「なんとなく…」で
麻酔管理をしていませんか?
麻酔管理は、獣医療において避けては通れない技術です。
そのため、多くの先生が専門書を読んだり、セミナーに参加したり。また、経験豊富な獣医師の先生にお話を聞くなど、さまざまな方法でより安全な麻酔管理を学んでいます。
しかし先生もご存じのとおり、日々の臨床に対応できる麻酔管理を体系的に学べる機会は、それほど多くありません。
ほとんどの先生は勤務医時代、院長から日常臨床で使える麻酔管理の技術を学び、開業後もその技術をベースに麻酔管理に取り組んでいます。
このような事情もあり、麻酔管理のおこない方は病院により異なる傾向があります。その結果、多くの先生が…
「もっと安全なおこない方があるのでは…?」
こう感じ、100%の自信を持てないまま麻酔管理をおこなっています。
つまり、本当に安全な方法なのか確証のないまま、「なんとなく」や「とりあえず」で麻酔管理をおこなっているのです。
思いだしてみてください。
先生は、使用する麻酔薬の選び方や組み合わせ、投与のタイミング、また投与量など、すべてに根拠をもって実践できていますか?
もし先生も同じように、「なんとなく」や「とりあえず」で麻酔管理をしているのなら、今からお話することはとても重要です。
なぜなら今回、なんとなくで麻酔管理をすることのリスクをはじめ、エビデンスのあるより安全な麻酔管理のおこない方から、実際の症例まで、「麻酔管理のなんとなくをなくす方法」をお伝えするから。
講師をつとめるのは、北里大学 獣医学部獣医学科 小動物第2外科学の前田先生です。
- ■略歴
- 獣医師歴14年。北里大学 獣医学部 獣医学科 小動物第2外科学 助教。獣医麻酔および疼痛管理のスペシャリストとして、これまで4,500件以上の麻酔をおこなう。開業獣医師に向けてより安全な麻酔管理を指導すべく、積極的に執筆、講演活動もおこなっている。
- ■学歴・職歴
-
2006年
北里大学獣医畜産学部獣医学科 卒業
2006年
北里大学大学院獣医畜産学研究科 入学
2010年
北里大学大学院獣医畜産学研究科 卒業
2010年
中山獣医科病院 入職
2011年
北里大学獣医学部獣医学科小動物第2外科助教 着任
- ■著書
-
2014年
麻酔科獣医師の思考と手技24 呼吸停止を来し、永久気管孔を形成した症例 SURGEON
2015年
実症例の麻酔記録をビジュアル解説! 麻酔科獣医師の思考と手技 麻酔・疼痛管理のQ&A これまでに寄せられた読者からの質問 SURGEON(前田 賢一, 柴田 早苗, 佐野 忠士, 山下 和人)
2017年
必要な手技:救急患者におけるモニタリング・観血的動脈圧測定・中心静脈圧測定犬と猫の救急医療プラクティス vol.2 Chapter3
2018年
必要な手技:血管内留置・投薬方法・輸液療法 犬と猫の救急医療プラクティスChapter3
2018年
犬と猫の適正な輸液を考える「中心静脈・末梢静脈確保から輸液開始まで」月刊「CAP」~小動物獣医師のための臨床総合誌~
本編の一部を公開中…
「なんとなく…」の多い問題①
アトロピンの投与
たとえば、犬の外科手術をおこなうとき。
麻酔前投薬として、アトロピンをはじめとする抗コリン薬を投与しますよね。
アトロピンは唾液や気道分泌液の抑制、また徐脈の抑制などを目的に広く用いられていますので、きっと先生も使用する機会が多いと思います。では…
投与のタイミングや投与量は、どう決めていますか…?
もしかすると、「なんとなくルーチンで投与している」かもしれません。
実際、麻酔前に「とりあえず」でアトロピンを投与する先生も多くいらっしゃいますが、これは大変危険な行為であると言えます。
なぜなら、アトロピンの投与により不整脈を起こしたり、逆に徐脈を誘起するリスクがあるからです。
1974年に出版された、麻酔に関する文献である「Anaesth Intens Care」の中には、“Old habits die hard”という一文が記されています。
これは、「アトロピンをルーチンで投与する悪い習慣は、なかなかなくならない」という意味。
つまり、約46年も前の時代から、アトロピンをルーチンで投与する悪い習慣に対する注意喚起がおこなわれていたのです。
先生は、こんな経験はありませんか…?
アトロピンにおいて、多くの先生が経験しているトラブルがあります。
それは、アトロピンの投与により、過剰な頻脈が起きてしまうこと。もしかすると、先生も同じ経験をしたことがあるかもしれません。
アトロピンで過剰な頻脈を起こすと、心臓の拡張期を十分に確保できず、血液を送りだす量が低下します。
その結果、1回拍出量低下や冠血流低下など、心臓にとても大きな負荷をかけることになり、動物はとても危険な状態になります。
では、このようなリスクを防ぐには、どうすれば良いのか?
