先生は普段、どのようにスクリーニング検査をしていますか?
病気の原因を調べるために毎日おこなう検査ですので、問診から身体検査、血液検査にいたる一連の流れをルーティン化している先生も多いと思います。
一見すると効率的に思える方法ですが、実はこのやり方にはひとつ大きな問題点があります。
それは、疾患の見落としや誤診のリスクが高くなることです。
臨床現場では病気を調べるとき「とりあえず血液検査」をおこなう傾向があります。
血液検査で確定診断できれば良いのですが、「血液検査をしたけど、何もわからなかった」というケースも少なくありません。
また獣医師の先生の中には、検査の数値に異常があっても、そこから確定診断にたどり着けずに悩まれる先生も多くいらっしゃいます。
もしかすると、先生も過去におなじ経験をしたことがあるかもしれません。
では、なぜ検査をしても何もわからないということが起こるのでしょうか?
その最大の原因は、血液検査をおこなう前に症例の問題点と、そこから考えられる鑑別疾患を挙げられていないことにあります。
つまりルーティンでおこなう検査は意味がないばかりか、疾患の見落としや誤診のリスクを高めてしまっているのです。
この状況を飼い主さんの立場から考えてみてください。
一般的に血液検査はCBC+血液化学検査で10,000円程度、内容によっては20,000円近くの費用がかかります。
多くの飼い主さんは家族である動物を助けたい一心で、お金を支払うでしょう。でも10,000円以上の費用を払い、検査した結果が「何もわからない」としたら…?
「本当にこの先生に任せて大丈夫なの?」と不信感を抱かれるのは目に見えています。
これは、病院にとっても飼い主さんにとってもデメリットでしかありません。
だからこそ「とりあえず」でおこなっている診断プロセスを見直し、論理的な診断アプローチを身につける必要があるのです。
このようなスキルは、若手獣医師はもちろん、中堅、ベテラン獣医師にいたるまで全員に求められますが…
大学で病気について学んだときのことを思いだしてください。
まずその病気の病態を知り、それから診断方法、治療法と学んできましたよね。
しかし先生もご存じのとおり、実際の現場では順番がまったく逆です。何か症状があり、そこから病気を推定していかなくてはなりません。
つまり、大学で学んだ知識だけでは日常の診療に対応できないということ。
日常の診療で使える診断アプローチは現場にでてから身につけるものであり、勤務先の院長先生や先輩に教わるケースが多いと思います。
ですが、ひと昔前のやり方は学べたとしても、現代の獣医療に即した診断率を向上させるアプローチを体系的に学べる機会はほとんどありません。
そこで今回、「とりあえず」の検査から抜けだし、論理的な診断アプローチを学べるDVD教材をご用意しました。
講師は、東京農工大学 農学部共同獣医学科 准教授を務める大森先生です。
先生は身体検査のとき、どのような項目を測定していますか?
一般的には体重に始まり、体温、心拍数、呼吸数などのバイタルサインの測定。さらに視診、触診、聴診などで各部位の状態を調べると思います。
では、血圧はどうでしょうか?
