健康診断のため、かかりつけの動物病院に来院したシーズーのお話です。
そのシーズーは13歳と高齢ですが、元気・食欲ともに問題ナシ。病気の臨床徴候もなく、一見すると健康状態に大きな問題はなさそうに見えました。
しかし血液検査の結果をみると、ALPが1,000U/Lを超えて高値だったため、ドクターは念のために腹部エコー検査を実施することにしました。
飼い主さんに説明して了承を得たあと、丁寧に毛刈りと消毒をおこないます。ドクターは、手際良く腹部全体をスクリーニングしていきますが、副腎を描出したところでプローブを走査する手がピタッと止まりました。
左副腎頭極あたりに、予想していなかった2cm前後の腫瘍を発見したのです。
どの病院でも当たり前にエコー検査が実施されるようになった今、このように偶然に副腎腫瘍が見つかるケースが増えています。
もしかすると、先生も同じような経験があるかもしれませんが…
- 摘出すればよいのか、経過観察か迷うことがある
- 副腎腫瘍を安全に摘出するコツを知りたい
- 開腹から腫瘍の摘出、縫合までの一部始終を見たい
- 外科の治療成績を飛躍的にアップさせたい
- 合併症が起こる原因と、正しい対処法を知りたい
- 最新の副腎腫瘍摘出術をわかりやすく学びたい
- 紹介先でどんな治療がおこなわれているのか知りたい
もし、ひとつでも先生が気になる項目があるのなら?
今回の特別なご案内は、まさに「先生のため」のものです。なぜなら、小動物外科のエキスパートである北海道大学の細谷先生から、ホームドクターにもできる副腎腫瘍摘出術をわかりやすく学べるチャンスだから。
この方法なら、摘出すべき副腎腫瘍の判断に迷わなくなるだけでなく、安全に副腎腫瘍を摘出できるようになりますが…
副腎腫瘍の対応が難しい理由のひとつに、「必ずしも摘出が必要とは限らない」ことが挙げられます。
もし、腫瘍に増大傾向がなかったり(良性)、機能性の所見がない場合は、手術の必要性を見極めるために経過観察するのもすばらしい判断です。
しかし、悪性腫瘍が疑われたり、ホルモン・生理活性物質を過剰に分泌している場合。また、将来的に問題になると予測される場合は、摘出も検討しなくてはなりません。
では先生は、摘出が必要な副腎腫瘍を正しく判断できますか?
教科書的には、2cmを超える副腎腫瘍は摘出した方が良いとされますが、「2cm未満ならすべて経過観察でいいのか?」というと、そんな単純なお話ではありません。
なぜなら、動物の身体の大きさはもちろん、腫瘍があるのが右腎なのか左腎なのか、また、何ができているのかによっても、適切な判断は異なるからです。
判断を間違えて経過観察した結果、腫瘍が増大してしまったとしたら手術のリスクは急激に上がります。
もし症例が高齢なら、外科手術の選択肢を取れなくなるかもしれません。
このような判断ミスを未然に防ぎ、一頭でも多くの尊い生命を救うためにも、「摘出するかどうか?」の判断も含めた副腎腫瘍症例への正しい対応を学んでいただきたいのですが…
くり返しになりますが、すべての副腎腫瘍が外科の適応とは限りません。
「不必要な手術をしないという判断も、手術を成功させる技術と同じくらいの価値がある」と、細谷先生はおっしゃいます。そして、一番早くその判断をできるのは、他の誰でもない先生ご自身です。
もし、「副腎腫瘍を発見したら、すぐに二次診療施設を紹介すればいいんでしょ?」と思われたのなら、少し考えてみてください。
たとえ専門の病院を紹介する場合でも、「紹介先でどんな治療がおこなわれるのか?」を飼い主さんにわかりやすく説明することは、ホームドクターの大切な役割だと思いませんか?
副腎腫瘍を早期に発見し、さらに専門の病院を紹介してくれたのなら、「先生に診てもらえて本当に良かった」と、手術を終えた飼い主さんはまた戻ってこられるはずです。
病院の信頼を築く上でも大切な知識だからこそ、「外科は専門外だから」と学ぶことをあきらめず、獣医師の職責を全うするためにも副腎腫瘍摘出術を学んでいただきたいのです。
では、具体的にどんな内容が学べるのか?
