犬の不整脈は、めずらしい症状ではありません。
人間であれば脈の乱れは異常と判断できますが、犬の場合は、呼吸に合わせて脈にバラツキが出るのが当たり前です。
そのため、不整脈があっても、とくに深刻な問題とは考えていないかもしれません。
それでも飼い主さんが心配する場合は、念のため超音波検査をおこない、異常所見がなければ大丈夫。とりあえず、経過観察をするといった診察が多くおこなわれているのが現状です。
たしかに超音波検査は、有効な検査の一つです。
心臓のサイズや形態をリアルタイムに観察できるのは、他の検査法にはないメリットです。しかし、忘れてはならないデメリットもあります。
それは、超音波検査では不整脈の重篤度を突き止められないこと。
超音波検査で異常所見がないからと放置した結果、不整脈の重篤度が進行し、手遅れになる症例も少なくありません。
このような症例を減らすには、面倒くさがらずに心電図検査をおこない、不整脈の重篤度を特定することが重要になるのですが…
心電図は、ほとんどの病院にある導入率の高い機器です。
しかし、日々の臨床に活かせていなかったり、心電図検査に自信がないと苦手意識をお持ちの獣医師もたくさんいらっしゃいます。
その原因の一つに、これまで心電図を専門的に学ぶ時間がなかったことが挙げられます。
通常、大学の授業では十分に学ぶ機会が少ないため、心電図を使いこなそうと思えば、卒後にご自身で学ぶしかありません。
心電図をテーマにしたセミナーもありますが、診療で忙しく時間が取れなかったり、日程が合わない、場所が遠すぎるなどの理由で参加できないこともあるでしょう。
このような事情もあり、不整脈の重篤度を特定するには心電図が必須とわかっていながらも、評価に自信が持てず、積極的に心電図を実施できない状況ができてしまっています。
もし、先生が…
「生命にかかわる不整脈の見落としをなくしたい」
「もっと日々の臨床に心電図を活かせるようになりたい」
など、こう思われているのなら、今回、先生にお伝えする内容は、とても重要です。
なぜなら、東京農工大学 農学部附属動物医療センター 教授を務める福島隆治先生から、不整脈の重篤度を正しく特定する方法を学べるからです。
今回の教材のテーマは、「不整脈診断と治療の実践」です。
一次診療施設の先生が、不整脈の重篤度を正しく診断し、適切な薬剤を用いて治療できることを目的としています。
「実践できる」ところが、大きなポイントです。
この教材は、ただ知識をお伝えするものではありません。「学んだ知識を実際にどう活かせば良いのか?」その答えまで踏み込んで解説しています。
以下に、基礎から実践まで学べる本教材の特徴をご紹介します。
ポイント① 心電図波形を正しく読めるようになる
心電図に苦手意識のある先生に多いのが、心電図波形を正しく読めないこと。
教科書に載っているような「典型的な波形」なら判読できるけれど、それ以外は苦手だという獣医師も少なくありません。たしかに心電図を専門的に学ぼうと思うと、難解な波形もたくさんあります。
しかし、一次診療施設の先生が不整脈の診断に活用する読み方に限れば、それほど難しいことではありません。
今回は、心電図波形を正しく読めるよう波形を細かく分解し、不整脈の診断に必要なポイントをわかりやすく解説します。
分解して学べば、一見すると難しそうな波形も、実はシンプルなことに気づくはずです。
ポイント② 安全で効果的な薬剤を選択できる
不整脈の治療は、薬剤療法が基本です。
しかし、不整脈治療に用いる薬剤の種類はとても多く、たとえ同じNaチャネルブロッカーであっても効果の範囲や副作用のリスクが大きく異なります。
そのため、「どの薬剤を選択すれば良いのか?」と悩んでしまう先生もたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈それぞれに用いる薬剤の特徴をわかりやすく解説するだけでなく、不整脈治療のために用意しておきたいオススメの薬剤もご紹介します。
薬剤を正しく理解すれば、不整脈を引き起こしている原因を少ない副作用で取り除けるようになります。
また今回は、不整脈の発症や再発の予防を目指した新しい治療法である、「アップストリーム治療」も詳しくご説明します。
心房細動の発症および再発防止に効果的な治療法です。
ポイント③ 安価な器具だけで診断できる
不整脈の診断に高価な器具や特殊な道具は、一切不要です。
用意するものは、どこでも購入できる…
あとは、心電図波形の異常を見極める基準値表だけです。
心電図の基準値表は、後ほど詳しくご説明しますが、結論から申し上げると、先生にご用意いただく必要はありません。
器具が揃ったら、いよいよ不整脈の診断です。
ここで問題になるのが、「心電図波形のどこに着目し、どのような手順で診断にたどり着くのか?」ですが…
今回の教材では…
不整脈を引き起こしている重篤度をどのように特定するのか、その一連の手順を福島先生の実演ですべてお見せいたします。
教材には、「7つの症例」が収録されていますが、その一つをご紹介しましょう。
下の心電図波形をご覧ください…
これは、中型犬の心電図波形です。
まず、着目すべきところは、右下にあるペーパースピードです。「50mm/s」と書かれているのは、1秒間に5cmの紙送りスピードで記録されたという意味になります。
では、波形を詳しく見ていきます。
最初に見るポイントは、「心拍数は適正範囲か?」です。
