小動物臨床において、もっとも重要な検査ツールの1つであるX線検査。無麻酔かつ低コストでおこなえるメリットから、今では超音波検査と並んで日常診療に欠かせないものとなっています。では先生はX線画像の読影に自信がありますか?
もし、
「X線画像は超音波画像に比べてわかりにくい」
「異常所見の見え方がよくわからない」
「どうすれば見逃しのない読影ができるのか?」
など、こう思われたことがあるのなら?
今回、先生にお伝えすることはとても重要です。なぜなら、280枚以上の部位系統別のX線画像から、読影のポイントを徹底解説させていただくから。今から詳しい内容をご説明しますが、その前に先生に考えてほしいことがあります。
先生も日々の臨床の中で、こう思ったことはありませんか?たとえば、腹部の検査をするとき。X線と超音波検査を比較すると、三次元的に画像を描出できる超音波検査の方が、病変が見えやすい特徴があります。
そのため、「超音波検査があれば、X線検査はいらないんじゃない?」と考える先生もいらっしゃるようです。実際、超音波検査やCT検査が普及した結果、X線検査は以前よりも実施される数は少なくなっているという報告もあります。
でも、「超音波を撮るなら、X線はいらないだろう」と考えて良いのでしょうか? もし先生が、「少しでも疾患の見落としを減らしたい」「飼い主さんに寄り添った検査をしたい」と思われるのなら、答えはノーです。
考えてみてください。
ご存じのとおり、X線検査は一枚の画像で広い範囲を写します。しかし一方の超音波検査は、どうしても死角ができてしまうため、病変を見落としたり、見るべき臓器を描出できないケースが出てきます。
また、骨や骨盤腔などは腹部の超音波検査では評価できません。そのため、この場合はX線検査による評価が必要になります。さらに、「画像の共有」においても両者には異なる特徴があります。
X線は描出した画像をそのまま簡単に他の獣医師と共有できますよね。しかし、超音波検査は「どの部位に、どうやってプローブを当てたのか」は、撮影した獣医師しか認識していません。
そのため、異常が認められたとしても、それがお腹のどこにプローブを当てて撮影したものなのかがわからず、共有しにくいところがあります。
大事なことはそれぞれの検査法のメリットを正しく理解し、最適な方法を選択すること。そして、撮影した画像を正しく読影できるスキルを身につけることです。
これこそが、疾患の見落としや誤診を防ぐ最良の方法であると言えます。では、どうすればX線画像の読影スキルを上げられるのか?
今回、その具体的な方法を教えてくれるのは、酪農学園大学 獣医学群獣医学類 放射線生物学ユニットの講師を務める華園先生です。
先生は、「X線画像の読影で失敗する原因」のトップ3をご存じですか?
X線読影の失敗で多いのは、
① 画像をきちんと見ていない
② 知識が足りない(異常所見に見え方がわからない)
③ 思い込み・勘違い
これら3つの原因であると華園先生は言います。
たとえば、酪農学園大学附属動物医療センターには「レントゲンを撮ったけど、どこに異常があるかわからないのでCT検査をお願いします」と紹介される症例が多くあります。
しかし、華園先生がホームドクターが撮影したX線画像をチェックすると「これは、きちんと画像を見れば気づけたのでは?」と思える病変も少なくありません。
またX線読影には、世界共通の絶対的なルールが存在しないため、思い込みや勘違いをしてしまい、それが失敗につながるケースもあります。
実際、
「胸部のX線で、実は骨に異常があった」
「腹膜炎があるのに見逃していた」
「異物があるのに見落としていた」
など、このような失敗が多く存在するのです。
見落としが深刻なリスクとなるケースも珍しくありません。たとえば、最初にX線検査をしたときは軽症だった患者がどんどん重症化し、異常所見がハッキリと見えるようになったときに、ようやく見落としに気づくケースがあります。
こういったケースのほとんどは、最初に撮影したX線画像をきちんと見ると、そのときにすでに病気の兆候が映し出されていることがほとんどです。
これは、X線画像の読影スキル不足によるミスであることは疑いようがありません。このようなミスを防ぐには、最低限、上に挙げた3つの失敗の原因(きちんと見ていない、知識が足りない、思い込み)をクリアしなくてはならないのですが…
まず、以下の画像をご覧ください。これは、柴犬(雄、13歳齢)の症例です。ホームドクターより「胸腔内に腫瘍が疑われる」ということで大学に紹介来院されました。画像は、VD像と左ラテラル像です。
この画像を見ると、すぐに前縦隔腫瘤と気管虚脱があるのがわかります。また、左ラテラル像をよく見ると変形性脊椎症があるのもわかります。でも、本当にこれだけでしょうか?