講師は、小動物外科のエキスパートであり、北海道大学獣医学部 先端獣医療学教室 准教授を務める細谷先生です。
- 【プロフィール】
- 2003年、北海道大学獣医学部卒業後、放射線治療を学ぶために渡米。オハイオ州立大学獣医学部で学び、米国獣医放射線腫瘍学専門医資格を取得する。2016年には、日本小動物外科専門医資格を取得し、日本に14人しかいない認定獣医師の一人となる。2018年より、北海道大学獣医学部 先端獣医療学教室 准教授を務める。
- 【所属】
-
北海道大学獣医学部先端獣医療学教室 准教授
日本小動物外科専門医(JCVS)
- 【資格】
・2004年
米国Tufts大学獣医学部 腫瘍科Fellow
・2004年
米国オハイオ州立大学獣医学部 放射線腫瘍科レジデント
・2007年
米国オハイオ州立大学獣医学部 腫瘍内科/血液内科レジデント
・2009年
北海道大学獣医学部獣医外科学教室 助教
・2013年
北海道大学獣医学部獣医外科学教室 准教授
・2018年
北海道大学獣医学部先端獣医療学教室 准教授
ポイント①
副腎の解剖を徹底的に頭に叩き込む
副腎腫瘍を摘出する第一歩であり、もっとも重要になるのが副腎の外科解剖学です。副腎は左右に一対ずつあり、左と右でまわりを囲んでいる臓器が異なります。そのため、副腎だけでなく、周辺臓器と合わせた腹腔の解剖学が重要になります。
周辺臓器は副腎腫瘍の摘出にも大きく影響し、十二指腸を引っ張るだけで広い術野を確保できる右腎に比べると、左腎はやや術野の確保が難しい特徴があります。
そのため、安全に副腎腫瘍を摘出するには、左右の副腎を囲っている周辺臓器を含めた解剖学の理解が重要になるのです。
しかし、解剖学を学ぼうと考えたとき、ひとつの問題が生じます。それは、本物の副腎は立体的な臓器だということ。
教科書では、2Dの平面的な解剖図を用いて解説されていますが、これを頭の中で立体的な3Dに変換するのは難しい作業だと思いませんか?
この問題を解決するため、今回の動画セミナーでは、副腎を含めた腹腔の外科解剖学を立体的な「3DCG」を使って解説しています。
3Dでくるくると回転させながら学べますので、「いま見ている部分の裏には何があるのか?」「どこに、どのような血管が通っているのか?」など、視覚的にわかりやすく学べます。
“各臓器の位置関係も直感的に理解できます”
“各臓器の位置関係も直感的に理解できます”
3DCGは、細谷先生が講師を務める「肝臓腫瘍摘出術」「腎臓腫瘍摘出術」の教材でも使用していますが、ご視聴された先生方から「とてもわかりやすい!」と高い評価をいただいています。
ポイント②
「副腎腫瘍のタイプ」を見極め適切に対応する
ひと言で副腎腫瘍といっても、実は、大きく「4つのタイプ」に分類されます。それは、以下の4タイプです。
- ① 偶発腫(経過観察、または摘出を考慮)
- 臨床検査の中で偶発的に発見される比較的小さな(<2cm未満)副腎腫瘍であり、生体への影響は少なく、治療不要なケースも多いタイプ。
- ② 非機能性腫瘍(摘出を考慮)
- ホルモンの過剰分泌がない副腎腫瘍であり、腫瘍が大きくなるまで症状があらわれないケースが多いタイプ。
- ③ 機能性皮質腫瘍(摘出)
- コルチゾールの過剰分泌によるクッシング症候群を引き起こす副腎腫瘍であり、体重増加、多飲多尿などの症状があらわれるタイプ。
- ④ 機能性髄質腫瘍(摘出)
- 褐色細胞腫の中でも、カテコラミンを過剰分泌している悪性の副腎腫瘍であり、進行すると深刻な急性症状があらわれるタイプ。
これら4タイプは、それぞれに異なる特徴がありますが、細谷先生は「褐色細胞腫なのか、それ以外なのか?」の見極めがとくに重要であるとおっしゃいます。
なぜなら、カテコラミンを分泌している副腎腫瘍(褐色細胞腫)と、分泌していない副腎腫瘍では、周術期の取り扱いがまったく変わってくるからです。
動画セミナーでは、4タイプの副腎腫瘍の見極め方はもちろん、それぞれの副腎腫瘍への適切な対応を掘り下げて解説しています。
“タイプ毎の違いがわかれば、副腎腫瘍はとても理解しやすくなります”
ポイント③
合併症対策と術後管理の徹底
小さな副腎腫瘍であれば、摘出自体はそれほど難しくはありません。事実、術中の死亡率は5~8%程度と言われており、それほど高くはありません。
