先生もよくご存じのとおり、近年は超音波検査機器の進歩により、エコーの精度は驚くほど向上しています。
その結果、異物の発見や肝臓の病変など、さまざまなケースで問題を正確に認識できるようになりました。先生もきっと、日々の検査でエコーを使用する機会が多いのではないでしょうか。
有効な検査方法であるエコーですが、先生は、必ずしもエコーが優位ではないケースもあることにお気づきでしょうか?
それは、「消化器系の検査」です。
たとえば先生は、消化管に腫瘍があるはずなのに、エコー検査をしてもなかなか見つけられないという経験をしたことはありませんか?
実際、エコー検査は、問題がどこにあるのかハッキリしているケースでは有効ですが、「どこに何があるのかわからない」という状況では見つけられないことも多くあります。つまり、このような場合は、別の手段で検査をする必要がでてくるのですが…
エコー検査や内視鏡検査、さらにはX線検査でも発見できない消化器系の異常。そんな見つけるのが難しい異常を発見するには、どんな方法が有効なのでしょうか?
結論からお伝えすると、その答えは、「造影剤を使ったX線検査」です。
先生も、骨折などの検査には、X線検査を使われていると思います。しかし、骨折以外のケースではどうでしょうか? 消化管などの臓器はX線の透過が良く、通常のX線検査ではわかりにくいケースが多くあります。
また、誤飲の疑いや頻繁な嘔吐が見られたとしても、犬猫のオモチャのヒモやゴムなどは、X線検査にはハッキリと写りませんよね。
でも、このような場合でも、消化管への付着が良い造影剤を投与することで、下の写真のように、食道や胃腸をクッキリと写しだすことができます。
造影剤を使ったX線検査は、写真のようにエコー検査や内視鏡検査よりも全体が見やすく、見つけにくい異常も発見しやすいメリットがあります。しかし…
・造影剤の取り扱い方
・造影剤を投与するタイミング
・撮影方法
・造影検査法
・読影
など、正確な検査をおこなうには、さまざまなポイントがあります。ですから、「何だか、難しそう…」と感じるかもしれませんが、心配はいりません。
なぜなら今回、造影剤を使った獣医画像診断学のスペシャリストである、北里大学獣医学部教授の夏堀先生から、明日から使える実践的なテクニックを学ぶことができるからです。
造影剤を使用したX線検査は、その正しい方法さえ学べば、明日からでも実践できるほどシンプルで有効な検査法です。しかし、経験のある獣医師でも、間違えやすいポイントがありますので、注意をしなくてはなりません。そのポイントとは、以下の3つです。
1つめの間違いは、造影剤の投与量が処方量よりも少なすぎることです。造影剤の投与量が少なければ、当然、動物の胃の中に入る造影剤の量は少なくなります。すると、どんなことが起こるのでしょうか?
まず、胃に対して物理的な刺激を与えることができず、胃が十分に拡張できないということが起こります。その結果、胃の蠕動運動刺激は乏しく、消化管の動きがあまり認められないケースがでてくるのです。
これでは、適切な検査はできませんよね。大切なことは、動物に合わせた適切な量の造影剤を投与すること。猫や小型犬、大型犬などで投与量は変わりますので、注意しなくてはなりません。
2つめは、口腔内から直接バリウムを投与してしまうこと。口腔内から胃の中まで、適切な量の造影剤を投与するのは極めて難しいため、誤って一度に飲めない量を入れてしまう可能性があります。
すると当然、「誤嚥」または、「誤嚥性肺炎」の可能性が高くなります。また、短時間で必要な投与量を胃の中に注入できないため、確実な投与量が期待できません。このような弊害を除くためには、必ず「経口カテーテル」を使う必要があります。
経口カテーテルを使うときにも、注意点があります。それは、不用意に口に入れると動物に噛み切られる可能性があるということ。バイトブロックを使う方法もありますが、バイトブロックそのものを口に入れたときに嫌がる動物も多くいます。
そのようなときは、経口カテーテルを噛み切られないようにするために、動物の口が開かないようにしっかりと保定しながらカテーテルを差し込み、造影剤を投与します。
3つめの間違いは、撮影枚数、または撮影方向が少なすぎることです。なぜ、枚数や方向が少ないことが問題になるのでしょうか?