全体をくまなく観察すると、VD像では横隔膜の左側が頭側に変位しており、非対称になっているのがわかります。この所見から、左側の横隔膜麻痺の可能性が考えられます。
また、下の画像に黄線で示した部分には、横隔膜に重なる凸状の軟部組織陰影も認められます。
続けて、左ラテラル像をよく見ると、横隔膜を超えて頭側の方に伸びる陰影があることに気づきます。
この部位は、食道が走行している領域です。前縦隔腫瘤だけでなく、食道の領域にも病変が存在する可能性があるため、このあとCT検査を実施することになります。以下が、その検査画像です。
CT検査の結果、前縦隔腫瘤の他にも、食道腫瘤が認められました。胸腔内に大型の腫瘤があると、それだけに目を奪われ、他の領域の観察がおろそかになりがちです。
しかし、すぐにわかる異常の他にも、病変が隠されていることは少なくありません。
大事なことは、明らかな病変の有無に関係なく、系統的に全体をくまなく観察すること。そうすることで、疾患の見落としを大幅に減らせるようになるのです。今、ご紹介したのは、今回の教材から先生が学べる症例の一つですが…
冒頭でもお話したとおり、X線検査と超音波検査、またCT検査には、それぞれ得手不得手があります。そのため、「超音波検査をするからX線検査は不要だろう」「CT検査をするからX線検査は不要だろう」ということは絶対にありません。
X線検査は小動物臨床において、これからもずっと重要な検査ツールの一つであり続けることは変わらないのです。
つまり、X線画像の読影スキルは、すべての獣医師に必須のスキルと言えます。しかし、X線検査の教科書や病変の見え方をまとめた専門書などはありますが「実際に、どうやって読影をおこなうのか?」その具体的なノウハウを解説した教材はほとんどありません。
そこで今回、私たちはこの問題を解決するため、華園先生にご協力いただき、X線画像読影の具体的なやり方をわかりやすく学べるDVDを制作しました。
今回のDVDは、
このように大きく3つのテーマに分類し、280枚以上のX線画像を見ながら読影のポイントを学ぶことができます。
ぜひ先生も、この機会にX線画像の読影スキルをさらに磨いてください。そうすれば…
近年、画像診断機器が獣医学領域に導入され、X線、超音波検査、CTおよびMR検査が日常的に実施されるようになってきた。しかし、CTおよびMR検査が重要視されて、画像診断の基本であるX線検査が軽んじられる場合が散見される。
診断の手順は問診、視診、聴診、身体検査が第1であり、それらから得られる情報を基に疑われる疾患を鑑別していくものである。そのためX線診断が重要な意味を持つことになる。このDVDのDisc.1では胸部X線診断を行う上で、心臓及び肺に関する基本となる診断の手順について分かりやすく解説している。Disc.2では腹部X線診断の体表、骨格系、肝臓、脾臓、腎臓、消化管、前立腺、膵臓などに関する基本と異常所見について述べている。Disc.3では頭部および頚部の正常像と異常像についてまとめている。後半は実際の症例を用いて実践編として、認められるX線所見をあげ、考えられる疾患を推察していく実際のX線診断過程を理論立てて説明している。
小動物のX線診断に欠かすことのできない内容である。このDVD3巻は小動物医療X線診断の必須のバイブルである。
近年獣医療においてもCTやMRIなどの高度機器が普及しておりますが、X線検査は超音波検査と共に現在も、もっとも重要な画像検査ツールであることに変わりはありません。なぜならX線検査から得られる情報の多さ、さらに麻酔処置が不要であることや値段の理由から汎用性が高いことは言うまでもありません。
このDVDにおいては、胸部・腹部・頭頸部から得られる情報を基礎から応用まで含み、教科書に言葉のみは載っているものの、実際はわかりにくい所見も多くの画像を使用して詳細に説明しています。
部位ごとに系統立てて解説しているため、これまでなんとなく読影できている気がしていた内容も頭の中で一度整理することができます。
このDVDによって基礎から勉強し直すことで、明日からの診療は大きく変わると思います。みなさんも画像診断を専門とする華園先生の読影を一緒に経験してみてはいかがでしょうか。
DVDに収録された華園先生の講義がまとめられた、セミナーレジュメをお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。
そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
たとえば、胸部X線検査をおこなうとき。体表や骨格系、上腹部、横隔膜、胸膜腔、縦隔、気管、肺など、多くの評価ポイントがあります。
この評価シートは、それぞれのポイントでどのような項目をチェックすれば良いのかを一覧で見られます。胸部と腹部の評価シートをプレゼントしますので、ぜひお役立てください。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。60日間じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
いつもの安心 DVDでお届け |
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FAX申込みはコチラ(代引のみ) | ※クレジット決済のみ | |
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教材内訳 |
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販売価格 44,980円 (税込49,478円) |
価格 | 販売価格 40,480円 (税込44,528円) |
あり(購入後60日間) | 返金保証 | 商品特性上なし |
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特記事項 |
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※安心の暗号化通信を採用しています。
この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。
今回の教材も、60日間返金保証がついています。つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回のDVD教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません(ネット配信版は対象外)。
ただし、注意点があります。この価格(DVDリリースキャンペーン価格)での販売は、10月31日まで。11月1日以降は、定価の44,980円に戻ります。
DVDの初回在庫には限りがありますので、ご興味を持たれた先生は、今すぐお申し込みください。
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教材内訳 |
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販売価格 44,980円 (税込49,478円) |
価格 | 販売価格 40,480円 (税込44,528円) |
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