椎間板ヘルニアは、犬に多い脊髄疾患です。
ダックスフンドやペキニーズ、フレンチ・ブルドッグ、ウェルシュ・コーギーなどが好発犬種として知られているのは、先生もご存じでしょう。
人気のある犬種によくみられる疾患のため、先生の病院にもふらつきや起立困難などを主訴とする症例が来院することも多いと思いますが…
ふらつき、起立困難などは、椎間板ヘルニアの代表的な症状です。
そのため、ダックスフンドなどの好発犬種が起立困難を主訴に来院すると、椎間板ヘルニアを疑った診療がおこなわれます。
検査の上、椎間板ヘルニアの治療が奏功すれば問題ありません。しかし、治療をしても良くならないケースが多いことも、また事実です。
そして、良くならない症例を二次診療施設で詳しく検査してみると、実は、椎間板ヘルニアではなく、他の神経疾患により起立困難を生じていたケースも少なくありません。
神経疾患の中には、すぐに治療が必要な病気もあります。椎間板ヘルニア以外の神経疾患の見落としは生命にかかわることもありますが…
神経疾患は、罹患率の上位を占めるような病気ではありません。
皮膚疾患や消化器疾患、泌尿器疾患などと比較すると、遭遇する機会の少ない疾患群と言えます。
そのため、他の疾患の勉強を優先し、神経疾患の優先順位が低いのが現状です。
結果的に、神経疾患の理解を深めることができないまま診療をおこない、重要な神経疾患を見逃してしまうケースもあるそうですが…
神経疾患は他の疾患よりも少ないとは言え、好発犬種においては珍しい疾患ではありません。
先生の病院にも、発作や痙攣などを起こした動物が来院したことはありませんか?
その動物の生命は、先生による緊急性の判断や診断の正確性にかかっていることは言うまでもありません。
だからこそ、神経疾患を正しく診断する知識を身につけていただきたいと思い、私たちは教材を制作しました。
今回、「Neuro Vets 動物神経科クリニック」院長の中本先生に、難しいイメージのある神経疾患の診断のコツをわかりやすく教えていただきます。
中本先生は、10,000以上の神経疾患症例を診察した実績のある、神経疾患のスペシャリストです。
今回の教材のテーマは、「神経疾患の診断」です。
犬猫の特徴的な姿勢や症状から、神経疾患が身体のどの部位で生じているのか正しく見極め、神経疾患を診断できることを目的としています。
もちろん、ここには神経疾患と整形外科疾患の鑑別も含まれます。
今回は、中本先生が難しいイメージのある神経疾患をできる限り簡単に、わかりやすく解説してくださいました。
以下に、中本先生に教えていただいた内容を少しだけご紹介しましょう。
先生もご存じのとおり、神経は骨や組織に囲まれているため、直接目で見ることができません。
その上、体系的な診断方法を詳しく学べる機会もほとんどないのですから、神経疾患の理解を深められずにいるのも仕方ないと言えます。
でも実は、神経疾患の診断は先生が考えているほど難しいものではありません。
なぜなら、神経の異常は、動物の特徴的な姿勢や行動、症状などとして必ず表面化しているからです。
また、神経疾患は病気の種類で症状が変わるのではなく、脳や脊髄など、「どこに障害を受けたか?」で症状が変わる特徴があります。
つまり、症例の姿勢や行動をよく観察し、「どの部位の神経に異常が生じているのか」を見極めることが重要になりますが…
まずは、以下の2つの姿勢をご覧ください。
左側は、「背弯(はいわん)姿勢」です。
パッと見て特徴的なのが背中の丸みです。でもよく見ると、右側の犬も同じように背中に丸みがあります。
では、右側も同じ背弯姿勢かと言うと、こちらは「頸部下垂姿勢」です。
背弯姿勢の犬は、背中の丸みからわかるように腰の病気が疑われます。頚部下垂姿勢も背中が丸いので腰の病気を考えがちですが、こちらは腰に問題はありません。
実は、頚部下垂姿勢は、頭か首に異常がある場合に見られる姿勢です。
この2つは、よく間違えられる姿勢であり、特徴的な背中からどちらも腰の病気と勘違いされやすいので注意が必要です。
では、どうすればこれらの似た姿勢を正しく見分けられるのでしょうか?
