


特別価格終了まで
今、一次診療にこそ心エコーが求められていますが…
かつて、心エコーといえば専門医のものでした。
心臓という動きのある臓器を、血液の流れと力強さ、タイミングまで含めて描出・評価する。それには高度なスキルが求められるため、限られたドクターしか実施できなかったのです。
しかし近年、エコー装置の普及にともない、本格的に心エコーを学ぶホームドクターが増えてきました。
その背景には、「犬猫の高齢化」という現実があります。
先生もご存じのとおり、獣医療の目覚ましい発展により、以前と比べて犬猫はとても長生きになりました。本当にすばらしいことですが、その結果、心疾患を抱える動物も急増しています。
咳、呼吸の異常、活動性の低下、不整脈など。こうした症状の本当の原因を探る上で、「心臓の動きをリアルタイムに観察できる」心エコーの重要性は、日々高まっていますが…
自信をもって心エコーができますか?
大学で心エコーを学ぶ時間は、講義と実習の限られた時間のみ。
ごくわずかな時間しかないため、多くのドクターは、卒業後に臨床で必要性を感じてから、独学で学びはじめます。そのため、
- 「自分のやり方は、本当に正しいのか?」
- 「もっとキレイな画像を描出できるのではないか?」
- 「知らずに、間違った評価をしていないだろうか?」
こう感じながらも日々の診療に追われ、何となくやり過ごしているドクターも多いと聞きます。でも、本当にそれでいいのでしょうか?
正しいやり方を知らないまま独学で心エコーを実施していると、どうしても誤診・見落としのリスクが高くなります。その結果、「逆の治療をしてしまう」。そんなケースも少なくないのです。
良かれと思った治療が逆効果になった例
「猫の肥大型心筋症」を疑ったドクターのお話です。
来院したのは、12歳の猫。ここ数日、ご飯もあまり食べず、ぐったりしている。呼吸はゼーゼーと荒く、聴診器を当ててみると、うっすら心雑音も聴取できました。
「年齢的にも、循環器の問題があるかもしれない」。そう考えたドクターは飼い主さんに説明し、その場で心エコーをおこないました。
しかし、描出された心臓は肋骨にマスクされ、画像も不鮮明。「ここでいいのかな…?」と迷いながら計測するも、正直、自信が持てない。
- 「何となく心機能が落ちているように見える」
- 「それなら、強心薬でサポートするのが良いだろう」
その判断で、処方したのはピモベンダン。とくに珍しい対応ではないかもしれません。でも、この治療が「逆効果」だったとしたら?
原因は「何となく」の心エコー
猫の肥大型心筋症の本質は、心臓の収縮が過剰になってしまうこと。
収縮が強すぎるあまり、拡張が不十分になり、心臓に血液が戻らず全身に十分な血液を送れないのです。悪化すれば、肺に血液がうっ滞し、肺水腫を起こすこともあります。
そんな状態の悪い猫に、「収縮を促す薬」を投与してしまったら?
一時的には、ラクになったように見えるかもしれません。しかし、長期的には心臓にさらに負担をかけ、病状を進行させてしまう危険があるのです。
つまり、良かれと思っておこなった治療が、真逆の方向に作用してしまう。このミスの原因は、あいまいな心エコーにあります。

講師紹介
岩永 孝治先生
いわなが こうじ
- 東京動物心臓病センター センター長
Profile
2001年、日本大学農獣医学部を卒業後、千葉大学大学院医学研究院にて循環病態医科学を専攻。2007年に医学博士を取得。同年、日本獣医循環器学会認定医資格を取得し、動物の循環器診断サービスを設立。2011年には、「東京動物心臓病センター」を開院し、犬や猫の心臓病診療に特化した診療をおこなう。現在は、心エコーの正しい知識を広めるため、学会・セミナーでの講演も積極的におこなっている。
- 【略歴】
- 2001年
- 日本大学農獣医学部獣医学科卒業
- 2003年
- 日本大学生物資源科学部付属動物病院研修医過程を修了
- 2003年
- 千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学に入局
- 2007年
- 千葉大学大学院医学研究院にて医学博士取得
日本獣医循環器学会認定医取得
動物の循環器診断サービス設立 - 2011年
- 東京動物心臓病センター 開院
- 【資格】
- 2001年4月
- 獣医師免許 取得
- 2007年3月
- 医学博士 取得
- 2007年7月
- 日本獣医循環器学会認定医 取得
- 【所属学会】
- 日本獣医循環器学会
- 日本循環器学会
- 日本心エコー図学会
- 日本獣医心エコー図学会
他の心エコー教材とはココが違う!「5つの見どころ」
1
