「ウチの地域じゃ珍しい病気だから」と思われたのなら、注意しなくてはなりません。
先生もご存じのとおり、犬バベシア症などの「マダニ媒介性疾患」は、西日本を中心に広がる感染症です。
しかし近年、地球温暖化の影響でマダニの活動時期が長くなり、全国で感染症例が報告されています。また、旅行・帰省で愛犬を連れ歩く家庭や、保護犬・譲渡犬の増加も、感染エリア拡大に拍車をかけています。
つまり、マダニ媒介性疾患は、もはや「西日本の獣医師だけが知っていればいい診療技術」ではなくなっているのですが…
マダニ媒介性疾患の中で、もっともポピュラーなのが「犬バベシア症」です。
全国で感染症例が報告されている今、犬バベシア症の診療技術は、すべてのホームドクターが習得すべき重要な技術になりました。しかし、犬バベシア症だけでは、マダニ媒介性疾患への対応として不十分です。
なぜなら、「新しいマダニ媒介性疾患」であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が猛威をふるっているから。当然、先生も「SFTS」という名前は聞いたことがあるはずです。
SFTSは、人間・動物の両方に感染する「人獣共通感染症」。犬猫同士でも感染が確認されており、「犬→猫」「猫→猫」などのルートで広がります。
さらに、人間に感染すると致命率は27%。「10人中3人が死亡する」危険な疾患です。人間への感染は、2024年4月までに963例が報告されており、国内の「獣医師だけ」をみても、
このような事例は、ほんの一部です。他にも、2022年には「SFTS感染犬から、2頭の猫に院内感染した」事例も報告されています。
「ウチの地域は大丈夫だろう」「自分が感染するわけがない」。こう考えていた獣医師が、現実に感染してしまったのです。
少し考えてみてください。
先生のご自宅や病院には、災害時の備えがありますよね。地震・台風などの自然災害は、いつ起こるかわからないからこそ、非常食や防災グッズを備えているはずです。
「無対策こそが最大のリスク」。それは、マダニ媒介性疾患も同じです。
犬バベシア症は、頻繁に遭遇する疾患ではありません。SFTSも、人間に感染する危険な疾患ですが、遭遇するケースはまだ少ないかもしれません。
しかし、日々、多くの犬猫に触れる臨床獣医師として、マダニ媒介性疾患に無対策なのは、あまりにリスクが高いと思いませんか?
もしものときに備えていなければ、適切な対応はできません。正しい知識を持っていないことが原因で、取り返しのつかない事態を招くこともあり得ます。
だからこそ、「ウチの地域には少ない疾患だから」と後まわしにせず、今すぐ備えてほしいのです。
マダニ媒介性疾患は、来院数の少ないマイナーな疾患です。そのため、注目度が急上昇している近年においても、その診療技術を学べる機会はほとんどありません。
さらに、発信される情報の多くは、大学などの二次診療が中心です。「ホームドクターは、どう対策すればいいのか?」なんて具体的な知識は、ほとんど学べません。
この問題を解決するため、今回は、一次診療におけるマダニ媒介性疾患の第一人者である白永伸行先生を講師にお迎えし、ホームドクターのための「最新ガイドライン」を制作しました。
私たち医療情報研究所が、白永先生にはじめてアプローチしたのは、今からちょうど4年前のことです。しかし、「本当に実践的な教材を作るなら、内容もタイミングも妥協したくない」とおっしゃり、すぐに教材化が叶うことはありませんでした。
その後、SFTSをはじめとする新しいマダニ媒介性疾患の感染報告が全国で増える中、「今こそ、伝えるべき内容もタイミングも整った」と語ってくださり、ようやく今回の教材化が実現したのです。
つまり本教材は、「4年越しでようやく完成した渾身の一作」なのです。
マダニ媒介性疾患を学ぶとき、先生は、どんな点を重視しますか?
