説します。
- メスの基本的な使い方
たとえば、メスはスライド切開法と呼ばれる「引いて切る」方法を用いるのが一般的です。つまり、押して切るのではないということ。他にも、角度やスムーズに切開するコツなど、メスの基本的な使い方をご説明します。
- 3種類の剥離法と、その特徴
剥離法でもっとも良く用いられるのは、「鈍性剥離」と呼ばれる剪刀や剥離鉗子の先端を組織内で広げる方法です。他にも、鋭性剥離、押し切り(連続切開)などの方法がありますので、それぞれの特徴を解説します。
- 鉗子と剪刀の正しい持ち方とは?
鉗子と剪刀、他にも持針器などは、持ち方がほぼ共通です。正しい持ち方と、よくある間違った持ち方の写真を比較しながら、鉗子と剪刀の持ち方をご説明します。
- 鈍性剥離と鋭性剥離の手技実演
ポピュラーな剥離法である鈍性剥離と鋭性剥離のポイントを、実際の手術映像をご覧いただきながら解説します。映像をご覧いただくことで、それぞれの剥離法のメリットがよくわかると思います。
3.外科基本手技③
(止血、結紮、縫合)
- 2種類の止血と、その方法
セクション2では、外科の基本手技である止血、結紮、縫合を詳しく学んでいきます。まずは、止血です。止血は大きく分けて、出血前の止血と、出血後の止血の2種類があります。それぞれの止血方法をわかりやすく解説します。
- 圧迫、挫滅による止血のポイント
古くからおこなわれている止血方法と言えば、圧迫と挫滅です。どのようなメカニズムで止血されるのか? 模式図と実際の映像をみながら、圧迫、挫滅のメカニズムを詳しくご説明します。
- 助手に教えたい圧迫の注意点とは?
圧迫による止血をおこなったとき、止血箇所を拭いて出血ポイントをみせてくれる助手がいますが、実はこれはNGです。いったい、なぜ拭ってはいけないのか? 先生は、その理由をご存じですか?
- 電気凝固による止血のポイント
現在は、さまざまな電気凝固の方法がありますが、基本となるのはモノポーラ(単極凝固)と、バイポーラ(双極凝固)の2種類です。ここでは、2種類の電気凝固のメカニズムと止血のポイントを解説します。
- 電気凝固止血のデモンストレーション
皮下組織の切開映像をみながら、電気凝固止血の実践的なテクニックを学んでいきます。電気メスで直接切開すると血管がうまく凝固しない場合でも、鉗子で挟んでから切開するとスムーズです。
- こま結びと、たて結びの違い
結紮にはさまざまな方法がありますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。まず、ご説明するのは、こま結びとたて結びです。結紮部位は縫合糸の中でもっとも弱いと言われますが、どう使えば良いのでしょうか?
- 用手結びと、機械結びはどちらが良いのか?
こちらも外科手術でよく用いられる結紮方法です。用手結びと機械結びを、①必要な糸の長さ、②結紮難易度、②適応部位の3点で比較しながら、それぞれのメリット、デメリットを考えていきます。
- さまざまな結紮方法のデモンストレーション
結紮の手順をわかりやすく学べるよう、デモンストレーション映像をご用意しました。一見すると手品のように見える結紮方法も、くり返し視聴しながら練習すれば、すんなりと習得できると思います。
- 縫合方法の種類と、その特徴
縫合方法には、単純結節、水平マットレス、垂直マットレス、ギャンビーなど、とてもたくさんの種類があります。中には、あまり使われないものもありますが、ここでは比較的よく使われる代表的な縫合方法を解説します。
- 吸収糸と非吸収糸の違いとは?
生体内で溶けないものが非吸収糸と考えているドクターもいらっしゃいますが、これは間違いです。非吸収糸でも、生体内で溶けるものはあるんです。では、両者はいったい何が違うのでしょうか?