「年間4,000症例以上」の心エコーを実施する
スペシャリストの技術
心エコーが難しいと言われる理由のひとつに、四次元的な評価が挙げられます。心エコーは、動いている心臓を、その機能や血流、時間まで含めて評価しなくてはなりません。
これは、他のエコーにはない高度な技術が求められます。そのため、臨床経験が豊富なドクターと経験の浅いドクターでは、同じようにプローブを当てても、検査の正確性に大きな差が出てしまうのです。
つまり、心エコーで診断につながる情報を得たいと思うなら、臨床経験が豊富なドクターに教わるのが一番の近道になるのです。
その点、岩永先生は、心エコーを教わる最高の講師と言えます。
なぜなら、「心臓病専門」の動物病院の院長を務める岩永先生は、年間4,000症例以上の心エコーを実施しているドクターだから。彼の正確かつスピーディーな心エコーテクニックは、多くのドクターから注目されています。
もし先生が、「間違いのない心エコー技術を学びたい」と思われるなら、岩永先生に教わっておけば間違いありません。
2
プローブの持ち方からわかりやすく解説
心エコーで、診断に必要な情報を得るために、もっとも重要なこと。それは、「キレイな画像を描出できるかどうか」です。
どれだけ心疾患の知識があっても、描出された画像が不鮮明で読みにくければ、誤診・見落としのリスクが高くなってしまいます。
たとえば、「プローブの持ち方」は、画像の良し悪しを大きく左右する要素のひとつ。ところが、プローブの持ち方をしっかり学ぶ機会はほとんどなく、自己流のままエコー検査をしている先生も多いのが現実です。
握り方・手の角度・動物に当てる力加減・位置の微調整など、ちょっとしたクセで狙った断面をうまく描出できないケースも少なくありません。
だからこそ、今回の動画セミナーでは、心エコーの基礎の基礎であるプローブの持ち方から、基本の「16断面」の描出方法まで、ひとつずつ丁寧に解説しています。
これから本格的に心エコーを学ぶ先生にとっては、キレイな画像を描出する「土台づくり」として。また、すでに心エコーを実施している先生には「答え合わせ」としてもご活用いただけます。


“あいまいな自己流を脱却し、確かな技術を習得できます”
3
教科書には載っていない臨床で本当に使えるテクニック
心エコーで、多くのドクターを悩ませるのが「評価の難しさ」です。
教科書を何冊も読み込んでも、「本当にこれで正しいのか?」と不安を感じる。実際、そんな声をよく耳にします。それもそのはず。教科書には「基本的な指標」こそ載っていますが、それが現場で本当に役立つかどうかまでは、教えてくれないからです。
たとえば、犬の僧帽弁閉鎖不全症の重症度評価。
一般的には「LA/Ao(左心房/大動脈径の比)」という指標が使われます。これは、教科書でも広く紹介されている評価法ですが、岩永先生は、「LA/Aoでは、正しい評価は難しい。重症度評価は、左心室を見た方がはるかに正確なんです」とおっしゃいます。
なぜなら、左心房の大きさと逆流量は比例しないから。左心房が大きいからといって、必ずしも逆流が多いとは限らないのです。その一方で、左心室は逆流量に比例して拡大するという明確な特徴があります。
つまり、LA/Aoで評価するよりも、左心室に注目した方が、はるかに精度の高い評価が可能になるのです。
これは、今回の動画セミナーで学べるテクニックのほんのひとつに過ぎません。今回は、このような教科書には載っていない「臨床で本当に使えるテクニック」をたくさん学べます。


“知っているだけで、心エコーの精度がぐんと上がります”
4
犬猫それぞれの描出と評価を170枚以上の画像と動画で学べる
「猫は小さな犬ではない(Cats are not small dogs)」という有名な格言のとおり、犬と猫では、そもそもの身体の作りが大きく異なります。
たとえば、猫の心臓は犬よりも小さく、位置も深くて見つけづらい。「ここが心臓かな?」とプローブを当ててみても心臓がなかったり、肋骨や肺でマスクされることがあります。
さらに、猫は犬に比べてジッとしているのが苦手です。犬では問題なかったプローブ操作が、猫になると通用しないケースもよくあります。
つまり、犬と猫では、描出のテクニックも評価のポイントもまったく別モノなのです。
そこで本教材は、170枚以上のエコー画像と動画を用いて、犬と猫のそれぞれの描出と評価のコツを学べるよう構成しました。
さらに、臨床でもっとも遭遇頻度の高い2つの疾患。「犬の僧帽弁閉鎖不全症」と「猫の肥大型心筋症」、それぞれの診断アプローチも掘り下げて解説しています。


“症例解説をみながら、実践的なアプローチを学べます”
5