「再現性の高さ」を重視するなら、二次診療のドクターよりも、先生と同じ一次診療のドクターが語る内容の方が臨床に落とし込みやすいでしょう。
また、エビデンスに基づいた理論だけでは、「こんな症例の場合は、どう考えればいいのか?」と診療方針に迷ってしまうケースもあると思います。この問題を解決できるのは、あらゆる症例を知り尽くした臨床経験です。
両方の条件を満たした白永先生は、マダニ媒介性疾患の最高の講師です。
マダニ媒介性疾患の分野で、白永先生ほど圧倒的な臨床経験と研究結果をお持ちのドクターは他にいないでしょう。事実、白永先生は20年以上にわたり、これまで500症例以上のバベシア症の診療にたずさわり、今もなお最前線で活躍し続けているドクターです。
日本獣医師会中国地区学会長賞を3度受賞し、論文・学会発表を通じて体系化された診療技術は、多くのドクターの注目を集めています。
臨床と研究のどちらにおいても理解の深い、マダニ媒介性疾患を知り尽くしたドクターのひとりなのです。
本教材は、「ホームドクターがマダニ媒介性疾患の診療をするなら、これだけは絶対に知っておいてほしい」内容を、白永先生がわかりやすくまとめてくれたもの。
白永先生ご自身が、「自分のすべてを詰め込んだ集大成である」と言い切る内容は、まさにマダニ媒介性疾患の「最新ガイドライン」です。
今回の動画セミナーでは、さまざまな「マダニ媒介性疾患」の診療・予防を解説しています。その中でも、とくに多くの時間を割いているのが「犬バベシア症」です。
犬バベシア症は、もはや西日本だけで発生する感染症ではありません。全国で感染症例が報告されており、専門的に学ぶ意義の大きい感染症です。
そこで今回は、臨床的に問題になるケースの多いバベシア・ギブソニ(Babesia.gibsoni)イタリックの斜体に感染経路をはじめ、犬バベシア症の臨床所見・重症度の判断・塗抹標本の作り方、診療のポイントまでわかりやすく解説しています。
それだけではありません。さらに、犬バベシア症の複雑なパターンの例として、原虫感染症と脾臓捻転の関連性、ワクチン接種とのタイミングや脾臓摘出後の成績など、他では学べない貴重な知識も実際の症例をみながら学べます。
犬バベシア症をここまで掘り下げて学べる映像教材は、他にはありません。
犬バベシア症の治療において、多くの獣医師を悩ませるのが治療薬の選択・使用法です。たとえば、もっともポピュラーな治療薬に「ジミナゼン」があります。
ジミナゼンは、先駆的治療薬のひとつであり、駆虫効果・即効性に優れていますが、牛ピロプラズマに対して承認されている一方で、犬のバベシア・ギブソニ感染症は未承認です。
ジミナゼンは小動物臨床の現場で一般的に使われており、一定の実績があります。しかし、問題がないわけではありません。その理由は、一般的な投与法では副作用のリスクが高い上、3~4割の症例に再発がみられるからです。
白永先生も長い間、副作用と再発に悩まされてきたとおっしゃいます。しかし、数年にわたる試行錯誤の末に、「低用量ジミナゼン療法」を開発しました。これは、ジミナゼンを低用量・複数回に分けて投与することで、従来の投与法よりも安全かつ効果的な治療をおこなう方法です。
もうひとつ、犬バベシア症には「再発」の問題がありますが、こちらも心配はいりません。今回の動画セミナーでは、白永先生の膨大な臨床経験と多数の論文を紐解きながら、「ベストな再発防止薬の組み合わせ」も解説しています。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、2013年に山口県ではじめて確認された「新しいマダニ媒介性疾患」です。現在までに、国内において複数の県で確認されており、多くの獣医師がSFTSに注目しています。
猫に多く、特異的な治療がなく死亡率が高いことが知られており、人間への感染と死亡例も報告されています。
そして、SFTSが厄介なのは、マダニから感染しなくても「犬→猫」「猫→猫」のようなルートでも感染すること。しかも、SFTSに感染した猫を調べてみると、その1/4は、マダニ駆虫薬を投与されているにもかかわらず、SFTSに感染したことがわかっているのです。
これからの獣医療において、SFTSの診療および対策は重要です。
今回の動画セミナーでは、SFTSの現状をはじめ、どのように対応すればいいのかまで、SFTSも掘り下げて解説しています。
これまでは、フィラリア予防の時期に合わせ、ノミ・マダニ予防も一緒におこなうのが一般的でした。
しかし近年は、地球温暖化の影響によりマダニの発生時期が長くなってきています。
つまり、フィラリアの予防期間(4月~12月)だけでは、マダニの発生時期をカバーできなくなっており、1月~3月の予防薬追加が重要になっているのです。
今回の動画セミナーでは、令和時代のマダニ予防はもちろん、公衆衛生の観点からホームドクターが知っておくべきポイントも解説します。マダニ媒介性疾患は、予防がもっとも重要だからこそ、必ず知っておいてほしい内容です。
他にも、白永先生から「マダニ媒介性疾患の診療のポイント」をたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
収録された白永先生の講義がまとめられた「レジュメデータ」をお渡しいたします。映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このレジュメから先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
白永先生は、ご自身の豊富な臨床経験を活かして、岐阜大学で犬バベシア症についての研究で学位を取得されており、犬バベシア症の診断と治療について非常に説得力のあるお話が聞けると思います。
