先生はもう、エコーを使いこなしていますか?
今や、エコーは獣医療において欠かせない検査ツールの一つになりました。
腹部エコーや心エコーをはじめ、運動器エコー、眼球エコー、他にも診断後の一歩踏み込んだ病態評価への利用など、その可能性は日々広がり続けています。
また、小動物臨床においては、重症化リスクの高い腹部や心臓の疾患を早期発見、早期治療できるようにするなど、ホームドクターの診療を大きく変えました。
だからこそ、多くの先生が積極的にエコーを学び、スキルアップに励んでいるのですが…
エコーの実施には、経験と技術が要求されます。
そのため経験の浅い先生の中には、プローブ操作が上手くできない、キレイな画像を描出できないと悩む先生がたくさんいらっしゃいます。
また、描出すべき基本断層像が多いことや、検査の手順が煩雑なことから、「有効な検査法でも気軽に実施できない」と感じている先生も多いと思いますが…
通常、心エコーには10~20分ほどの時間がかかります。
不慣れな獣医師が検査する場合や、検査の途中で動物が我慢できなくなった場合などは、より長時間かかることも珍しくありません。
でももし、そんな時間も手間もかかる心エコーが、たった2分、2つの断面を描出するだけで心疾患を高い精度で検出できたなら?
ふだん聴診器を当てるように、気軽に心エコーができると思いませんか?
「本当にそんなことができるのか」と思うかもしれませんが、近年、新しい心エコーの概念として注目されはじめた方法なら実現可能です。その新しい方法と言うのが…
FoCUS(フォーカス : Focused Cardiac UltraSound)とは、心臓に対するポイントオブケア超音波検査のこと。
言い換えるなら、ポイントを絞って描出と評価をおこなう「ちょいあて心エコー」と言えます。
ヒト医療の分野では、ベッドサイドで気軽におこなう超音波検査として、「身体診察の延長」という位置づけで一般化しつつある検査法です。
獣医療においては、2019年に猫の症例にFoCUSを用いた論文が発表されたのをキッカケに注目されるようになりました。
FoCUSは、一般診療医でもわずかなトレーニングで実施できるうえ、循環器の専門医に負けず劣らずの高い精度で心疾患を検出できる、画期的な方法です。
これから先の時代、「当たり前の心エコーテクニック」として活用されることが期待されている、新しい心エコーの概念と言えます。
しかし、新しい概念のため、一般診療医がFoCUSを学べる機会はほとんどありません。
そこで今回、日本獣医生命科学大学 獣医内科学研究室 助教を務める鈴木先生にお願いし、FoCUSを基礎から学べる教材をご用意しました。
新しい概念であるFoCUSは、通常の心エコーにはないメリットがたくさんあります。猫へのFoCUSを例に、以下にくわしくご説明します。
心エコーのデメリットの一つに、検査が煩雑で時間がかかることが挙げられます。
ある程度心エコーに慣れている獣医師で10~20分、心エコーに不慣れな一般診療医であれば、検査により長時間かかることも少なくありません。
また検査の時間が長くなり、動物が我慢できなくなってしまうと、キレイに描出できていない画像でもそれを元に評価をするしかなくなってしまいます。
一方のFoCUSは、わずか2分で心エコーを実施できます。数をこなし、FoCUSに慣れてくれば、ふだん聴診器を当てるときのように1分ほどでサッと心エコー図検査を完了させることも可能です。
FoCUSは、ポイントを絞って描出と評価をおこなう心エコーです。そのため、通常の心エコー図検査と比べると、描出する基本断層像も評価項目もずっと少なくなっています。
たとえば通常の心エコーで心臓をスクリーニングするために必要な断層像は
1. 右傍胸骨長軸四腔断2. 右傍胸骨長軸左室流出路断面3. 右傍胸骨左室短軸断面(腱索レベル)4. 右傍胸骨心基部短軸断面5. 左側心尖部四腔断面6. 左側心尖部五腔断面
これら6つです。
一方のFoCUSで描出する基本断層像は
1. 心基部短軸断面2. 左室短軸断面
これらの2つだけです。
また描出断面だけでなく、その評価項目もとても少なくなっています。通常のエコーでは、6つの基本断層像それぞれに対して4~5個程度の評価項目があります。
つまり、合計すると30個ほどの項目を評価することになります。
一方のFoCUSで評価するのは
1. 左房拡大の有無 (LA/Aoの算出)2. 左室肥大の有無3. 左室収縮運動の低下の有無4. 心膜液貯留の有無
これら4つだけです。
FoCUSの評価の特徴的なところは、数値の計測は必須とされておらず、主観的に判断するだけでも十分であるということです。
このように描出断面も、その評価項目もポイントが絞られていますので、心エコーが苦手な先生でも気軽に実施できます。
通常、心エコーをするときは、動物を横臥位にして保定することが多いですよね。
しかし、患者の中には救急対応が必要な症例や、呼吸困難の症例など、横臥位による心エコーが難しいケースもあります。
FoCUSは通常の心エコーとは異なり、立位のままで検査が可能です。そのため、横臥位での検査ができない症例に対しても、余計な負担をかけることなく心エコー図検査ができるメリットがあります。
ここまでご説明したように、FoCUSは心エコーの経験が浅い先生ほど大きなメリットの得られる検査法です。そのため、心疾患を疑う症例へのファーストアプローチとして、この先もっと一般的になっていくことが予想されています。
検査の結果、異常がなければそれでOK。もし、FoCUSで異常が疑われたなら、さらなる検査をおこなうというように診療を進めていきますが…
