住宅街にある、小さな動物病院の話です。
午後の診療も終わろうとするころ、「先生、急患です!」と慌てた看護師が診察室に飛び込んできました。どうやら、急患の柴犬が来院したようです。
運ばれてきた柴犬をみてみると、呼吸は荒く苦しそうで、立っているのもままならない状況でぐったりしています。ドクターは低酸素血症を疑い、舌色をみましたがチアノーゼではありませんでした。
酸素の供給に問題はないと判断したドクターは、臨床徴候の原因を突き止めるため、手際よく検査をおこないます。血圧をみてみると、数値はほぼ正常です。低血圧ではないため、ショックは起こしていないと判断しました。
その後もドクターのスピーディーな対応で、柴犬は少しずつ元気を取り戻していきましたが…
今のは、急患対応の重要性に気づいていただくための「たとえ話」です。先生は、この獣医師の対応にいくつかの間違いがあるのに気づきましたか?
まず最初の間違いが、チアノーゼがないから酸素の供給に問題はないと判断したこと。「チアノーゼがない=酸素が足りている」という認識は間違いです。
次に、臨床徴候の原因を突き止めるための検査を優先したのも間違いです。
救急の症例では、疾患の特定は後回し。優先すべきは、「生命を脅かす可能性のある生理学的異常は何か?」を把握し、改善することです。
さらに、「低血圧ではないからショックではない」と考えたことも間違いです。低血圧を起こしていなくても、ショック状態にあるケースは少なくありません。
救急診療では、このようなちょっとした認識、手順の間違いが、生命を落とすことに繋がります。言い換えるなら、正しい知識のもと、適切なアプローチを取れれば、もっとたくさんの救急症例を救えるようになるのです。
たとえば先生は
- 酸素室ではなく、酸素投与が必要な理由を知っていますか?
- 酸素投与しながら、X線撮影ができるのを知っていますか?
- 救急エコー「FAST」のやり方を知っていますか?
- 「ABCアプローチ」を正しく実践できますか?
もし、一つでも「NO」と答えたのなら、今回学べる内容はとても重要になります。なぜなら、「ホームドクターが押さえておくべき救急アプローチ」をわかりやすく学べるチャンスだからです。
近年、救急診療は興味をお持ちのドクターが多く、盛り上がりつつある分野の一つです。もし先生が、救急診療を学びたいと考えていたのなら、必ずご満足いただける内容であることをお約束します。
今回、生存率が上がる救急アプローチを教えてくれる講師は、日本小動物医療センター 夜間救急診療科の科長を務める森田先生です。
- 【プロフィール】
- 2012年、酪農学園大学卒業後、埼玉県の一次診療施設で研鑽を積む。2017年、日本小動物医療センター消化器科、夜間救急診療科勤務。開業前に救急対応を学ぶために入職したつもりが、救急の世界に魅了されスペシャリストの道へ。2020年より、夜間救急診療科科長を務める。現在は、多くのドクターに「臨床に活かせる救急アプローチ」を伝えるため、セミナーや講演なども精力的にこなしている。
- 【略歴】
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・2017年~
日本小動物医療センター消化器科、動物夜間救急診療センター
(現:夜間救急診療科)
- 【所属】
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- 【商業誌】
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・2022/7
CLINIC NOTE(EDUWARD Press)
犬と猫の糖尿病関連性エマージェンシー
・2022/9
CLINIC NOTE(EDUWARD Press)
救える命をこぼさない!ここまでは“絶対”に習得したいエマージェンシーケア-緊急状態に対する応急処置
・2023/4
as(EDUWARD Press)
フローチャートで学ぶ トリアージと救急対応
・2023/5
CAP(緑書房)
タイムチャートで学ぶ!獣医師と動物病院スタッフのチーム救急医療、執筆および連載監修
・2023/5
CAP(緑書房)
今日来るかもしれない肺水腫
・2023/7
CAP(緑書房)
こんな症例に出会ったら?とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
・2023/11
VETERINARY BOARD(EDUWARD Press)
絶対にもたつけない救急分野の外科判断と手技
・2023/12
SA Medicine(EDUWARD Press)
救急医の視点でみる緊急時のICU頻用薬のメソッド
- 【略歴】
-
・2022年 第105回日本獣医麻酔外科学会学術集会
血液エマージェンシーに対する救急アプローチ 貧血の鑑別と初期治療戦略
・JBVP年次大会2023-聞いて絶対損しない!! テレフォントリアージ達人への第一歩!!