しかし周術期死亡率は、倍以上の12~26%と高くなっており、この数字からも合併症対策と安全な術後管理がとても重要であるのがわかります。
合併症リスクが高い理由はいくつかありますが、「解剖学的な要因」は大きな理由のひとつです。副腎は腹腔内深部に位置しており、重要な血管と近接しているため、不用意な損傷による出血が合併症リスクを上げていると考えられます。
ですが、必要以上に恐れることはありません。解剖を熟知し、出血の少ない安全性の高い術式と副腎腫瘍のタイプ別の合併症対策をすれば、死亡率は大きく減らせるからです。
これは、専門のドクターにしかできない特別な技術ではありません。外科が専門ではないホームドクターにもできる再現性の高い技術です。
今回は、副腎腫瘍摘出術の周術期死亡率が高い原因を紐解きながら、合併症対策と術後管理のポイントもわかりやすく学べます。
“この方法なら、合併症リスクを大幅に減らせます”
本教材は、副腎腫瘍摘出術の習得までをサポートしています。
副腎の外科解剖学はもちろん、副腎腫瘍摘出術の基礎から実践、合併症の対処法など、多数の写真と3DCG、症例解説でわかりやすく学べます。
しかし、「百聞は一見にしかず」という格言のとおり、副腎腫瘍摘出術の実演を直接目でみることで得られる情報、知識は座学の何倍もあります。
そこで今回は、細谷先生による副腎腫瘍摘出術の実演映像も高画質で収録したのですが、もうひとつ、とても貴重な映像も収録しました。
それは、細谷先生がまだ若いころに担当した手術で、いま思い返せば「もっと良い手術ができたのではないか?」と後悔されている手術映像です。
臨床経験が豊富なドクターのすばらしい手術映像を見られる機会はあっても、「手術の悪い例」を見られる機会なんて、今までなかったのではないでしょうか?
細谷先生ほどの経験と知識をお持ちのドクターの失敗経験なら、なおさらです。言うまでもなく、キャリアの浅いドクターがやりがちな手術の失敗とは、得られる教訓にも大きな差があります。
動画セミナーの収録の合間、「あのころは、これが精一杯だった…」と当時を振り返っていた細谷先生ですが、今回、あえて悪い例も提供してくれた理由は、「動画セミナーを視聴される先生には、同じ失敗をしてほしくない」という細谷先生の思いからです。
安全性の高い正しい術式はもちろんのこと、ぜひ、悪い例からも擬似的に治療の経験値を積んでください。
“手術のポイントは、細谷先生のわかりやすい解説付きで学べます”
他にも、細谷先生から副腎腫瘍摘出術のポイントをたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
副腎腫瘍の診断と治療①
- 副腎腫瘍を摘出する「3つの理由」とは?
エコーで腹部のスクリーニング検査をしていると、たびたび副腎腫瘍が見つかることがあります。でも、副腎腫瘍はすべて摘出すべきなのでしょうか? まずは、副腎腫瘍を摘出する「3つの理由」から学んでいきます。
- 治療が必要な副腎と、不要な副腎
「不必要な手術はしない」という判断も、手術を成功させる技術と同じくらい価値があります。では、どのようなケースで手術は不要と判断すればいいのでしょうか? 3つのケースをわかりやすく解説します。
- 副腎腫瘍のタイプ分け
副腎腫瘍のタイプは、まず褐色細胞腫なのか、それ以外なのかを見分けるところからスタートします。これは、カテコラミンをだしているかどうかを判断するためです。細谷先生が考える「4つのタイプ」を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 偶発腫は治療した方がいいのか?
エコー検査、CT検査が普及した2010年以降、副腎偶発腫が多く発見されるようになりました。では、偶発腫は治療した方がいいのでしょうか? 複数の論文を紐解きながら、この問題を考えていきます。
- 症例に学ぶ偶発腫の診断と治療
カニヘン・ダックス(14歳、去勢雄)の症例をご紹介します。肝酵素活性が上がっており、精査のために検査したところ左副腎腫瘍が発見されました。偶発腫の対応を詳しく学ぶのに最適な症例です。
- 2cm未満の副腎腫瘍は、経過観察でいいのか?