4.手術映像で学ぶ
外科基本手技
- 手術映像で学ぶ外科基本手技
セクション4では、ここまでご説明した切開、剥離、止血、結紮、縫合などの外科基本手技を体系的に学んでいきます。実際の手術映像をご覧いただきながら、各手技のポイントを詳しく解説します。
- 脂肪と尿管の境界がわからない場合の対処法
症例によっては、脂肪と尿管の境目がハッキリとわからないこともあります。この場合は、25ゲージの針を使い、空気を入れて膨らませるテクニックを用います。砂原先生オススメのとても有効なテクニックです。
- バイポーラか、モノポーラか?
本症例では、砂原先生はバイポーラを選択しました。なぜ、モノポーラではなくバイポーラを選択したのでしょうか? この基準を知っていると、電気凝固止血で適切なツールを選択できるようになります。
- 死腔を減らす縫合のポイント
死腔があると、死腔内に血液や炎症物質がたまってしまい、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。そのため、縫合時はできる限り死腔を埋めることが重要です。ぜひ手術映像で具体的なテクニックをご覧ください。
- 犬の胆嚢摘出手術の解説
胆嚢破裂を生じた犬への胆嚢摘出手術の映像をご覧いただきます。損傷、出血を最小限に押さえるには、守るべきポイントがいくつかあります。手術の一部始終をご覧いただきながら、各ステップのポイントを解説します。
5.外科基本手技の実演
- 単純結節縫合の手技実演
セクション5では、砂原先生によるデモンストレーションをご覧いただきながら、外科基本手技の習得を目指します。まずは、縫合の基本となる単純結節縫合です。上手に縫うには、一度にまとめて糸を通さないのがポイントです。
- 単純結節縫合による埋没法の実演
次は、単純結節縫合をおこなったときに使う埋没法(糸の結び目を内側に入れる方法)の実演をご覧いただきます。すべてを横向きに縫合せず、最初の1回は縦向きに縫合するのがポイントです。
- ドライラボを自作する方法
皮膚縫合のドライラボを自作する方法をご紹介します。用意するものは化粧用のパフと厚手の湿布です。簡単に用意できるもので自作できるドライラボですが、実践的な練習ができます。
- ギャンビー縫合の実演
化粧用のパフと厚手の湿布で自作したドライラボを使い、ギャンビー縫合を実演します。最初は針で粘膜面だけを取るのが難しいかもしれませんが、慣れてくるとスムーズに縫えるようになります。
- 剥離モデルを使用した剥離の実演
空気で膨らませた手袋と厚手の湿布で自作した剥離モデルを使い、剥離を実演します。手袋を破らないように剥離していきます。ここでは、鈍性剥離と鋭性剥離の2種類をご覧いただきます。
- 豚の膀胱を使用した縫合の実演
豚の膀胱を使い、アルバートレンベルト縫合を実演します。アルバートレンベルト縫合は、連続縫合の一種ですが、粘膜部分にのみ針を通すのが特徴です。使いやすく、縫合スキルも磨かれる一石二鳥の縫合方法です。
- 豚の肺を使用した剥離の実演
肺には葉間裂がしっかりと付着していますが、軽く引っ張ると透明になっているのがわかります。まずは、いきなり剥離するのではなく、葉間裂のところをゆっくり剥離するのがポイントです。
- 豚の肺を使用した血管確保の実演
次は、豚の肺を使用した血管確保をご覧いただきます。どのようにして血管だけを肺から剥離するのか?器具の細かい使い方と合わせ、手技のポイントをわかりやすく解説します。
今回は、教材ご購入者様限定の特典をご用意しました。
それは、「病院全体で外科手術のクオリティを上げる方法」を解説した特典映像(約47分)です。
改めて言うまでもなく、外科手術はチーム医療です。どれだけ先生の技術が磨かれたとしても、助手のサポートが未熟であればクオリティの高い外科治療はできませんよね。
つまり、病院全体で外科手術のクオリティを上げていく必要があるのです。
では、どうやって病院全体のクオリティを上げればいいのか? 今回は、その具体的な方法を砂原先生が特別に教えてくれました。
この特典映像では、以下の内容を学べます。
- ・スタッフのヤル気を下げる、危険な言い方とは?