心拍数が記録されている場合は、その数値を見れば大丈夫です。もし、この例のように記録されていない場合は、「3,000÷波形の目盛り(50mm/sの場合)」で算出します。この例は平均12目盛りですので、3,000÷12から250と算出されますので、心拍数はかなり速いことになります。
次に見るポイントは、「心室応答レートは規則的か?」です。全体的に眺めてみると、心室応答レートは少しバラバラのように見えます。
次のチェックポイントは、「P波があるかどうか?」です。
P波を調べるために、まず、二誘導に着目します。
詳しく見ても、P波らしきものが見当たりません。下にある三誘導、aVRもチェックしますが、やはりP波は見当たりません。
次に、「QRS群の形態」を見ていきます。
通常、二誘導におけるQRS群の形は、下のマジックで書いたような形に見えます。
では、見比べてみましょう。
まれに小さく見える部分もありますが、おおむね通常の洞調律波形と同じと言って問題なさそうです。
ここまでのポイントをまとめると、この心電図は…
これら2点が特徴的です。
この特徴と、症例が中型犬であることから、ある疾患を診断できます。
それは、心房細動です。
大型犬、牛、馬などの心臓が大きな動物なら、この特徴に加えてさざ波のようなF波があらわれます。しかし、小~中型犬、猫などは、ほとんどの場合F波は見えません。
よって、上の2点だけでも診断にたどり着けるのです。
今ご紹介したのは、心電図評価の実演の一例です。
今回の教材では、「学んだ知識を、不整脈診断にどう活かせば良いのか?」その答えとなる心電図評価の7症例を福島先生による実演で収録しています。
このような形で心電図評価が学べる教材は、他にありません。心電図評価を深く理解いただける充実の内容であることをお約束します。
くり返しご覧いただくことで評価のポイントを覚えられ、よりスピーディーに不整脈の重篤度を特定できるようになります。
不整脈症例は、すべて治療が必要なわけではありません。
そのため、不整脈症例が来院しても詳しい検査がおこなわれなかったり、超音波検査のみ実施するというケースも少なくありません。
実際、心電図検査をおこなわなかった結果、疾患を見落としてしまい、手遅れになった患者がいることも事実です。
このような不幸な患者を減らすためにも、心電図検査の苦手意識を克服していただき、自信をもって不整脈診断をしてほしいのです。
そのために必要な知識は、すべて今回の教材に盛り込まれています。
ぜひ先生も、小動物における不整脈診断法と治療法の研究をおこなわれている福島隆治先生から不整脈の診断方法を学んでください。
そうすれば…
教材の一部を紹介すると…
今回は、購入者限定の特典をご用意しました。
それは、「血圧測定のコツ」が学べる映像教材です。
近年、血圧測定の重要性は広く知られるようになりました。
高血圧の原因となりえる疾患は、犬に多くみられる僧帽弁閉鎖不全症や副腎皮質機能亢進症(クッシング)をはじめ、たくさんあります。
血圧測定は高額な機器を使う他の検査とは違い、一次診療施設で実施できる検査だからこそ、先生にもっと活用して欲しい検査法です。
しかし、信頼性の高い血圧測定値を得るには、少しばかりコツがいります。
この特典映像では…
など、血圧測定のポイントがわかりやすく学べます。
犬猫の心電図波形の基準値表と、セミナーで使用したレジュメ冊子もプレゼントします。
DVDに収録された福島先生の講義がまとめられた、レジュメ冊子をお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容にご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
伴侶動物の高齢化が問題となる今、循環器疾患に苦しむ動物が増えています。
その動物たちを救いたい思いから、循環器疾患に興味を持つ獣医師もまた増えています。
しかし、大学では心電図を十分に学ぶ機会が少ないため、多くの獣医師が不整脈症例を詳しく診察できずにいるのが現状です。
X線検査や超音波検査と合わせ心電図を臨床に活かせれば、疾患の見落としを防ぎ、もっとたくさんの動物の生命を救えることは間違いありません。
先生も、これまで以上に獣医師の使命を果たせるはずです。
今回の教材は、小動物における不整脈診断法と治療法の研究をおこなわれている福島隆治先生から、その具体的なやり方を学べる貴重なものです。
リリースキャンペーン価格でご購入いただけるのは、12月15日まで。12月16日以降は、定価の45,980円(税込50,578円)に戻ります。
DVD初回在庫(100セット)がなくなる前に、ぜひお申し込みください。
いつもの安心 DVDでお届け |
すぐに見られる ネット配信 |
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教材内訳 |
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販売価格 45,980円 (税込50,578円) |
価格 | 販売価格 45,980円 (税込50,578円) |
あり(購入後60日間) | 返金保証 | 商品特性上なし |
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特記事項 |
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