もうひとつ、10歳のヨークシャーテリアの症例をご紹介します。偶発的に右副腎腫瘍が発見されましたが、2cm未満だったため経過観察となりました。しかし、徐々に増大がみられ、紹介来院されました。
- 褐色細胞腫の発生メカニズム
褐色細胞腫をひと言でご説明するなら、副腎髄質の腫瘍のことです。では、褐色細胞腫は、どのようなメカニズムで発生するのでしょうか? 模式図を用いながら、わかりやすくご説明します。
- 尿中メタネフリン分画の測定と読み方
褐色細胞腫の診断には、尿中メタネフリンがとても重要です。測定は簡単ですので、一度覚えてしまえば迷うことはないでしょう。しかし、結果の読み方は慣れるまでは難しく感じるかもしれませんので、詳しく解説します。
- 副腎腫瘍に細胞診は必要なのか?
結論からお伝えすると、通常、副腎腫瘍の症例に細胞診をするケースはほとんどありません。しかし、皮質腫瘍と髄質腫瘍の鑑別など、細胞診が有用なケースもありますので、ぜひ知っておいてください。
- 画像による皮質と髄質の鑑別
副腎腫瘍は、画像上の特徴で皮質と髄質の鑑別ができるのでしょうか?模式図とCT画像をご覧いただきながら、皮質腫瘍と機能性髄質腫瘍(褐色細胞腫)の画像上の違いをわかりやすくご説明します。
- 小型犬の副腎腫瘍摘出デモンストレーション
小型犬の場合、たとえ2cmの副腎腫瘍であっても腎臓とほとんど変わらない大きさであり、決して小さいとは言えません。実際の摘出術の映像をご覧いただけば、その大きさが分かるはずです。
- 麻酔のポイントと注意点
褐色細胞腫の怖いところは、刺激しないように注意しながら手術をしても、いきなり血圧が上がってしまうことです。静脈処理が完了するまでは、物理的な刺激を極力避けることが重要です。
副腎腫瘍の診断と治療②
- 副腎皮質機能の検査法の比較
副腎皮質機能の検査には、さまざまな種類があります。それぞれ特異度、感度が異なりますので、「どの方法で検査するか?」はとても重要です。5種類の検査法を比較しながら、最適な方法を考えていきます。
- 細谷先生が実施している検査法とは?
細谷先生は、具体的にどんな方法で副腎皮質機能を検査しているのでしょうか? 検査のための考え方と「何をみるのか?」という視点から、細谷先生が実施している検査法を解説します。
- 副腎摘出術の基礎知識
副腎摘出術は、周術期死亡率が12~26%と言われる難易度の高い手術です。しかし、腫瘍の摘出自体はそれほど難しくありませんので、必要以上に恐れることはありません。まずは、副腎摘出術の基本をわかりやすくご説明します。
- 3DCGで学ぶ「腹腔の解剖学」
副腎摘出術を成功させる上で、解剖を正しく理解することはとても重要です。これから本格的に副腎摘出術に取り組む先生でも直感的に理解しやすいよう、立体的な3DCGを用いながら腹腔の解剖をご説明します。
- 副腎摘出術の合併症とは?
副腎摘出術の死亡率が高い理由のひとつに、合併症が挙げられます。細谷先生が「もっとうまくできたのではないか?」と後悔されている手術の映像をご覧いただきながら、合併症について考えていきます。
- さまざまな論文から紐解く周術期死亡率
古い論文から最新の論文まで、さまざまな論文を紐解きながら副腎摘出術の周術期死亡率を掘り下げていきます。褐色細胞腫はもちろん、褐色細胞腫以外の周術期死亡率も解説します。
- 犬の副腎腫瘍のタイプ別死亡リスク
細谷先生のこれまでの臨床経験をもとに、「死亡率を下げるには、何に気をつければいいのか?」という具体的なポイントをタイプ別に解説します。副腎を摘出するなら、必ず知っておいてほしい内容です。
- 副腎摘出術の合併症対策
副腎摘出術の合併症を防ぐには、まずは正確な診断が何よりも重要です。副腎腫瘍のどのタイプに属するのかを判断したあとは、PDH併発の有無も調べなくてはなりません。これはポイントのひとつに過ぎませんが、合併症対策を掘り下げてご説明します。
- 細谷先生による副腎摘出術の実演
細谷先生による実演をご覧いただきながら、副腎摘出術の術式を解説します。術中、何を考え、どのように進めていくのか? 各ステップのポイントも詳しくご説明していますので、くり返しご視聴ください。
- 近医で左副腎腫瘍を指摘された犬の症例
柴犬(13歳、去勢雄)の症例をご紹介します。本症例は、食欲不振と多飲多尿を主訴に近医を受診したところ、左副腎腫瘍を指摘され紹介来院されました。診断、治療のポイントを詳しく解説します。
- 細谷先生による腫瘍栓引き抜き術の実演
上記症例は、腫瘍栓引き抜き術による手術が実施されました。では、どのように手術をおこなったのか? 手術計画立案のポイントから、細谷先生による腫瘍栓引き抜き術の実演まで、一連のポイントをわかりやすく学べます。
副腎腫瘍の診断と治療③
- 知っておきたい機能性皮質腫瘍の基本
副腎腫瘍のタイプの中でも、もっとも注意しないといけないのが機能性皮質腫瘍です。なぜなら、周術期血栓塞栓症と術後アジソン症対策が重要になるから。機能性皮質腫瘍の基本をわかりやすく解説します。
- 機能性皮質腫瘍の犬の症例
13歳のシェットランド・シープドッグの症例をご紹介します。多飲多尿の精査で来院し、機能性皮質腫瘍が発見されました。本症例は、血栓傾向になりすぎており、手術不適と判断されました。
- 血液凝固における細胞膜の役割とは?
