
From:権田
日付:2026年7月12日12:00
講師紹介
なかむら ちひろ
Profile
愛玩動物看護師。日本小動物医療センター検査科主任、日本獣医輸血研究会運営委員を務める。2007年に大宮国際動物専門学校を卒業後、日本小動物医療センター看護部に勤務。2009年より臨床検査部へ異動し、2013年より現職。年間15,000件以上の検体と向き合い、現場に即した実践的な検査技術の確立と普及に努めている。
尿検査や血液検査は、一次診療の基礎を支える日常的な検査です。初診時の状態把握、治療方針の検討、そして経過観察。さまざまな場面で用いられ、診断を支える役割を担っています。しかし、どの動物病院でも当たり前におこなわれているからこそ、「できて当然」の技術として扱われやすく、あらためて基本から体系的に学び直す機会は限られているのが実情ではないでしょうか。新人スタッフへの指導も、先生自身が過去に教わった方法をそのまま踏襲しているケースは少なくないと思います。
しかし、これらの日常検査は単なるルーティンワークではなく、治療方針を決定づける「診断の土台」です。
だからこそ、その精度や再現性、数値を読み解く解釈の前提をもう一度きちんと見直すことには大きな価値があります。
実際の臨床において、機器を操作して検査結果を出力すること自体は難しくありません。本当に難しいのは、「その数値をどこまで信用し、どう解釈すべきか」の見極めです。症状と数値が噛み合わない。担当するスタッフによっては結果が安定しない。こうした場面に心当たりはないでしょうか。
検査結果は、採尿・採血の手技や保存状態、混和不足、溶血、塗抹の質など、機器にかける前の前提条件が少し異なるだけで大きく変動します。
現場で向き合うべき本質的な課題は、単なる「数値の読み方」ではありません。その数値が、どのような過程を経て得られたものなのか。そこに、どのような誤差要因が潜みうるのか。この視点を持てるかどうかが、検査の信頼性を大きく左右するのです。
だからこそ今、必要なのは、尿検査や血液検査の「見方」や「数値の解釈」だけを学ぶことではありません。結果がぶれる原因を構造的に理解し、院内検査の信頼性そのものを支えるための視点と技術を身につけることです。
検査プロセスに潜むエラー要因を排除できれば、不要な再検査を減らせるだけでなく、データの再現性が高まり、院長先生の診断精度向上に直結します。さらに、スタッフに「共通の基準」を持たせることで、院内教育を標準化する基盤にも繋がります。
本教材では、日々の検査のどこで誤差が入り、どこを整えれば質が安定するのか。そうした実務上の要点を、尿検査・血液検査の両面から具体的に整理しました。先生の日々の診療を支える、重要な知見がここにあります。

●9月1日(火)12:00 にお申し込み専用ページをご案内しますので、
今しばらくお待ちください。