前田先生は、「アトロピンは必要なときに必要な量だけを投与すること」が重要になると言います。
アトロピンの投与量をどうするか?
では、アトロピンの必要量は、どのように決定すれば良いのでしょうか?
結論からお伝えすると、アトロピンの必要量はその状況により異なります。しかし、より安全に投与するうえで必ず守るべきことがあります。
それは、「マイクロ単位で、緩徐に静脈内投与すること」です。
たとえば、一般的なアトロピン製剤は「最大で50μg/kg、それ以上の投与は危険であると考えられています。つまり、10kgの動物に投与するケースでは、500μgが上限ということになります。
実際の投与は、原液1mlを生理食塩液で5mlにメスアップし、1mlを静注することで10μg/kgのように投与します。
このように投与することで、緩徐にマイクロ単位で調節でき、過剰なアトロピンの投与を避けられるわけです。
今回の教材では、今お話したような、より安全なアトロピンの投与方法を実際の症例を見ながら詳しく学ぶことができますが、他にもたくさんの内容を学べます。たとえば…
「なんとなく…」の多い問題②
麻酔器の安全な繋ぎ方
吸入麻酔をより安全におこなうには、正しい麻酔器の繋ぎ方を知っていなくてはなりません。
しかし若手獣医師の先生の中には、「麻酔器の繋ぎ方がよくわからない」という先生も多くいらっしゃいます。実際、一度回路をバラバラにしてしまうと繋げなくなるケースも少なくありません。
では先生は、麻酔の回路を正しく理解し、より安全に麻酔器を繋ぐことができると自信を持って言い切れますか?
たとえば、以下の3つは呼吸回路を構成する重要な要素です。
“左から、キャニスター、流量計、気化器です”
より安全に吸入麻酔をおこなうには、これらを正しく繋がなければなりません。
もし先生が、「なんとなく」で麻酔器を繋いでいたとしたら、今回学べることはとても重要です。
動物からでた呼気が、どこを通って再び吸入されるかの流れを含め、麻酔器の回路の繋ぎ方やベンチレーターを使いこなす設定方法など、前田先生の解説を見ながら学べるからです。
“正しい麻酔器の繋ぎ方をわかりやすくご説明します”
自信をもって、麻酔疼痛管理を
できるようになりませんか…?
動物の生命に直結する麻酔疼痛管理において、「なんとなく」はとても危険です。
しかしながら、先生おひとりの病院では麻酔疼痛管理まで手が回らず、なおざりにされていることも、また事実です。
でも、考えてみてください。
先生ご自身も、麻酔疼痛管理に自信がもてないまま日々の臨床をおこなうのは、大変なストレスなのではないでしょうか?
獣医療では麻酔疼痛管理は避けては通れない道です。麻酔の上手な先生がいる病院であることが、他の動物病院との差別化にもなる現実もあります。
ですから先生も、「できることなら、しっかりとしたエビデンスのもと、自信をもってより安全な麻酔疼痛管理ができるようになりたい」とお考えだと思います。
今回の前田先生の講義は、麻酔に関する「なんとなく」や「とりあえず」を解消したい先生のご期待にそえる内容であることは間違いありません。
ぜひ先生も、今回のDVDで自信をもって麻酔疼痛管理ができるようになってください。
「なんとなく」をなくす!
麻酔疼痛管理
【DVD3枚組】(収録時間合計:165分)
- 体温(中核温)は、どこで測るべきか…?
先生は、正確に体温を測れていますか? 測定方法により差がでてしまうため、まずは正しく体温を測る方法から学んでいきます。
- なぜ、麻酔で体温が低下するのか…?
その理由のひとつに、麻酔により産熱が抑制されることが挙げられます。他にも複数の原因がありますので、必ず知っておいてください。
- なぜ、低体温が問題になるのか…?
たとえば、術後に体が震える「シバリング」が起こることも問題のひとつです。その他に問題となる3点と合わせ、詳しくご説明します。
- どうすれば、周術期の低体温を防げるのか…?
体温は一度下がると上がりにくいため、術前のプレウォーミングが重要になります。ここでは、低体温を防ぐ具体的な方法をご紹介します。
- なぜ、周術期の高体温が問題になるのか…?
低体温とは逆に、高体温にも注意が必要です。なぜなら、悪性高熱の可能性があるから。どのような原因が考えられるのか、詳しくご説明します。
- 不整脈(洞性頻脈、洞性徐脈)の波形
不整脈が疑われる心電図の波形と、考えられる原因をご説明します。また、不整脈を認めた場合の対処法も合わせてお伝えします。
- 抗コリン薬は、いつ投与すればいいのか…?
