麻酔管理の最新トレンド「循環志向型管理」を実践! 先生お一人の病院でも麻酔による死亡事故を限りなく0%に近づける方法…

「麻酔管理に自信はありますか…?

犬猫の去勢手術や避妊手術、骨折などの外科手術、歯石除去など。さまざまな処置に必要となる麻酔は、獣医療と切っても切れない関係にあります。だからこそ、先生も安全に麻酔を取り扱うため、病院一体となってリスク管理をしているはずです。

しかし、ひと昔前よりも麻酔に関する情報が増えたとはいえ、他の分野に比べると体系的に学べるものが乏しいのも、また事実です。日々の経験から学ぶ部分も多くあります。

そのため、ひと言で「麻酔」といっても、獣医師の先生の考え方や臨床数、得手不得手などでかなりの差があるのが実情です。

特に、先生お一人(ワンマンプラクティス)の病院では、先生が患者の状況をすべて把握し、その上で適切な指示をだす必要があります。

複雑な環境の中、安全な麻酔管理を徹底するのは難しいと感じているかもしれませんが…

なぜ「麻酔トラブルに備えるはNGなのか…?

大学附属などの大きな病院にいる麻酔専門医。この麻酔専門医の仕事は、サッカーの「ゴールキーパー」に例えられることがあります。

たとえば、フォワードというポジションは、相手の守りを崩してシュートを決めるのが仕事です。10本シュートを蹴ったうち、1本でもゴールを奪えれば自身の仕事をしたことになります。

一方のゴールキーパーに求められるは、「鉄壁の守り」です。1点でも取られたら自身の仕事を完璧にこなしたとは言えません。

そして麻酔においては、この1点の失点が「動物の死亡」を意味することもあります。たとえ、「たったひとつの失敗」でも、それが動物の生命に直結するのですからミスは絶対に許されません。

つまり、麻酔は失敗に備えるトラブルシューティングではなく、「トラブルをおこさない麻酔管理」こそが何よりも重要なのです。

どうすれば麻酔の死亡事故を
限りなく0%にできるのか…?

麻酔専門医がいない獣医師の先生お一人の病院では、看護師さんの協力を得て麻酔管理に取り組む必要があります。

とは言え、人的余裕のなさから看護師さんを麻酔係として、すべての麻酔薬の記録や断続的なモニタリングに当てることが難しいケースもあるでしょう。

そのため、先生お一人の病院が、より安全な麻酔管理をおこなうには、十分な人が揃っている大学附属病院にはない工夫が求められます。では、具体的にどうやって麻酔管理をおこなえばいいのか?

今回、「ワンマンプラクティスのためのより安全な麻酔管理」を酪農学園大学 准教授の佐野先生から学ぶことができます。

佐野 忠士先生
佐野 忠士先生
1999年日本獣医畜産大学(日本獣医生命科学大学)卒業後、2003年東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程にて学位取得。2003~2008年北里大学獣医放射線学研究室助手、北里大学小動物第三外科学研究室助教、2008~2012年日本大学生物資源科学部獣医学科総合臨床獣医学研究室助手および助教を経て、2012年11月より酪農学園大学獣医学群獣医保健看護学類准教授を務める。年間3,000症例以上の麻酔管理をおこなう。