・JBVP年次大会2023-敗血症から救命せよ! あなたはどっち派?
救急医たちの思考回路を体感しよう
・JBVP地区大会2023 東北地区大会-緊急疾患はもう怖くない!! トリアージを学ぼう!
・JBVP地区大会2023 東北地区大会-実は身近にある!? ショックをちゃんとまとめておこう!!
・WJVF2023-知っ得!! 周産期の対応ーチームで命をつなぐために押さえておきたい勘所ー
・JCVIM2023-内科疾患のエマージェンシー〜いざという時のために〜
・2023年 第8回日本獣医救急集中治療学会夏季大会
知らなきゃヤバい救急疾患!! 気胸をしっかり考える
・2023年 第8回日本獣医救急集中治療学会夏季大会
覚えるだけじゃなくて理解する!DKA徹底攻略
・2023年 富士フイルムベテリナリーセミナー
考え方がわかると見え方がかわる!! 画像検査徹底活用法〜救急編〜
・2023年 PEPPY-1から学ぶ、救急対応実践セミナー
・2023年 学際企画-10秒で判断せよ!!緊急疾患トレーニング
- 【メディア】
-
・2021年 ミニイク株式会社-
「この子を、死なせない──」夜間救急の現場で奮闘する救急獣医師の想い
理由①
救急診療のスペシャリストの思考を学べる
本教材の目的は、「救命思考力を身につける」こと。治療法ではなく、「思考力」であることが、とても重要なポイントです。
その理由は、勉強熱心なドクターでも、治療法などの知識を活かすための思考力をおろそかにしているケースがとても多いからです。
日本小動物医療センター 夜間救急診療科の科長を務める森田先生は、普段たくさんの新人ドクターも指導されています。
最近の若いドクターはとても勉強熱心で、心原性肺水腫の治療法やてんかん発作の治療法もよく知っているそうです。しかし、その知識を臨床に活かせるかと言うと、話は別。まったくと言っていいほど、救急診療に活かせていないとおっしゃいます。
もしかすると先生も、肺水腫や大動脈血栓塞栓症など、疾患ベースで学んだ知識を救急の現場で活かせなかった経験があるかもしれません。
では、なぜ学んだ知識を臨床に活かせないのでしょうか?
その答えは、救急のアプローチを知らないからです。まずは、救急診療と一般の診療の違いを理解すること。それから、「なぜ、救急ではこうするのか?」という救急のアプローチを理解しなければ、目の前の症例に必要な対応を考える思考力は身につきません。
だからこそ、本教材では思考力に重きを置き、約200分かけて「救命思考力」を徹底的に身につけていきます。
理由②
症例の緊急度を正しく判断できる
救急診療が苦手なドクターによくある失敗が、症例の緊急度を見誤ること。
つまり、適切なトリアージができずにいるのです。
たとえば、冒頭でもお話した「チアノーゼ」は1分1秒をあらそう救急の代表的な徴候です。「超救急」と言っても、決して大げさではないほど緊急度は高いため、見逃すこともないかもしれません。
では、チアノーゼがなければ、酸素は足りているのでしょうか?