外科はメスを入れる治療のため、どうしても炎症などの組織の反応を起こします。では、損傷を受けた細胞が活性化し、凝固因子がアクティベートされると、体内では何が起こるのでしょうか?
- 機能性皮質腫瘍と術後アジソン症
なぜ、機能性皮質腫瘍の症例は、術後アジソン症になりやすいのでしょうか? その発症メカニズムをわかりやすく解説します。また、教科書的な判断方法は危険な部分もありますので、必ず知っておいてください。
- どうやって、腫瘍を摘出するのか?
術中の肉眼所見をご覧いただきながら、外科手術のポイントと注意点を解説します。具体的にどのような手順で手術を進めればいいのか、その一連の流れがイメージできるようになるはずです。
- 腹部膨満で来院した犬の症例
シーズー(9歳11ヶ月、去勢雄)の症例をご紹介します。5日前に起立不能、腹部膨満で近医を受診したあと、肝臓腫瘍が疑われ紹介来院されました。術後アジソン症を学ぶのに最適な症例です。
- 副腎腫瘍と間違える可能性のある腫瘍とは?
「副腎の腫瘍だ!」と思ったら、実は違う腫瘍だったケースをご紹介します。あらかじめ間違える可能性の高い腫瘍を知っていると、臨床で間違えるリスクは大きく減らせるはずです。
- 肝臓腫瘍の疑いで来院した犬の症例
シーズー(10歳11ヶ月、避妊雌)の症例をご紹介します。右上腹部にMassがあり、肝臓腫瘍が疑われ紹介来院されました。肝臓と副腎の間違えやすさを理解するのに最適な症例です。
- 腹腔腫瘍の疑いで来院した犬の症例
次は、ジャック・ラッセル・テリア(11歳4ヶ月、避妊雌)の症例です。こちらも右上腹部Massがあり、腹腔腫瘍の疑いで紹介来院しました。副腎皮質腺癌と血管肉腫を見分ける難しさがわかる症例です。
- 知っておきたい機能性髄質腫瘍の基本
副腎腫瘍の4つめのタイプが、機能性髄質腫瘍です。機能性髄質腫瘍は、とくに手術操作中のカテコラミン放出への対応が重要になります。知っておきたい基本をわかりやすくまとめました。
- 右副腎褐色細胞腫の疑いで来院した犬の症例
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(14歳、去勢雄)の症例をご紹介します。褐色細胞腫の術後管理をおこなったところ、危ない目にあいかけた症例です。術前の評価を過信しないことの重要性がよくわかります。
- 副腎腫瘍は、摘出すれば治るのか?
もしかすると、「副腎腫瘍は、摘出すれば終わりだよね?」とお考えかもしれませんが、実はそうではありません。成功させるには術後管理はもちろん大切ですが、外科以外の選択肢を考慮することも重要です。
外科手術の治療成績を上げる一番のポイントは、基本手技に熟達していること。切開・剥離・止血・結紮・縫合の基本手技が正しくできれば、短時間でクオリティの高い手術ができるようになります。
これは当然、副腎腫瘍摘出術にも当てはまります。
しかし、どれだけ基本が大切だと言っても、日々の診療で忙しい中、なかなか基本を見直す機会は取れないと思いませんか?