FoCUSは、通常のエコーに比べるとだいぶポイントが絞られています。そのため、「どれだけ信頼できる検査なのか?」と、思われるかもしれません。
この疑問に対する答えが、2019年に発表された「無徴候の猫における潜在的な心疾患を検出するための限定的な心エコー図検査の使用」という論文にあります。
具体的には、「循環器の専門医ではない一般の診療医が、ふだん聴診器を当てるときのようにFoCUSをおこない、心疾患を検出できたかどうか」、そのテスト内容と結果が報告されています。
テストに参加した22人の一般診療医は、事前に簡単な映像教材でFoCUSを学びます。
そして、まったく心疾患の徴候のない289頭の猫を対象に
1. 身体検査2. 心電図(ECG)3. FoCUS(2分)4. POC-BNP(スナップ)
このような手順で検査をおこないました。
テストの結果、正解率(心疾患の検出率)は60%以上。下のグラフのとおり、FoCUSをおこなったあとにもっとも高い正解率を叩き出しています。循環器の専門医が約80%なのに対し、映像教材でFoCUSを学び、まだ経験も少ない一般診療医でも約60%の検出率です。
この結果から、一般診療医がもっと経験を積めば専門医と遜色ないレベルのスクリーニング心エコー検査ができると言っても決して大げさではありません。
鈴木先生の心エコー教材は、今回で2作目です。今回の教材では、日常診療に活かせる心エコー技術をもっとわかりやすく学んでもらうため、新たな工夫を2つ取り入れています。
前作の教材は、セミナー形式の講義で心エコーを解説しました。
しかし、いざプローブを手に実践しようとすると、「どの角度から当てれば良いのか」「描出された断面は正しいのか?」など、迷うことがあるとの感想をいただきました。
そこで今回はこの問題を解決するため、ひと通りの基礎知識を学んだあとは、鈴木先生が実際にプローブを当てているところを目で見て学べるよう、「ライブオン解説」を収録しています。
また、基本断層像描出のライブオン解説では、プローブの当て方と描出された映像がひと目でわかるよう、横並びの画面で配置しました。
両方の映像を同時に見ることで、狙った断面を出すための細かいプローブ操作も直感的に学べるようになっています。
今回の教材では、これから心エコーを学ぶ先生のため、いきなりFoCUSの手順を解説するのではなく、心エコーの基礎からわかりやすく解説しています。
具体的には、検査前の環境の準備や動物の準備をはじめ、プローブの当て方や各種モードの使い分け、6つの基本断層像の描出と評価のポイントなど、ひと通り学べます。
これらの基礎は、FoCUSの実践においても重要です。なぜなら、FoCUSがどれだけ簡単で気軽に実施できる検査法とはいえ、心エコーの基本ができていなければ適切な検査はできないからです。すでに基本をマスターされた先生も、この機会にもう一度おさらいすれば、間違いのない心エコーが実施できるようになるでしょう。
今回の教材のもう一つの工夫は、多数の正常&異常所見の解説です。心エコーを診断に活かすうえで、たくさんの正常所見を知るのはとても大切です。
なぜなら、描出した断面が「どう見えるのが正常なのか」を正しく知らなければ、異常に気づけないから。
基本断層像を描出したときに、「いつもの正常所見と違うな」と違和感を覚えることが、心疾患の見落としや誤診を減らすのです。
しかし、正常所見を知るだけでは不十分。診断の精度を上げるには、異常所見を知ることも重要です。なぜなら、異常所見の中には、正常所見と勘違いしやすいものもあるから。
代表的な異常所見を知っていれば勘違いによる誤診を防げることはもちろん、もっと効率よく短時間で診断にたどり着けるようになります。
今回の教材では、心臓のスクリーニングに必要な6つの基本断層像の正常所見と異常所見の評価のポイントもくわしく解説します。
心エコー図検査を使いこなす一番の近道は、たくさん経験を積むことです。
しかし、心エコーに苦手意識があると、30分近くかかる検査を積極的におこなうのは難しいと感じるかもしれません。でもFoCUSなら、2分で心エコーを実施できます。
ふだん聴診器を当てるように気軽に、簡単に心エコーができますので、まずはFoCUSでたくさん心エコーの経験を積むのもスキルアップの良い方法です。
また、「難しい」「煩雑だ」という心エコーのイメージを払拭した新しい方法だからこそ、もっと一般臨床の現場に心エコー図検査が活用されるキッカケになると、鈴木先生は言います。
ぜひ先生も、鈴木先生のライブオン解説で心エコーの基礎とFoCUSを学んでください。そうすれば…
セミナーで使用したレジュメは全てプレゼントいたします。
教材に収録された鈴木先生の講義がまとめられた、セミナーレジュメをお渡しいたします。教材をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。
そして、気になる箇所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
今回の教材には、ご購入者だけの特典を用意しています。
それは、心エコー図検査をするときに多くの先生が悩んでしまうポイントを、鈴木先生がピンポイントで解決してくれるQ&A動画です。(※特典動画はネット配信)
たとえば先生は
・どうすれば、プローブ操作が上手くなるのか?・描出断面が、評価に適した正しい断面である判断は?・個体により、描出が困難な場合の対処法は?・保存ボタンを押すと描出画像がズレてしまう場合の対処法は?・いつも同じ画像を描出するには?・同じ断面を描出し続けるには?・状態の悪い動物に心エコーをするポイントは?・心エコーの評価のポイントは?・どうすれば、計測のブレを減らせるのか?