答えは、NOです。多くのドクターが勘違いしやすいポイントなのですが、チアノーゼがなくても酸素飽和度が低く、緊急度が高いケースも少なくありません。
看護師から、「チアノーゼはないので、緊急度は高くないと思います」と言われたことがあるのなら、ぜひ、本教材で看護師も一緒に救急アプローチの勉強をしてください。今回はチアノーゼの他にも、救急症例を見逃さないトリアージの方法を基本からわかりやすく解説します。
理由③
高精度な「ショック診断」ができる
もし先生が、「ショック=低血圧」と考えているのなら注意しなくてはなりません。
なぜなら、救えるはずの生命も、救えなくなるリスクが高いからです。
ショックを簡単にご説明するなら、「循環が原因で、細胞に酸素が送られていない状態」のことと言えます。
たとえば、低酸素症はショックに当てはまります。なぜなら、呼吸がうまくできていても、循環ができておらず、末梢の組織まで酸素が届かない状態だから。
この状態になると、血圧が下がらなくても、動物の身体にはやがて限界が訪れます。そのため、ドクターは、血圧が下がる前にショックを正しく診断することが重要になるのです。
ショックを診断できるだけで、救える救急症例の数は大きく増やせると、森田先生はおっしゃいます。
今回は、隠れたショックも見逃さない「ショックの診断方法」も、森田先生の解説でわかりやすく学べます。
“救急診療において、ショックの診断はとても重要です”
理由④
「ABCアプローチ」の真の活用法がわかる
「救急対応と言えば、ABCアプローチ」と言えるほど、救急診療ではABCアプローチが重要です。救急診療をテーマにしたセミナーや講演会でも、必ず出てくる言葉だと思います。
それほどまでに重要である理由は、ABCアプローチを正しく実践できると、超効率的な救急対応ができるようになるから。まさに、救急対応の要となる重要なアプローチなのです。
しかし、ほとんどのドクターが、「ABCアプローチは知っている、聞いたことはあるけれど、うまく活用できていない」状況だと聞きます。
そこで今回は、誰でも簡単にABCアプローチを活用できるよう、
- ・A(気道)の異常を疑う場合のアプローチ
- ・B(呼吸)の異常を疑う場合のアプローチ
- ・C(循環)の異常を疑う場合のアプローチ
それぞれの異常に分類し、「ToDoリスト形式」でやるべき対応を解説しています。この方法なら、やるべきことが明確になりますので、ABCアプローチをシンプルに実践できるようになります。
“迷うことなく、適切な救急対応ができるようになります”
理由⑤
思考力を磨く「症例解説」
たとえ救急アプローチを理解できたとしても、それを臨床の現場で活かせなければ意味がありませんよね。
では、急患が運び込まれたとき、どうすれば慌てることなく学んだ知識を診療に活かせるのか? それには、擬似的に救急診療を体験しておくのが一番です。
そこで今回は、身につけた救命思考力を磨きまくっていただくため、さまざまな症例解説も収録しました。
よくある症例解説と違うのが、症例によっては、問診の情報を一切省いていること。なぜなら、救急の現場では、飼い主さんに問診をしている時間がないことも多いからです。
今回の症例解説では、「いきなりこんな症例が来院した」ところから、スピーディーに思考する練習を一緒におこないます。
“動画を視聴しながら、先生も一緒に考えてみてください”
他にも、森田先生から救急アプローチのポイントをたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
<森田先生からメッセージです>
1.救急アプローチ(概論)
- 一般的な診療と救急の考え方の違いとは?
セクション1では、救急アプローチの基本を詳しく学んでいきます。まずは、一般的な診療と救急の考え方の違いからご説明します。「少しぐったりしている」症例を例に、一緒に考えてみてください。
- 救急診療の基本的な考え方
救急対応は、何よりも疾患の特定が重要だと考えがちですが、実はそうではありません。最初に診るべきポイントは他にあるのです。救急診療では、この考え方を理解することが重要です。
- ABCアプローチの復習
先生は、ABCアプローチをご存じですか? 救急診療を学んだことがある先生なら、必ず聞いたことがある言葉だと思いますが、実践するとなると難しい部分もあります。ここでは、おさらいを兼ねて、ABCアプローチをわかりやすく解説します。
- なぜ、酸素が必要なのか?
私たち人間はもちろん、犬猫も生きていく上で酸素が欠かせません。では先生は、「なぜ、酸素が必要なのか?」を考えたことがありますか? これは、救急アプローチを理解する重要なポイントになります。
- 救急の鉄則とは?