■略歴
1999年 日本獣医畜産大学(現;日本獣医生命科学大学)卒業。獣医師免許取得
1999~2003年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程
2003年 博士課程修了 博士(獣医学)
2003~2008年 北里大学獣医畜産学部 / 獣医学部 獣医学科
獣医放射線学研究室および小動物第三外科学研究室所属
2008~2012年 日本大学生物資源科学部 獣医学科 総合臨床獣医学研究室所属
2012年~ 現職
酪農学園大学 獣医学群 獣医保健看護学類 動物集中管理研究室
酪農学園大学附属動物医療センター 麻酔科/集中治療科
■メディア掲載
・2011年 第3回Sweet7アワード(日本ヒルズコルゲート株式会社)
・2014年 STV「猫はサークルになぜ入るか?」
・株式会社インターズー 連載多数
■受賞
2015年と2016年の日本内科学アカデミーにて、研究発表が看護および獣医アワードを受賞
■講師実績
2016年10月 道東獣医師会 臨床講習会 セミナー講師(救急医療)
2016年9月 日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)
-企業主催セミナー;疼痛管理
-看護師セミナー;麻酔疼痛管理 / 麻酔モニター(アドヴァンス)
-獣医師セミナー;麻酔モニター
日本盲導犬協会(秋田/北海道)ユーザー研修会 講師
公益社団法人日本動物病院協会セミナー(名古屋)
日本獣医師会北海道地区学会 ランチョンセミナー 講師;麻酔
2016年8月 株式会社インターズー 動物看護師向けセミナー
講師;救急医療 / リハビリテーション
2016年7月 WJVF(West Japan Veterinary Forum)
-看護師セミナー;麻酔モニター(ベーシック)
-獣医師セミナー;麻酔モニター / 病態ごとの麻酔管理
2016年6月 日本獣医がん学会 シンポジウム講師 / 疼痛管理
日本獣医麻酔外科学会
-パネルディスカッション パネリスト;麻酔関連偶発性
-教育講演;麻酔と循環管理

近年注目を集める
循環志向型管理とは…?

麻酔にも、時代変化に伴うトレンドがあります。たとえば、新しい麻酔薬の開発や安全性の高い麻酔法の確立などにより、これまでも主流となる方法は変わってきました。

そして近年、麻酔モニターの精度が飛躍的に向上し、正確かつリアルタイムに描出できるようになったことで注目されているのが、「循環志向型管理」です。

より安全な麻酔管理を実現する方法…

程度の差こそあれ、ほとんどの麻酔薬には「循環抑制作用」があります。そのためモニター装置に描出される心拍数、心電図波形、脈拍数、脈波、血圧などをモニタリングしながら麻酔管理をおこなうのが一般的です。

では先生は、これらのどの項目に注目して麻酔管理をしていますか?

循環管理においては、常にモニターから音が鳴り続ける心拍数の変動に注目している先生が多いと思います。もしかすると、先生も同じかもしれません。

しかし佐野先生は、より安全な麻酔管理をおこなううえで、もっとも注目すべき項目は「血圧」であると言います。

言い換えるなら、「麻酔中に患者が低血圧にならないよう管理すること」が、循環志向型管理の最重要ポイントになるのです。

低血圧は犬で2番目、
猫では1番多く生じる問題

低血圧は、麻酔中におこる一般的な有害事象です。犬では、無呼吸に続いて2番目に多い問題であり、猫においては一番多く生じる問題として認識されています。

しかし、低血圧を引き起こす原因はひとつではありません。静脈灌流量の減少が原因のケースもあれば、心拡張能の低下や心収縮能の低下が原因となることもあります。

そのため低血圧への対処には、まず、「何が原因で低血圧を生じているか」を考えなくてはなりません。難しく感じるかもしれませんが、一般的にどのような状況が起きやすいかを把握していれば容易に対処できます。

では…

なぜ、低血圧の管理が重要なのか…?

結論からお伝えすると、「麻酔中の血圧の変動が、予後に大きく影響する」から。たとえば、以下のグラフをご覧ください。

これは人の論文になりますが、「手術の前の血圧の10%前後にコントロールできれば、術後の臓器不全のリスクを軽減できる」という研究結果です。


【出典】 JAMA. 2017;318(14):1346-1357. doi:10.1001/jama.2017.14172
【出典】 JAMA. 2017;318(14):1346-1357. doi:10.1001/jama.2017.14172”

術前に血圧を測定し、それを基準に10%以内にコントロールするのは少々難しいかもしれません。しかし、それだけ血圧管理が重要であることはわかると思います。

また、「術中の血圧が不安定だった患者は、術後の30日生存率との関連が認められた」という研究結果もあります。


【出典】 British Journal of Anaesthesia, 115(5): 716-26(2015)
【出典】British Journal of Anaesthesia, 115(5): 716-26(2015)