また、近年西日本を中心に問題となっている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が徐々に東日本にも拡大傾向が見られています。
SFTSは、人獣共通感染症であり感染動物から獣医師や愛玩動物看護師への感染例も複数報告されており、早期に診断しないと獣医療従事者やご家族の感染リスクを増やす結果となります。私たち臨床獣医師にとって気の抜けない疾患であります。
白永先生は、SFTSの症例も非常に多く経験されており、その診断、治療、対処法について豊富な知識を持っておられます。
血小板減少症を引き起こす病態はさまざまなものがありますが、臨床の現場で一番多く経験するのは、免疫介在性血小板減少症(ITP)やDICだと思います。
しかし多くのマダニ媒介性の疾患でも血小板減少症がみられます。
多発する地域では鑑別リストの上位に上がってくるでしょうが、そうでない地域では鑑別リストから外れているかもしれません。私もアナプラズマ症を一度経験したことがありましたが、完全に鑑別リストから外れていました。
今一度今回の映像教材でマダニ媒介疾患を整理して頭に入れておくことは臨床家にとって重要なことだと思います。
この男ほどバベシア症を知り尽くした男がいるだろうか。バベシアに愛され、バベシア症に生涯を捧げた獣医師。バベシア症の伝道師とも呼べる白永先生による珠玉の講義。
内容は、犬のバベシア症の歴史的背景を含めた診断と治療、そのほかのマダニ媒介性疾患、今話題のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の最前線、令和時代の寄生虫予防を含めた公衆衛生上の考え方、などこのシリーズを通しでみればマダニ媒介性疾患のすべてを理解できます。
マダニ媒介性疾患は西日本の病気だと考えられていたのは過去の時代、今のトレンドを理解して日常診療に活かしましょう!
臨床獣医としての現場の経験、それにもとづく深い洞察と学術的考察をふくめた解説は、ほかのどこにおいても聞くことができない貴重な動画です。
山口に白永あり!すばらしい講演だ。
白永伸行先生はかつて岡山の下田哲也先生のもとで血液学・臨床病理学を学び、山口県周南市で開業後は,ダニ媒介性血液疾患に関する研究を続け、数多くの業績を発表してきた。
本講演では,大学教育や学会講演では学ぶことができない、白永先生の獣医師人生そのものである。実体験を元にした「マダニ媒介性疾患」のすべてが語られている。疾患に関する説明は詳細で、獣医界にこれを伝えておきたいという熱意と、このような疾患をまだ見ていない獣医師に本当に理解してもらいたいという先達としての優しさが語りの中に感じとれる。
内容はバベシア症、アナプラズマ症、ヘモプラズマ症、ヘパトゾーンカニス症、エールリヒア症、そしてSFTS感染症というマダニ媒介性疾患を網羅し、日本の南部、西部を中心に多いと言われていたマダニ媒介性疾患が長野県や静岡県、首都圏にまで広がりつつあるという警鐘をならしている。
最後の公衆衛生の講義では、昨今の保護犬譲渡に関連した疾患の広がりの問題、マダニの予防、SFTS感染症に関する注意など、日本全国の獣医師が知っておくべき知識が説明されている。
教材内訳
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「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」など、思われた場合もご安心ください。なぜなら、プログラムの内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、ご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。
返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。
本教材の定価は、45,980円(税込50,578円)です。
一次診療における「マダニ媒介性疾患」の第一人者である白永先生が、犬バベシア症・SFTSなどを徹底解説した「集大成」とも言える特別な教材ですので、マダニ媒介性疾患を詳しく学びたい先生には、決して高くはない価格でしょう。
ですが、感染症例が全国で報告されている今、マダニ媒介性疾患の診療は、西日本を中心とした流行地のドクターだけが知っていればいい知識ではありません。
「公衆衛生の観点からも、すべての獣医師に学んでいただきたい」。そんな思いから、5月31日までのお申込みに限り、20,000円割引の25,980円(税込28,578円)のリリースキャンペーン価格でご提供いたします。
20,000円割引でのご提供は、期間限定です。また、DVD版は初回生産の100セットがなくなり次第キャンペーン価格での販売を終了しますので、お申込みはお急ぎください。
今回の教材も、60日間返金保証がついています。
つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回の教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、初回在庫には限りがあるのでご注意ください。この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、5月31日までとなります。6月1日以降は、定価の45,980円(税込50,578円)に戻ります。
ご興味を持たれましたら、初回生産(100セット)がなくなる前に今すぐお申込みください。
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