ドクターは、疾患を正しく把握することが大切です。しかし、救急においては、疾患の把握よりも優先すべきことがあります。ここでは、「救急の鉄則」となる重要なポイントを詳しく解説します。
2.救急症例を見逃さない
「トリアージの概念」
- 知っておきたい「トリアージの基本」
トリアージとは、緊急度を判断し優先順位をつけること。救急が苦手なドクターは、トリアージができないことで苦手意識を感じていることが多いようです。ここでは、トリアージの基本をわかりやすく解説します。
- 緊急度の判断力を養う思考クイズ
呼吸停止、毒物誤食、痙攣発作、起立困難などの中から、緊急度の高いものを選択してもらいます。一見すると、それほど緊急度の高くないものも、実は、緊急度が高いこともあります。
- 低酸素血症と低酸素症の違いとは?
低酸素血症と低酸素症はよく似た言葉ですが、先生は、これらの違いを正しく理解できていますか? どちらにも「低酸素」というワードが入っていますが、その病態はまったく異なります。
- チアノーゼがなければ緊急度は低いのか?
言うまでもなく、チアノーゼがある症例の場合、緊急度はとても高くなります。では、チアノーゼがなければ、呼吸が早くても大丈夫なのでしょうか? これは、誤解されやすいポイントですので、注意が必要です。
- 上気道疾患と肺・胸腔疾患の違いとは?
ひと言で呼吸器疾患といっても、上気道疾患と肺・胸腔疾患ではまったく異なります。「呼吸は大きいか、小さいか」「どんな呼吸音がするか」などに着目すると、両者は簡単に鑑別できます。
- 循環のおさらい
ここからは、循環を詳しく学んでいきます。循環と聞くと、多くの先生が心臓をイメージすると思いますが、それだけでは不十分です。まずは、おさらいを兼ねて循環の基本をご説明します。
- 「循環が悪い=低血圧」なのか?
先生は、「循環が悪い」と聞くと低血圧をイメージしませんか? これとは逆に、低血圧でない場合は循環の問題はないと考えるドクターも多いと聞きます。これは、勘違いしやすいポイントですので詳しく解説します。
- ショックを疑う心拍数とは?
動物の生命を救うには、できるだけ早くショックに気づくことが重要です。そのためには、ショックを疑う心拍数を知っておくと便利です。ここではショックの定義と合わせ、わかりやすくご説明します。
- 血圧と脈圧の違い
「血圧」とよく似た言葉に「脈圧」がありますが、先生は、これらの違いを正しく説明できますか? 救急アプローチを習得するのなら、血圧と脈圧の違いを正しく理解しておくことが重要です。
- AIUEO-TIPSとは、何か?
AIUEO-TIPS(アイウエオチップス)とは、意識レベル低下の原因となる要素の頭文字を並べたものです。AIUEO-TIPSを知っていると、検査の鑑別や問診のポイントが手に取るようにわかるようになります。
3.「ABCアプローチ」の実践
- どうやって、ABCアプローチを使うのか?
セクション3は、生命維持に欠かせないABCアプローチの実践方法を詳しく学んでいきます。このセクションでご説明する内容を実践できると、超効率的な対応ができるようになります。
- A(気道)の異常を疑う場合のアプローチ
もし、救急症例にABCのA(Airway、気道)の異常を疑う場合、やるべきことは大きく5つあります。ここでは、理解しやすいように「ToDoリスト」の形式でやるべきポイントを解説します。
- 救急の現場で使用しやすい4つの酸素投与法
普段、酸素室を使うことはあっても、酸素を投与することは少ないかもしれません。しかし救急の現場では、酸素の投与方法を知っておくと、とても役立ちます。
- フローバイ法のやり方
酸素を投与する方法の一つに、フローバイ法があります。フローバイ法は、もっとも簡単に実施でき、動物への負担が少ない方法です。メリットの大きい投与法ですが、知っておきたいデメリットもあります。
- マスク法のやり方
マスク法は、簡単に実施できる上、高いFIO2(吸入酸素濃度)が得られる酸素投与法です。教科書により書かれている酸素流量は異なりますが、多少増やしても問題はありません。
- なぜ今、その検査をするのか?