そこで今回は、教材ご購入者さま限定の特典として、開腹から閉腹(切開・剥離・止血・結紮・縫合)まで、細谷先生の実演を視聴できるオペ動画(97分)をプレゼントします。
この特典映像は、過去に細谷先生のZoomセミナーで公開されたものであり、通常価格9,900円(税込)で販売している映像教材です。
1ヶ月間の視聴期限はありますが、今回は、細谷先生が外科の基本手技を解説した特典映像を無料でプレゼントします。
ぜひ、クオリティの高い副腎腫瘍摘出術の習得にお役立てください。
“間違いのない基本手技を習得したい先生にオススメです”
もちろん今回も、講義で使用したレジュメはプレゼントします。
収録された細谷先生の講義がまとめられた「セミナーレジュメ」をお渡しいたします。映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このレジュメから先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
- 副腎腫瘍摘出術の最新の知見が得られる
副腎腫瘍摘出術を専門的に学べる機会はとても少なく、最新の知見が得られる機会は、ほとんどありません。本教材では、立体的な3DCGを用いた解剖学から摘出術のポイントまで、細谷先生のわかりやすい解説で学べます。
- 安全に副腎腫瘍を摘出できるようになる
小さな副腎腫瘍であれば、摘出自体はそれほど難しくはありません。しかし、手術を成功へ導くには、術後管理がとても重要になります。今回の動画セミナーでは、安全な摘出術はもちろん、術後管理のポイントも詳しく解説しています。
- 外科手術の治療成績が飛躍的にアップする
外科手術の治療成績が良くならない原因のひとつに、過去のやり方に縛られていることが挙げられます。治療成績を飛躍的にアップさせるには、間違ったやり方や非効率的なやり方を改めることが重要です。
- 合併症にも正しく対処できるようになる
他の外科手術と同じように、副腎腫瘍摘出術にも合併症のリスクがあります。慣れてきても合併症を完全にゼロにすることはできません。しかし、あらかじめ対応策を知っていれば、副腎腫瘍摘出術の合併症は大きく減らせます。
- 紹介先の獣医師と連携した治療ができる
今回学べる内容は、ご自身で外科手術をしない先生も重要です。なぜなら、副腎腫瘍摘出術は、「腫瘍を取ったら終わり」ではないから。術後管理の正しい知識があれば、症例の治療期間の短縮も可能です。
- 飼い主さんの信頼を得る説明ができる
症例が手術対象なのかどうか、どの程度の副腎腫瘍なら安全に摘出できるのかなど。これらを正しく理解していれば、自信をもって飼い主さんに説明できますよね。さらに、予後を含めたインフォームドコンセントができれば、飼い主さんの信頼はもっと厚くなるはずです。
- もっとたくさんの動物の生命を救える
犬猫の高齢化にともない、副腎腫瘍の症例は増え続けています。また、これから先も、どんどん増え続けることが予想されます。今回学べる副腎腫瘍摘出術は、高まるニーズに対応できることはもちろん、たくさんの動物の生命を救うことに直結します。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」など、思われた場合もご安心ください。なぜなら、プログラムの内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、ご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。
返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。
もしかすると、副腎腫瘍の症例は、日々の臨床で頻繁に遭遇するタイプのものではないかもしれません。
しかし、犬猫が長生きするようになった今、エコー検査で偶然に発見してしまうケースは、決して珍しいことではありません。
そのとき、副腎腫瘍のタイプを正しく見極め、「摘出するかどうか?」を判断するのは、先生にしかできない重要な仕事です。
もし、「症状が出ていないから」と治療を後回しにした結果、腫瘍が増大してしまい、治療の打つ手がなくなってしまったとしたら、後悔してもしきれないと思います。
だからこそ、外科に興味をお持ちの先生はもちろん、ご自身で外科手術をしない先生にも、今回、細谷先生に教えていただいた内容は必ず知っておいてほしいのです。
それが、副腎腫瘍摘出術の治療成績を上げ、ひとつでも多くの尊い生命を救うことに繋がることをお約束します。
この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、12月15日まで。12月16日以降は、定価の50,578円(税込)に戻ります。初回在庫(100セット)がなくなる前にお申し込みください。
視聴方法を選べます
教材内訳
- DVD3枚組(計269分)
- レジュメデータ(367ページ/PDF)+Webセミナーのアーカイブ(視聴期限あり)
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通常価格 45,980円
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特記事項
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