ほとんどの先生は、麻酔時に血圧を測定することはあっても、身体測定で血圧を測定することはありません。もしかすると先生も血圧はそれほど気にしていないかもしれません。
でも、考えてみてください。
ヒト医療において血圧測定は、診断に不可欠なものです。そのため、内科を受診したときや人間ドックのときは必ず血圧を測ります。
それが心筋梗塞の早期発見に繋がることもめずらしくありません。
しかし獣医療では、血圧は近年まであまり重要視されていませんでした。
その背景には動物用の血圧測定機器が少なかったことや、血圧の高低がどのように疾患に関わるのか不明確だったことが挙げられます。
要するに、環境も情報も十分に揃っていなかったことが原因と考えられますが、これはひと昔前の話です。
現代の獣医療では、血圧測定機器も多く流通し、身体検査でルーティンでおこなう血圧測定から多くの情報が得られるようになったのです。
血圧を測定するメリットとして、鑑別疾患リストの作成および順位付けに有用であることが挙げられます。
たとえば、日常の診療で遭遇する機会の多い副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や甲状腺機能亢進症、腎臓病、糖尿病などの疾患は、高血圧を示すことが明らかになっています。
そのため身体検査で高血圧が認められた場合は、その段階でこれらの疾患の可能性を頭の中に入れておかなくてはなりません。
ここで作成された高血圧の鑑別疾患と、もともとの主訴の鑑別疾患を照らし合わせれば、除外できるものが明確になり、順位付けがしやすくなりますよね。
このように身体検査でおこなう血圧測定からは、診断に大きく役立つ情報が得られるのです。
血圧測定が有用なのは、鑑別疾患リストの作成や順位付けだけではありません。
血圧の数値は、治療にも役立てられる重要な情報となります。
たとえば、非常に強い高血圧を示す患者(≧180mmHg)に特定の治療をおこなった結果、中程度や軽度まで低下したとします。
この場合は、治療の効果がでていると判断できます。
つまり血圧検査は腎臓病や心臓病、内分泌疾患などの治療にも反映できる有効な方法なのです。
大事なことは「血圧の高低から何を考えれば良いのか?」その答えを先生自身の中に持っておくこと。
これを知っているかどうかで、疾患の見落としや誤診を大幅に減らすことができます。
今ご紹介したのは、身体検査における血圧測定の重要性です。
今回の教材では問診から身体検査、血液化学検査など、スクリーニング検査のポイントと体系的な診断アプローチのコツがわかりやすく学べます。
さらに今回の目玉はこれだけではありません。
大森先生がセミナーをおこなうとき。
参加された獣医師の先生が、身を乗りだして話を聞くテーマがあります。
それは東京農工大学医療センターに来院した実際の症例から、どのように原因疾患を絞り込んでいくかを身につける「スクリーニング検査の実践トレーニング」です。
もちろん各検査のポイントや注意点を学ぶことも大切です。
しかし、
このような一連の流れは、実際の症例から学ぶのが一番の近道だと思います。
「百聞は一見にしかず」と言いますが、実際の症例から治療にあたった先生の思考や診断にいたるプロセスを学ぶことは、他では得られない重要な学びです。
つまり実際の症例を学ぶことは、積み上げた知識をどのように日常臨床に活かすか、そのひとつの解答であると言えます。
先生もご存じのとおり、専門医療は目まぐるしく発展しています。
疾患を早期に発見できれば根治できる可能性が高くなることはもちろん、根治不可能な疾患であってもQOLを向上させられます。
つまり適切な検査で疾患を特定できれば、それに対する治療はおこなえるのです。
しかし、ルーティンでおこなう「とりあえず」の検査では、疾患の見落としや誤診のリスクがあることは何度もお伝えしたとおりです。
検査の数値ばかりにとらわれた結果、「結局どこに問題があるのかわからなかった」というケースはめずらしくありません。
だからこそ今までは無意識的におこなっていた問診や身体検査から、検査プランを立案する診断プロセスまで、もっと論理的におこなう必要があるのです。
ぜひ先生も今回の教材で体系的な診断アプローチを学んでください。そうすれば…
これらは、今回の教材から先生が得られるメリットの一部です。
3枚組のDVDでは、診断率を向上させるスクリーニング検査と疾患予測のポイントを、たくさんの症例を見ながら学ぶことができます。
「経験を積んだ獣医師にとっても最新の情報を学べる良い教材」
私は長年腫瘍外科を専門にしておりますが、外科手術を成功させるには、術前、術後における動物の状態の把握と周術期管理が極めて重要であると痛感しています。私は東京農工大学動物医療センターで腫瘍科を担当していた頃、大森先生と一緒に多くの症例を担当しましたが、内科的な側面から大森先生に助けてもらう機会が多々ありました。