岩永先生の実演も収録
「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、心エコーにおいては、まさにこの言葉が当てはまります。
いくら講義で知識を学んでも、実際にどんな手つきでプローブを動かし、どう断面を描出しているのかまではイメージしにくいもの。でも、一度「実技」を見ると、「なるほど、こうすればいいのか!」と、点と点だった知識が線につながる感覚が得られます。
本教材には、岩永先生の実技デモンストレーションも、たっぷり収録しました。
犬と猫の両方をモデルに、基本断面の描出から計測・評価のポイントまで、実演でわかりやすく解説しています。
見どころは、年間4,000症例以上の心エコーを実施するスペシャリストの「手の動き」そのもの。プローブの位置・角度・当てるテンポ、一切のムダがない岩永先生のテクニックには、実践のエッセンスが詰まっています。
くり返し視聴し、練習すれば、岩永先生のように「わずか5分」で基本の16断面すべてを描出するのも夢ではありません。


“犬と猫、両方の心エコーの実演を収録しました”
他にも、岩永先生から心エコーを臨床に活かすポイントをたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
診断精度を極める!Dr.岩永の心エコーテクニック
1.心エコーの基本
- キレイな画像を描出する第一歩
- 心エコーで診断に繋がる情報を得るには、何よりもキレイな画像の描出が重要です。そのポイントはいくつかあるのですが、まずは、「毛を分けて地肌を見る」ことから学んでいきます。
- なぜ、骨・肺を画面に入れてはいけないのか?
- キレイな画像の描出において、できる限り骨・肺を画面に入れないことも重要です。なぜなら、骨・肺で心臓が見えなくなってしまうから。骨・肺を避ける具体的なテクニックもご紹介します。
- どうやって、焦点を合わせるのか?
- すでに心エコーを実施しているドクターでも、意外に見落としているのが「Focus(焦点)の調整」です。もし、初期設定のまま心エコーをしているのなら、焦点を合わせるだけでキレイな画像を描出できるようになります。
- 正しいプローブの持ち方
- 心エコーを学びはじめた多くのドクターを悩ませるのが、プローブの持ち方です。事実、岩永先生もよく質問を受けるとおっしゃいます。実演映像をみながら、正しいプローブの持ち方を解説します。
- 心エコーの基本の「16断面」とは?
- 心エコーでプローブを当てる箇所は、合計3ヶ所。①右側傍胸骨、②左側傍胸骨、③左側心尖部です。この3ヶ所から得られる断面が、心エコーの基本の「16断面」です。まずは、ここでザックリと理解してください。
- 右側傍胸骨長軸4腔断面を描出するポイント
- 心エコーで一番最初にみる断面が、右側傍胸骨長軸4腔断面です。描出は、プローブのリファレンスマークの向きが重要になります。長軸4腔断面からは、「どこにどれだけ負担がかかっているのか?」が読み取れます。
- 6つの短軸断面と描出のコツ
- 右側短軸断面は、全部で6つ(①心尖、②乳頭筋、③腱索、④僧帽弁、⑤大動脈弁、⑥肺動脈)あります。長軸断面からのプローブの持ち替え方と合わせ、描出のコツをわかりやすく解説します。
- 心尖部アプローチの長軸断面の描出
- 続いて、左側のアプローチを学んでいきます。まず最初に描出するのは、心尖部アプローチの長軸断面です。4腔断面と5腔断面を描出するのが一般的ですが、キレイな画像を描出するには、ちょっとしたコツが必要です。
- 傍胸骨アプローチの短軸断面の描出
- 傍胸骨アプローチの描出断面は、全部で4つあります。最初に描出するのは、短軸の大動脈弁レベルです。プローブのリファレンスマークを外側へ向け、真下から当てるイメージが重要です。
- 心エコーの4種類の検査法と、その使い分け
- 心エコーには、4種類の検査法(①Aモード、②Mモード、③Bモード、④Dモード)があります。それぞれ、どのような検査法なのでしょうか? 各検査方法と、その使い分けをご説明します。
- 4種類のドプラ法を使いこなすポイント
- ドプラ法は、大きく4種類(①パルスドプラ、②連続波ドプラ、③カラードプラ、④組織ドプラ)ありますが、どのような違いがあるのでしょうか? 実際のエコー画像をみながら解説します。
2.犬の心エコー診断アプローチ
- 先天性心疾患の診断アプローチ
- セクション2は、「犬の心エコー診断アプローチ」をテーマに講義をおこないます。まずは、先天性心疾患です。先天性心疾患は、短絡疾患と狭窄疾患に分けられますので、両方を解説します。
- 短絡疾患の病態とは?