検査をする理由が明確でなければ、その検査は絶対にやってはいけないと森田先生はおっしゃいます。ここでは、検査をする理由が重要である理由を掘り下げてご説明します。
- B(呼吸)の異常を疑う場合のアプローチ
もし、救急症例にABCのB(Breathing、呼吸)の異常を疑う場合、やるべきことは大きく4つあります。たとえば、「酸素投与+身体検査」はその一つ。全4つ、それぞれのポイントを解説します。
- 獣医療におけるFASTの活用
救急診療をテーマにしたセミナー、講演で必ず取り上げられるのがFASTです。森田先生も、救急においてFASTはとても有効であるとおっしゃいます。どのように活用すればいいのか、詳しく解説します。
- 肺実質の評価のポイントと注意点
肺実質の評価にはX線検査ももちろん有用ですが、肺エコーを適切に行うことで素早く実施することができます。しっかりした当て方を学ぶことが重要です。
- 血液検査のポイントと注意点
救急における血液検査では、「確認できる項目はすべて確認する」と森田先生はおっしゃいます。その一方で、若いドクターを教育するときは、「その項目は、何のために見るのか?」を聞いているそうですが、なぜ聞いていると思いますか?
- C(循環)の異常を疑う場合のアプローチ
もし、救急症例にABCのC(Circulation、循環)の異常を疑う場合、やるべきことは大きく3つあります。A、Bの異常のケースと同じように、「ToDoリスト」の形式でわかりやすく解説します。
4.思考力を磨く(症例解説)
- 問診なしで考える重要性
最後のセクションは、症例解説です。さまざまな症例を見ながら、救急診療に必要な思考力を養っていきます。最初の症例には、問診の情報がありません。救急では、問診する時間がないことも多いため、問診なしで考える思考も重要になります。
- 呼吸の異常で救急来院した犬の症例
ミックス犬(8歳、雄)の症例をご紹介します。呼吸促迫を主訴に救急来院されました。ここまで学んできた先生なら、ひと目でB(Breathing、呼吸)の異常に気づいたはずです。では、次に何をすべきでしょうか?
- なぜ、血液検査を優先するのか?
上記症例では、森田先生はX線検査よりも血液検査を優先することを即決しました。その背景には、どんな理由があるのでしょうか? 救急診療のエキスパートの思考を詳しく解説します。
- 起立困難、呼吸異常で救急来院した症例
チワワ(14歳、雌)の症例をご紹介します。この症例には、呼吸の異常に加え起立困難もみられたため、循環や神経の異常も疑わなくてはいけません。先生も、一緒に適切なアプローチを考えてみてください。
- なぜ、血糖値が重要なのか?
先生は普段、血糖値を見ていますか? 森田先生は、「ぐったりしている症例で、血糖値をみないのはあり得ない」「すぐに確認しないといけない」とおっしゃいます。大事なポイントですので、血糖値をみるべき理由を詳しく解説します。
救急診療は、電話が鳴った瞬間から、すでにはじまっています。まずは、電話口で「これは急患なのか?」を正しく判断することが重要になるからです。
しかし、電話に出た受付や看護師では急患かどうかの判断が難しく、先輩看護師や獣医師に聞こうにも忙しそうで聞けない…。なんてことは、どこの病院でもよくあることです。
でももし、適切なテレフォントリアージで症例の緊急度を判断できたとしたら、自信を持って「先生、急患です!」と伝えられますよね。
だからこそ今回は、救急アプローチを学ぶと同時に、テレフォントリアージも一緒に学んでいただきたいと考えました。
教材ご購入者に限り、特典として「テレフォントリアージの解説映像(約50分)」をプレゼントいたします。この特典映像では、以下の内容を学べます。
- ・知っておきたい、3種類のトリアージ
- ・様子をみると、失敗する可能性がある症例とは?
- ・どうやって、根拠のある説明をするのか?
- ・緊急性の高さを判断する簡単な方法
- ・どうしても、緊急度の判断が難しい場合は?
- ・2種類のチアノーゼと、その違い(中心性、抹消性)
- ・動物特有の緊急疾患とは?