本DVDは問診、身体検査の重要性から始まり、血液化学検査データの解釈法について、最新の情報を網羅しながら解説していますが、その内容はスクリーニング検査において重要であるのみならず、外科医の立場から見ると、周術期の動物を正確かつ客観的に判断するためにも極めて重要な内容であると言えます。
本DVDは内科や外科の垣根を越えて、様々な専門性を有する、あるいは目指している先生方に視聴していただけたら、きっと切れ味の良い武器としての情報が得られるDVDです。体の中には、各臓器を司っている約40兆個の細胞が常に働いています。時には外部や内部からの攻撃によって、大きなダメージを起こすことがあります。私たちはそのダメージを起こしている細胞のSOSを受け取り、その位置や状況を瞬時に把握して緊急出動しなければなりません。そのためには、緊急出動するためのシステムの流れを自分自身で構築しなければなりません。
本DVDは「よくわからないのでとりあえずは薬で様子を見るなどのだろう診断」的な検査にならないよう、改めて認識する良い機会となりました。本DVDは経験の浅い獣医師のみならず、経験を積んだ獣医師にとっても最新の情報を学べる良い教材であると言えます。ぜひ、院長クラスの先生方も病院で若手獣医師や動物看護士と一緒に、本DVDを鑑賞し、明日からの診療レベルアップに繋げていただけることを希望いたします。
東京農工大学名誉教授
動物先端医療センター・AdAM 院長
伊藤 博 先生
「やはり「問診」と「身体検査」が重要だと改めて実感」
このDVDでは、臨床現場で診療する獣医師が日々行うスクリーニング検査から疾患予測をするまでの流れを実践的にわかりやすく概説しています。具体的には主訴や身体検査所見、さらには問診によって「問題点」を明らかにし、その問題点から推測される「鑑別診断リスト」を優先順位をつけて作成し、確定診断をするために必要な根拠となるべく「検査プラン」を立案し、実施した各種スクリーニング検査データの読み込みと解釈によって疾患予測につなげるという流れです。
特にこの中でも臨床獣医師にとって重要だと感じることは、「検査データの読み込みと解釈」です。そのために必要な基礎的な知識や応用情報はDisc.2で詳しく解説されています。つまり、スクリーニング検査を実施して血液化学検査の異常値を見た時にどう解釈したら良いのか? というポイントについて、大学病院の最前線で診療をされている大森先生のロジカルな思考回路を学ぶことができます。
このDVDを実際に拝見させていただいて感じたことは、新人獣医師が先輩獣医師から現場での実践を通じて教わる臨床的なテクニックも随所に散りばめられており、犬と猫での解釈の違いや時間軸で捉えた思考回路など、教科書の文字からだけでは読み解きにくい内容が大森先生の秀逸な補足コメントから浮き彫りになります。さらに正確な現状把握のため、最盛期と比較して現時点での状態を数値化する問診テクニックは、臨床医として非常に重要だと感じています。
私は皮膚疾患の中でも特にアレルギー性皮膚疾患を診察する機会が多いため「痒み」を主訴にご来院されるケースが多く、痒みのレベルを質問すると「かなり掻いています」とか「痒みが少し減りました」といった曖昧な表現が一般的です。そこで、痒みスコアを初診時から毎回10段階評価で数値化してカルテに記載することにより、再診時では、前回の数値に対してどう変化したのか? という割合を正確に把握でき、治療内容の評価及び治療プラン変更の根拠に繋げられます。
最後になりますが、私も多くの先輩獣医師から言われましたが、やはり「問診」と「身体検査」が重要だと改めて実感しました。臨床現場に立つすべての獣医師にとって、原点とも呼べるこのDVDを見て学習して、明日からより良い診療を実践し、仕事が終わったあとは心許せる大切な仲間たちと居酒屋で「とりあえずビール」を頼んで有意義な時間を過ごして欲しいです。
東京動物アレルギーセンター
獣医学博士(日本獣医皮膚科学会認定医)
川野 浩志 先生
「スクリーニング検査や臨床推論に必要な考え方を実際の臨床に即して分かりやすく解説」
大学の授業では、疾患ごとに病態、診断、治療法を教わりますが、実際の臨床現場では最初から診断名が分かっている、言わば正解が明らかになっている症例は存在しません。担当獣医師が様々なデータを客観的に分析し、診断に必要な情報を取捨選択して、確定診断を導き出す必要があります。さらに、その診断プロセスにおいては、症例だけに目を向けるのではなく、飼い主の意向(何を望んでいるのか?)も重要なポイントになってきます。