- 短絡疾患の病態を簡単に説明するなら、「肺の循環血液量の上昇が問題になっている状態」です。そして、もっとも典型的な短絡疾患が、PDA(動脈管開存症)です。模式図を用いながら、病態をわかりやすくご説明します。
- PDAに肺高血圧を伴っているケース
- PDAに肺高血圧を伴っているケースでは、右心系が肥大し、右心室の壁も分厚くなります。では、心エコーではどう見えるのでしょうか? 実際の画像をみながら、解釈のポイントをご説明します。
- VSD(心室中隔欠損症)の分類とエコー所見
- VSD(心室中隔欠損症)は、穴の場所によって4つの型(①室上稜上部欠損、②膜様周囲部欠損、③流入部欠損、④筋性部欠損)に分類されます。それぞれのエコー画像をみながら、読影のポイントを解説します。
- 狭窄疾患の病態とは?
- 狭窄疾患の病態は、心室肥大の結果、心不全の症状があらわれます。犬で多くみられ、遭遇する可能性が高いのが、PS(肺動脈弁狭窄症)です。PSの心エコー所見と合わせ、詳しくご説明します。
- 僧帽弁閉鎖不全症の診断アプローチ
- 次は、僧帽弁閉鎖不全症です。日々の臨床でもっとも多く遭遇する病態ですが、先生は、正しく理解できているでしょうか? まずは、僧帽弁閉鎖不全症の病態からわかりやすく解説します。
- 重症度評価のポイントと注意点
- 僧帽弁閉鎖不全症の重症度を評価するとき、多くのドクターがLA/Ao(左心房・大動脈比)を参考にします。しかし、岩永先生は「左心房は重症度評価には向かない」とおっしゃいます。いったい、なぜなのでしょうか?
- 僧帽弁逆流速波形とは、何か?
- 僧帽弁閉鎖不全症において重要な波形のひとつに、僧帽弁逆流速波形があります。これは、左房圧の上昇を直接あらわす波形です。模式図を用いながら、僧帽弁逆流速波形を理解するポイントを解説します。
- カルテに必ず記載すべき「3項目」とは?
- 岩永先生は、僧帽弁閉鎖不全症の犬のカルテには、必ず記載している「3項目」があるとおっしゃいます。先生は、それが何かわかりますか? この3項目があると、評価の精度がぐっとアップします。
- 肺高血圧症の診断アプローチ
- 次は、肺高血圧症です。肺高血圧症をひと言でご説明するなら、「肺動脈圧が上昇をきたす病態の総称」と言えます。まずは、肺動脈圧症の病態と、循環動態への影響から学んでいきます。
- 正常心内圧の計算方法
- 「どれくらい肺動脈圧が上がっているのか?」をイメージする上で、正常心内圧はとても重要です。でも、どうやって計算すればいいのでしょうか? この方法なら、簡単に正常心内圧がわかります。
- 心雑音で紹介来院した犬の症例
- サモエド(8ヶ月、雌)の症例をご紹介します。かかりつけ医で心雑音を指摘され、紹介来院されました。実際の心エコーの動画をご覧いただきながら、一連の診断アプローチを学べます。
3.猫の心エコー診断アプローチ
- 猫の肥大型心筋症の診断アプローチ
- セクション3は、「猫の心エコー診断アプローチ」をテーマに講義をおこないます。今回は、特徴的な病態も含めて解説します。まずは、猫の肥大型心筋症から詳しく学んでいきます。
- 肥大型心筋症の分類とは?