抗コリン薬は、徐脈を確認したときに投与するのですが、そのタイミングと量に注意しなくてはなりません。
- 血圧が低下した場合の対処法
交感神経が抑制されているケースと、前負荷、後負荷が減少しているケースでは対応が異なるので注意しなくてはなりません。
- 塩酸ドパミン(DoA)のより安全な投与方法
低い容量からスタートするのが基本ですが、例外となるケースもありますので必ず知っておいてください。
- 正しい麻酔回路の繋ぎ方
先生は、麻酔の回路を正しく繋ぐことができますか? 繋ぎ間違いがあると安全な麻酔ができませんので、必ず正しい繋ぎ方を覚えてください。
- ベンチレーターの推奨設定
ベンチレーターの設定、モードはさまざまなものが選べます。では、ベンチレーターを使いこなすには、どんなモードで使用するのが良いのでしょうか?
- 吸入麻酔を早く効かせるには…?
吸入麻酔を早く効かせるには、血液ガス分配係数の理解が欠かせません。どのように麻酔の導入スピードと関連するのか、詳しくご説明します。
- 気道挿管がうまくいかない場合の対処法
挿管がうまくいかない最大の原因は、気道の入り口を視認できていないことにあります。どうすればうまく挿管できるのか、その方法をお伝えします。
- ウサギの挿管のポイントと注意点
ウサギの挿管は難易度が高いため、苦手としている先生がたくさんいます。ここでは、実際に前田先生がウサギに挿管する映像を見ながら、挿管のコツをご説明します。
- 肥満動物の呼吸管理の注意点
肥満動物は、咽頭部の軟部組織が増大しているので、呼吸がしづらい状況にあります。そのため、呼吸管理には細心の注意が必要になります。
- 知っておくべき疼痛管理の基礎(痛みの種類)
痛みの種類は大きく3種類、①体性痛 ②内臓痛 ③神経障害性疼痛に分けられます。ここでは、それぞれの痛みがどのように起こるのか、ひとつずつご説明します。
- 痛みの発生と伝達、鎮痛薬の作用機序
痛みがどのように発生し伝達するのか、また、NSAIDsやオピオイド、ケタミンなどの鎮痛薬がどのように作用するのか、図を用いてご説明します。
- なぜ、NSAIDsとステロイドの併用は危険なのか…?
基本的には併用禁忌とされていますが、中には例外もありますので知っておいてください。
- 局所麻酔薬の作用機序
局所麻酔薬は、それぞれの科学的組成により作用の発現や持続時間が異なるため、ここで正しく理解してください。
- ワインドアップ(痛覚過敏)のメカニズム
ワインドアップは、一般的にグルタミン酸の産出量で変わります。どのように強い痛みが生じるのか、図を用いてわかりやすくご説明します。
- 終末期でのオピオイド
オピオイドは、末期の患者に対しての疼痛管理に有効です。終末期での鎮痛の考え方、実際の症例と合わせ、詳しく解説します。
- 硬膜外麻酔のポイントと注意点
獣医領域では、腰椎硬膜外麻酔が多くおこなわれますが、先生は苦手意識をもっていませんか? 実は、それほどハードルは高くないので、確実にマスターしてください。
- 中性化手術の際に考えるべきこととは…?
中性化手術のときには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか? 考えるべき「6つのポイント」をベースに詳しくご説明します。
- 若齢動物に対する麻酔の注意点
若齢動物には、麻酔に関するさまざまなリスクがあります。どのような点に注意して麻酔をおこなえば良いのか、そのポイントを解説します。
- より安全な去勢手術のプロトコル
1歳のウェルシュ・コーギーへの去勢手術を、実際の映像を見ながら学んでいきます。麻酔薬の選び方や手順に注意してご覧ください。
- SPAYに硬膜外麻酔は必要なのか…?
前田先生が多く受ける質問のひとつが、SPAYに硬膜外麻酔は必要なのかということ。先生はどう思われますか?
- 乳腺腫瘍切除の際に考えるべきこととは…?
乳腺腫瘍の切除では、悪性、良性かということをはじめ、大きく4つのポイントがあります。
- なぜ、短頭種の麻酔は危険なのか…?
ここでは、短頭種への麻酔が危険な理由を詳しくご説明します。
- 短頭種の術前評価のポイント
短頭種の術前評価では、まずは飼い主さんから得られる情報が重要になります。どのようなことを確認すれば良いのか、詳しく解説します。
“麻酔疼痛管理の基礎から麻酔器の繋ぎ方、実際の症例まで学べます”
セミナーで使用したレジュメを
プレゼントいたします
DVDに収録された前田先生の講義がまとめられた、セミナー資料を冊子にしてお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
「本当に、納得いく内容なのか?」
と思われた先生へ、
60日間全額返金保証をお付けします
「もしかしたら、もう、知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容にご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
今なら60日間の全額返金保証付き!
内容に満足しなければ、全額返金いたします。
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追伸
今回の教材も、60日間返金保証がついています。
つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回のDVD教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、注意点があります。この価格(DVDリリースキャンペーン価格)での販売は、4月15日まで。4月16日以降は、定価の39,980円に戻ります。
DVDの在庫(初回限定70セット)には限りがありますので、ご興味を持たれた先生は、今すぐお申し込みください。
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内容に満足しなければ、全額返金いたします。
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