それは、撮影枚数や撮影方向が少なすぎると、異常所見を見逃す可能性が高くなるから。1枚、2枚の異常所見のみでは、確定診断を下すのは非常に困難になります。
大切なことは、投与前、そして投与直後から大腸に届くまでの一連のプロセスを複数の撮影によって追うこと。猫を例に撮影のタイミングを説明するなら、
・造影剤投与前
・造影剤投与直後
・投与5分後
・投与15分後
・投与30分後
・投与60分後
・投与120分後
というように、早いタイミングで小刻みに撮影する必要があります。また、各タイミングで「最低2方向以上」の撮影をすることが求められます。
ここまでご説明した間違えやすいポイントをまとめると、
・造影剤の投与量が少なすぎる (動物に合わせた適量を投与する)
・口腔内から直接バリウムを投与する (経口カテーテルを使用する)
・撮影枚数、撮影方向が少なすぎる (一連のプロセスを最低2方向以上で撮影する)
これら3点に注意することで、精度の高い消化管造影をおこなうことが可能になるのですが…
X線検査は、どの病院でも日常的に使う検査法です。造影剤を使うことで、その検査法をさらに掘り下げ、エコー検査や内視鏡検査でも見つからない異常を発見できるこの技術を学ぶことは、とても重要と言えます。
しかし、普段の仕事も忙しく、勉強すべき内容も多い先生にとって、造影剤を使ったX線検査の技術だけを専門的に学ぶことは難しいかもしれません。
そのような問題を解決するため、私たちは今回、約4時間で実践的な技術が学べるセミナーDVDを制作しました。今回のセミナーDVDには、こんな特徴があります。
・造影剤の種類、特徴、扱い方など、基本から学べる
・消化器系(咽頭、食道、横隔膜、胃、小腸、大腸)の幅広い読影が学べる
・検査で注意すべきポイントを、たくさんのスライドを使って説明
・連続したスライドで、造影剤の時間軸による変化がひと目でわかる
・正しい方法さえ学べば、明日からでも実践できる検査法
・エコー検査、内視鏡検査と併用する場合のポイントも解説
では、具体的に今回のDVDから、どんなことを学べるのか? 収録内容の一部をご紹介すると…
今回は、先生により深く造影剤を使ったX線検査の方法を学んでいただくため、2つのプレゼントをご用意しました。
“472ページのボリューム”
DVDに収録された夏堀先生の講義がまとめられた、セミナーレジュメをお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。
そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
“特典DVDに収録 24分”
夏堀先生へのインタビューを収録したDVDをプレゼントします。このDVDでは、造影剤を使ったX線検査を学ぶとき、多くの先生が疑問に思うであろう質問に対し、夏堀先生に直接お答えいただきました。DVD本編では語られていない貴重なお話も聞くことができます。
【主な質問項目】
・消化器官の造影剤は、ガストログラフィン以外にどのようなものがあるのか?
・造影検査の撮影のタイミングは、どのように決定しているのか?
・造影検査は、異物の検出以外にどのようなケースで使用するのか?
・消化器造影において、ウログラフィンの使用は安全なのか?
・内視鏡検査で通過障害を疑う場合、造影剤はどのように投与するのか?
・造影検査のメリットとデメリット
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない…」「内容を理解できるか不安だ…」「期待にそえる教材なのか?」など、こう思われた場合もご安心ください。
なぜなら、DVD教材の内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。60日間、じっくりと、DVDをご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースするDVD教材への自信そのものです。
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販売価格 39,980円 (税込43,978円) |
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今回の教材も、60日間返金保証がついています。つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回のDVD教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
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