これは、重症度の高い患者であればあるほど関連性が高いとも言われています。そのため、重症度の高い患者の場合は、特に血圧管理が重要になることがわかります。

低血圧の管理ができれば
こんなときも適切に対処できます

たとえば麻酔中、SpO2と心拍数が安定している患者がいます。しかし麻酔モニターを見ると、血圧が低い状態になっていました。

こんなとき、先生ならどう対処しますか? 昇圧剤を投与するべきか、また、どのタイミングで投与すれば良いのかなど、対応に悩むかもしれません。

しかし血圧管理の重要性を学んでいれば、慌てることはありません。近年、麻酔管理における循環管理では、臓器機能を守り、術後の合併症を防ぐために何よりも「平均血圧の管理」が重要であると言われています。

たとえば心拍数やSpO2、EtCO2が安定していたとしても血圧が低いのであれば、それは優先して対処すべき問題なのです。

その場合は、平均血圧が60mmHgを下回らないように管理することが重要とされます。そしてもし、60mmHgを下回った場合は、迷うことなく対応しなくてはなりません。

低血圧の原因に合わせ、輸液剤のボーラス投与をおこなう、ドーパミンやドブタミンの投与、もしくはエフェドリン、フェニレフリンなどで血管を収縮させるなどの迅速な処置が必要になるのです。

ワンマンプラクティスのための
「麻酔管理が体系的に学べます

そして今回、「ワンマンプラクティスのための麻酔管理」の具体的な方法を佐野先生に教えていただきました。

セミナー形式のDVDでは、麻酔における大きな問題である①無呼吸 ②低血圧 ③低体温の3つのテーマをもとに、より安全な麻酔管理のテクニックが学べます。

それだけではありません。麻酔における死亡事故の大多数を占める「麻酔回復期の動物のモニタリング」のポイントも一緒に学ぶことができます。

ここでは、抜管(麻酔覚醒)計画の立て方から、抜管の準備、抜管の実行、抜管後のケアまで、獣医師の先生はもちろん看護師さんも必ず知っておくべき重要なノウハウをお伝えします。

ですので、チーム一丸となって、より安全な麻酔管理に取り組むための「研修教材」としてもお役立ていただける内容になっています。

ワンマンプラクティスのための麻酔管理

DVD3枚組】(収録時間合計:137分)
ワンマンプラクティスのための麻酔管理

麻酔管理における
「よくある悩みも解決します

今回は、佐野先生に「麻酔管理でよくあるお悩み」を解決していただいた、Q&A映像を特典としてプレゼントいたします。たとえば、この特典映像では以下のお悩みを解決できます。

  • 麻酔中の体温維持で工夫していることは…?
  • どうすれば、安全に気管挿管できるのか…?
  • SpO2が取れない場合の対処法は…?
  • 高齢動物、エキゾチック動物への麻酔のコツは…?
  • 短頭種の麻酔管理をより安全におこなうには…?
  • 肥満動物への挿管は、どうすればいいのか…?
  • スパイロメーターなどの各モニターの解釈の仕方は…?
  • モニターが換気量測定に対応していない場合は…?
  • 覚醒時の興奮や過呼吸を抑えるのに良い方法は…?
  • モルヒネ、フェンタニルの使用が不安な先生へのアドバイス
  • どうしても呼気中のCO2濃度が下がらない場合は…?
  • 血圧測定の正確性が欲しい場合は…?
  • 古い麻酔器は、いつまで使えるのか…?

これらは、今回のQ&A映像で解決できる問題の一部です。ぜひ、より安全な麻酔管理のためにお役立てください。

セミナーで使用したレジュメを
プレゼントいたします

冊子


DVDに収録された佐野先生の講義がまとめられた、セミナー資料を冊子にしてお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。

そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。


「本当に、納得いく内容なのか?
思われた先生へ60日間全額
返金保証をお付けします

「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる、教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。

なぜなら、DVD教材の内容にご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりとDVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。

送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。

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つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回のDVD教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。

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