答えは、頭の位置を観察することです。
背弯姿勢の特徴は、丸まった背中からグッと頭を持ち上げられているところです。 もう一方の頸部下垂姿勢は、背中の丸みから頭にかけてそのまま下がっている特徴があります。
頭の位置がわかりにくい場合は、目の前にオモチャを出したり、呼びかけに対し頭を持ち上げられるかをチェックします。
頸部下垂姿勢と背弯姿勢の違いは、神経疾患の診断においてとても重要な姿勢になります。ぜひ覚えておいていただきたい見分け方です。
今ご紹介したのは姿勢の一例ですが、教材では、神経疾患の病変部位を特定する「7つの姿勢」をわかりやすく解説します。
神経疾患の診断において、問診はとても重要であると中本先生はおっしゃいます。
など、詳しく確認するのは、他の疾患と同じです。しかし、神経疾患の場合は、「飼い主さんの言葉」にも注意をしなくてはいけません。
たとえば、痙攣を起こした犬が来院したとき…
先生の目の前で痙攣が起きていれば診察もしやすいのですが、飼い主さんが見ただけで、来院したときには症状が消えているケースが多いです。
このような場合は、飼い主さんから詳しく話を聞くことが重要になりますが、飼い主さんの言葉を鵜呑みにしないことも重要です。
なぜなら、痙攣と似た症状に発作がありますが、両者はまったく原因が異なるからです。
発作は、あるとき突然起こり、すぐにおさまる症状を言います。一方の痙攣は、筋肉が収縮することで自分の意志とは関係なく身体が動く症状です。
また、痙攣は筋肉の収縮が原因で生じますが、発作は、脳や脊髄、肺、心臓など、さまざまな領域の異常による症状を示すことになります。発作の症状に痙攣という症状が含まれることにも理解が必要です。
当然、発作と痙攣では、診断のために考えるべきことも大きく変わります。
神経疾患の症例では、通常の問診と異なる点に注意しなくてはなりません。教材内では、詳しい問診のポイントも中本先生が教えてくださいます。
神経学的検査は、一次診療施設でも簡単にできる有効な検査です。
なぜなら、特殊な装置は一切不要なうえ、麻酔も使用しないからです。正しいやり方さえ覚えれば、先生や新卒の勤務医、どなたでも実施することができます。
神経学的検査の主な目的は…
これら3つになります。
神経学的検査では、神経学的検査表にのっとって、姿勢反応や脊髄反射、脳神経、知覚など、さまざまな項目をチェックしますが、それぞれの項目はジグソーパズルの1ピースに過ぎません。
体系的な検査をおこない、すべての項目を明らかにすることで、はじめて全体像を把握できるようになります。
今回の教材では、問診と神経学的検査を座学で学ぶだけでなく、中本先生のデモンストレーション(問診・身体検査)を見ながらわかりやすく学んでいただけます。
先ほどもお話したとおり、神経疾患は必ず表面にあらわれます。
それは、ひと目でわかる姿勢や特徴的な行動の場合もあれば、負荷をかけることで顕在化する症状の場合もあります。
つまり、動物をよく見ること、気づいてあげることが何よりも重要なのです。
その観察眼を磨くには、神経疾患の症状を呈している動物の映像を目で見るのが一番だと思い、私たちは中本先生にお願いし映像教材を制作しました。
たとえば、ひと言で「歩行異常」といっても、跛行や不全麻痺、運動失調があります。
文字と写真ではこれらの違いはわかりにくいですが、3種類の歩行異常を映像で見比べると、その違いは一目瞭然です。
映像教材で学んでいただければ、先生の病院に同じような症例が来院したとき、速やかに適切な判断をしていただけるはずです。
さらに今回は、映像教材の優位性を最大限に活かすため、中本先生による症例解説もたくさん収録しました。
ぜひ先生も、中本先生から神経疾患の診断ノウハウを学んでください。
そうすれば…
神経疾患には、軽度なものもあれば、生命にかかわる重篤なものもあります。
もし、意識障害やてんかん、四肢(または後肢)での起立困難などの症状があるなら、救急で対応しなくてはなりません。
しかし、パニックになっている飼い主さんから情報を聞き出し、緊急性を正しく判断するには少しコツが必要です。
今回の教材をご購入いただいた先生に限り、「飼い主さんに対する電話対応」が学べる特典映像(15分)をプレゼントします。(DISC内に収録しています。)
この特典映像では…
など、飼い主さんに対する電話対応のポイントを詳しく解説しています。
ぜひ、院内スタッフ皆さまでご覧いただき、先生の病院にも取り入れてください。
問診時のチェックリスト(PDFファイル)
痙攣や発作などの神経疾患の症状は、来院時にはおさまっているケースもあります。このような場合、症状を目にしたのは飼い主さんだけなので、問診はとくに重要になります。今回プレゼントする「問診時のチェックリスト」があれば、診断に必要な情報を漏れなく聞き出せます。てんかん発作、歩行異常のそれぞれに対応しています。
セミナーで使用したレジュメ
DVDに収録された中本先生の講義がまとめられた、レジュメ冊子をお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容にご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
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販売価格 45,980円 (税込50,578円) |
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今回の教材も、60日間返金保証がついています(ネット配信版は対象外)。
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ただし、注意点があります。この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、1月31日まで。2月1日以降は、定価の45,980円(税込50,578円)に戻ります。
DVDの初回在庫(100セット)には限りがありますので、ご興味を持たれた先生は、今すぐお申し込みください。
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