この特典映像は、受付、看護スタッフ向けの教材です。病院のチーム力アップに、ぜひお役立てください。
“適切なテレフォントリアージで助かった生命も多いと、
森田先生はおっしゃいます”
収録された森田先生の講義がまとめられた「セミナーレジュメ」をお渡しいたします。映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このレジュメから先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
- 適切な救急対応で、多くの動物の生命を救える
救急に来院するのは、1分1秒をあらそう深刻な状況の犬猫です。症状によっては、専門の病院を紹介している時間さえないかもしれません。もし、先生が適切な救急対応を知っていれば、そのような犬猫も救えるようになるはずです。
- 今まで学んできた治療法を臨床に活かせる
救急診療は、疾患ベース(肺水腫の治療、てんかん発作の治療など)で学ぶと、なかなか臨床に活かせません。しかし、「どの順番で対応すればいいのか?」という思考ができれば、これまでに学んできた治療法も臨床に活かせるようになります。
- 「もう少し何かできたはず」という後悔を減らせる
診療した犬猫が亡くなったあと、多くの獣医師が「もう少し何かできたのではないか?」と後悔されると聞きます。先生も、これまで何度も後悔をしてきたかもしれません。救急アプローチを習得できれば、このような後悔は大きく減らせます。
- もっと救急診療に自信を持てるようになる
救急診療に自信が持てない一番の原因は、適切な診療アプローチを知らないことにあります。どう対処して良いのかわからないのですから、自信を持てないのは当然です。森田先生に救急アプローチを学べば、もっと自信を持って救急対応できるようになります。
- 「紹介すべきかどうか?」を正しく判断できる
今回学べる救急アプローチは、ご自身で救急診療をするドクターはもちろん、救急診療をしないドクターにも重要な内容です。なぜなら、「紹介すべきかどうか?」を正しく判断できるようになるから。適切な判断で救える生命もたくさんあるはずです。
- 地域で一番信頼される病院になれる
「あの先生は、救急診療でウチの子の生命を救ってくれた」という評判は、飼い主さんのクチコミですぐに広がります。いま以上に地域から信頼を集められれば、もっとたくさんの動物が来院する病院になれるはずです。
「大学では教えてもらえないABCアプローチをマスターできます」
動物の救急医療において重要なのは、動物を適切に評価し、迅速に状態を安定させることです。皆さんの診療施設には、一般的な嘔吐や下痢だけでなく、交通事故やショック状態などの緊急性が高く、かつ重症な動物も来院するでしょう。このような緊急性の高い動物には、適切なトリアージと系統だったアプローチが必要です。確かに救急医療では経験が重要ですが、経験に頼ったアプローチだけではすべての動物を適切に判断し、初期安定化治療につなげることは難しいです。この迅速で系統だったアプローチこそが『ABCアプローチ』であり、救急病院に限らずどこで働く獣医師や愛玩動物看護師にとって必要不可欠な知識とスキルです。森田先生のDVDでは実際の症例の状態を見ながら、大学では教えてもらえないABCアプローチをマスターできます。多くの先生にご覧いただき、明日からの臨床に役立てていただければ幸いです。
札幌夜間動物病院
川瀬広大 先生
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」など、思われた場合もご安心ください。なぜなら、プログラムの内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、ご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。
返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。
獣医師である以上、この先何度も動物が亡くなる瞬間に立ち会うはずです。
しかし、「今の自分にできることは、すべてやり尽くした」のと、「もう少し何かできたのではないか?」「適切な救急アプローチを知っていれば…」と感じるのでは、まったく違います。
目の前の生命を救える可能性があるのなら、ご自身でやれることはすべてやるべきだと思いませんか?
救急アプローチは、時間をかけて難しい治療技術を習得するものではありません。正しい方法を「知っているかどうか?」で、大きく結果を変えられます。
だからこそ、学ぶことを後回しにせず、明日急患が来院したとしても適切な対応ができるように準備しておいてほしいのです。
本教材が、いま以上に多くの急患を救えるキッカケとなることをお約束します。
この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、3月14日まで。3月15日以降は、定価の50,578円に戻ります。 初回在庫(100セット)がなくなる前にお申し込みください。
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- DVD3枚組(計217分)
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つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回の教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、初回在庫(100セット)には限りがあるのでご注意ください。この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、3月14日までとなります。3月15日以降は、定価の50,578円に戻ります。
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