など、こんな疑問をもったことはありませんか?特典のQ&A動画では、このようなよくある心エコーの悩みに対し、鈴木先生がサクッと解決策を教えてくれます。
前作「心エコー図検査 描出と評価のコツ」で解説した内容をさらに具体的に掘り下げ、さらに実際のプローブ操作と描出画像が、同時にわかるライブオン動画を豊富に盛り込んだ、鈴木先生による映像教材の第二弾が発売されました。さらに本作は、緊急性の高い症例や状態の不安定な症例などに用いるFoCUSプロトコールについての解説や立位でのプローブ操作についても示されており、臨床に即したコンテンツとなっています。過去に夜間救急の先生方と働かせていただいた際に、多くいただいた質問をカバーできる内容であり、これから心エコー図検査を学ぼうとする先生方のみならず、夜間救急などに従事している先生方などにも、ぜひ一度お手にとっていただければと思います。前作をご覧いただいた先生方はもちろんですが、本作は前作の要約的な内容も含まれていますので、前作を視聴していない先生方にも十分にご満足いただける内容になっております。臨床獣医療に携わる多くの先生方に、本作を推薦いたします。
岡山理科大学 獣医学部 内科学講座I 助教 望月 庸平先生
私は地元府中市にて、一般臨床の開業獣医師として、日々獣医臨床に携わっております。鈴木亮平先生とは、ともに臨床現場で仕事をしたこともありますので、この度、本教材の推薦の言葉を書かせていただきます。
鈴木亮平先生は、一般臨床の現場でもエコー技術を上手に診療活用されていたのが印象的でした。心疾患症例はもちろん、それ以外の症例でも心エコーを積極的に活用し病態評価や治療につなげていました。心エコーは一般臨床の現場でも非常に有効で、かつ幅広く活躍できる技術であると再認識させてくれました。 しかし、実際に心エコーを臨床現場で実践しようとすると、「プローブ操作が困難」「なんとなく心臓は写るが、どう評価をしたらいいかわからない」「忙しい臨床現場では、エコーにそれほど時間をかけられない」「そもそも保定者が確保できない」「エコー中に急変するのが怖い」などの、様々な弊害を感じていました。また近年の必要性に駆られて、心エコーの練習を改めてしようと思っても、系統立てて勉強するための教材が無いとも感じていました。 この教材では、心エコー図検査の基礎的事項から、実践的な基本断層像の描出方法を、ライブオン動画で学ぶことができます。実際のプローブ操作と、エコー画像の両者をみながら解説を聞くことができるため、臨場感ある、まさに目の前で教えてもらっているような感覚が体感できます。また、実際のエコー画像を用いて、評価ポイントを正常所見と、異常所見をセットにして解説されていて、臨床現場でもすぐに応用可能な知識が整理できます。さらに、ちょいあて心エコーという概念は、臨床現場でのエコー適応症例を無限に広げ、保定者制約も解消してくれますので、多くの臨床現場でよりエコーが活用されるきっかけになると思います。 一般臨床現場で腹部エコーは使用しているけど、今まで心エコーは実施してこなかった、実践したかったけど敬遠してきた、そんな先生にこそ視聴してほしいと思います。また、これまで心エコー図検査をある程度、勉強されてきた先生も、より系統立てて知識を整理するのに、うってつけの教材であると感じます。府中ウィリアムどうぶつ動物病院 院長 髙橋 翼先生
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、教材の内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりと、教材をご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする教材への自信そのものです。
【注文に関する注意事項】DVD教材の年内発送は28日8時までのご注文が対象となります。12月28日8時以降~1月4日のご注文の発送は、年始1月5日から順次発送となります。なお、ネット配信版ですと、ご注文後すぐにご覧いただけます。年末年始の休みの間に学びたいという場合、ネット配信版をご活用ください。
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販売価格 44,980円 (税込49,478円) |
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今回の教材も、60日間返金保証がついています。つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回の教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、注意点があります。このキャンペーン価格での販売は、12月31日まで。1月1日以降は、定価の49,478円(税込)に戻ります。DVDの初回在庫には限りがありますので、ご興味を持たれた先生は、今すぐお申し込みください。
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