このようなトレーニングは大学の授業や学会、セミナー等でも難しく、実際の臨床現場において自ら体得していくしかありません。しかし、その過程は時に難しく、失敗を繰り返しながら学んでいく必要があります。本DVD では、アジア獣医内科専門医として臨床経験豊富な大森先生が、難しい概念や言葉を排除して、スクリーニング検査や臨床推論に必要な考え方を、実際の臨床に即して分かりやすく解説しています。
その内容は秀逸で、特に飼い主のパターン分類などは臨床推論に限定されず、飼い主と接する機会の多い動物看護士の方々にも見ていただきたい内容になっています。さらに、所々で解説されている臨床に関する様々なトピックス、例えば、腎臓病患者に対するドパミンだけに依存しない輸液療法などは、明日からの診療に活用できる内容となっています。このように、本DVD は若手獣医師だけではなく、動物看護士や院長クラスの先生方にとってもレベルアップできる内容になっています。
東京農工大学 農学研究院 動物生命科学部門
農学部 共同獣医学科
打出 毅 先生
DVDに収録された大森先生の講義がまとめられた、セミナーレジュメをお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
血液化学検査の結果だけで確定診断できるケースはほとんどありません。そのため診断率を上げるには、基本となる問診と身体検査がとても重要になります。しかし問診から問題点を見つけるのは、そう簡単ではありませんよね。今回はこのような問題を解決できる、大森先生が実際に使用している「問診チェックシート」もプレゼントします。
「もしかしたら、もう、知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容にご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
大森先生のスクリーニング検査や論理的な診断アプローチは若手獣医師はもちろん、中堅、ベテラン獣医師とすべての先生に求められるスキルではないでしょうか。
このスキル身に付けたなら、無駄な検査を省くことができ、診断率を向上させることができるようになります。また見落としがちな疾患や誤診のリスクを防ぐことができ、動物の負担も減り、飼い主さんからの信頼も勝ち取れるようになります。獣医師、動物、飼い主さん、すべてに良い結果が生まれるのです。ですので、私たちはぜひ、多くの先生たちに手にとり、身に付けてもらいたいと考えています。
そこで通常39,980円(税別)ですが、このページ限定で1万円割引の29,980円(税別)でご提供いたします。(ネット配信版はさらに割引)いつまでこの価格でご提供できるかわかりませんので、興味の持たれた先生は、今すぐお申し込みください
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販売価格 29,980円 (税込32,978円) |
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この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。
今回の教材も、60日間返金保証がついています。
つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。(ネット配信版は対象外)
今回のDVD教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
いつまで特別価格でご提供できるかわかりません。
余儀なく通常価格に戻る可能性があります。大森先生の実症例を使った確定診断の実践トレーニングはかなり人気があります。評価も高く、多くの先生が学ばれています。他の獣医師の先生とともに、動物と負担を減らし、飼い主さんから信頼を勝ち取ってください。ご興味を持たれましたら、今すぐお申込みください。
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教材内訳 |
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販売価格 29,980円 (税込32,978円) |
価格 | 販売価格 26,980円 (税込29,678円) |
あり(購入後60日間) | 返金保証 | 商品特性上なし |
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特記事項 |
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