- ・どうやって指導するのがベストなのか?
- ・Plan、Do、Checkで確認すべきポイント
- ・外科手技の練習はドライラボか、ウェットラボか?
- ・砂原先生オススメの効果的な練習方法
- ・もっと外科治療を勉強したくなったら?
- ・院内講義のポイントと注意点
"この方法なら、効率よく病院全体の外科のクオリティを上げられます"
もちろん今回も、講義で使用したレジュメはプレゼントいたします。
収録された砂原先生の講義がまとめられた「セミナーレジュメ」をお渡しいたします。映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このレジュメから先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
- 最新の外科基本手技を習得できる
外科の基本手技は、いつの時代も変わらない不変的なものと思うかもしれませんが、そうではありません。ほんの10年前と現在でさえ、アップデートされている部分があるのです。本教材では、現時点で最新となる外科の基本手技を解説しています。
- 基本手技によるミスを大きく減らせる
基本ができていないことで生じるミスは、意外に多いものです。たとえば先生は、縫合した部分が膿んでしまった経験はありませんか? 縫合スキルがアップすれば、このようなミスは大幅に減らせます。
- 出血による手術のストレスも大きく減らせる
手術中のストレスの原因と言えば、出血ではないでしょうか?出血量が多いと、術野が悪くなる上、動物にも大きな負担をかけることになります。基本手技が上達すれば、出血を大きく減らせますので、いま以上に快適な手術ができます。
- 外科手術の治療成績がアップする
本教材で学べるのは、特定の疾患に対する手術ではありません。しかし滅菌、切開、剥離、止血、結紮、縫合などの基本手技は、どの手術にも用いられます。当然、外科手術の治療成績アップにも寄与するはずです。
- もっと外科治療に自信を持てるようになる
過去の外科手術の失敗経験や、飼い主さんとのトラブルなどから、外科手術に苦手意識をお持ちのドクターも少なくないと聞きます。本教材は、外科治療の基本を体系的に学べますので、もっと自信を持って外科手術ができるようになります。
- 「手術の上手な先生がいる」と地域で評判になる
外科手術は経験を積むほど、どんどん上達します。砂原先生から間違いのない基本手技を学び、手術の経験を積んでいけば、「手術の上手な先生がいる病院」と地域で評判になり、たくさんの動物が来院するようになります。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」など、思われた場合もご安心ください。なぜなら、プログラムの内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、ご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。
返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。
- 「出血が止まらない」
- 「血管の処理がうまくできない」
- 「縫合部が膿んでしまった」
などのトラブルは、基本手技のミスが原因であることが多々あります。
つまり、アップデートされた安全性の高い基本手技を習得し磨き続ければ、これらのトラブルは大きく減らすことができるのです。
とは言え、現状で大きなトラブルが生じていないのなら、すべての基本手技を一気にアップデートする必要はありません。
まずは、先生が過去のトラブルで気になった手技や、自信の持てない手技。または、動画セミナーをご覧いただき、「これは良い」と感じた手技から変えてみてください。
無理のない範囲で新しい基本手技を取り入れていくことが、いま以上に外科の治療成績をアップする一番の近道になるはずです。
本教材が、先生の外科の治療成績アップに役立つことをお約束します。
この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、4月15日まで。4月16日以降は、定価の50,578円に戻ります。初回在庫がなくなる前にお申し込みください。
視聴方法を選べます
教材内訳
- DVD3枚組(計220分)
- 特典映像(47分)+レジュメデータ(199ページ/PDF)
価格
販売価格 45,980円
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教材内訳
- 5セクション(計220分)
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つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回の教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、初回在庫には限りがあるのでご注意ください。この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、4月15日までとなります。4月16日以降は、定価の50,578円に戻ります。
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