- 肥大型心筋症は、形状・肥大部位・狭窄の有無などにより、さらに5つに分類できます。閉塞性肥大型心筋症(HOCM)、心室中部閉塞性肥大型心筋症(MVOHCM)など、それぞれの違いをわかりやすく解説します。
- 知っておきたい心不全のメカニズム
- 心エコーを学ぶ上で、猫の心不全のメカニズムを知っておくことは重要です。では、具体的に心不全はどのように引き起こされるでしょうか? 模式図を用いながら、詳しくご説明します。
- 肥大型心筋症とSAMの関係とは?
- ある論文には、HCM猫の67%にSAM(僧帽弁前尖収縮期前方運動)が認められたという報告があります。では、左室壁肥厚以外にも、SAMの原因はあるのでしょうか? この問題を掘り下げて考えてみます。
- HCM以外の心筋症とは?
- 肥大型心筋症以外にも、心筋症にはさまざまな種類があります。拘束型・拡張型・不整脈源性右室心筋症などは、その一部です。では、肥大型心筋症と比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか?
- 心筋症の心不全診断のポイント
- ここまで、さまざまな心筋症を解説してきましたが、心不全の診断に必要になるのが「心エコー」です。心筋症がどう悪くなるのか、どう治療すればいいのかなど、重要な情報が得られます。
- 心雑音・心肥大のある猫の症例
- アメリカン・ショートヘア(9歳3ヶ月、去勢雄)の症例をご紹介します。心雑音があり、心エコーで心肥大が確認されました。実践的な心エコーテクニックを学ぶのに最適な症例です。
4.実技デモンストレーション
- 犬の心エコーの実技デモンストレーション
- セクション4は、岩永先生による心エコーの実技デモンストレーションをご覧いただきながら、実践的な手技の習得を目指します。まずは犬をモデルに、プローブの選択と持ち方・当て方から学んでいきます。
- 短軸断面の描出のポイントと注意点
- 短軸断面を描出するときは、反時計回りに90度回転させるため、プローブを持ち替えます。心電図と同期させれば、左室内腔の計測タイミングに悩むこともありません。
- 後大静脈と肺の異常の確認
- 心臓の右側をチェックしたあとは、後大静脈が太くなっているかどうかの確認と、肺の確認をおこないます。後大静脈は太さの他にも、呼吸によって変動するかどうかのチェックも重要です。
- 左側心尖部アプローチの4腔断面の描出
- 左側心尖部アプローチの4腔断面の描出は、いかに心尖部にピンポイントでプローブを当てられるかが勝負になります。最初は探すのに時間がかかるかもしれませんが、慣れれば簡単に見つけられます。
- 左側傍胸骨アプローチの短軸断面の描出
- 傍胸骨は、胸骨の真ん中の真下辺りにあります。プローブを当てたとき、左側に三尖弁、右上に肺動脈弁が描出されればOKです。もし症例に心雑音があれば、ここまでしっかりチェックする必要があります。
- 実際のスピードでおこなう一連の心エコー
- ここまで、犬の心エコーのポイントを実技デモンストレーションと合わせてご覧いただきました。次は復習も兼ねて、岩永先生が実際の臨床でおこなっているスピード感でご覧いただきます。
- 猫の心エコーの実技デモンストレーション
- 猫の心エコーも、岩永先生に実演していただきました。猫は犬とは違い、アプローチする窓の部分がとても小さく、すぐに動いてしまいがちです。犬よりもスピード感が必要ですので、くり返し練習してください。
- 肥大型心筋症を見極めるポイント
- 肥大型心筋症は、主に心室中隔と左心室自由壁が肥大します。では、具体的にどうやって計測すれば正しく評価できるのでしょうか? 描出のテクニックはもちろん、計測のポイントも実演で解説します。
- LA/Aoに頼らない僧帽弁閉鎖不全症の評価
- 僧帽弁閉鎖不全症の評価において、多くのドクターがLA/Aoを参考にします。しかし、岩永先生は「左心室」を基準に評価する方が良いとおっしゃいます。では、どの程度の大きさから異常と判断できるのでしょうか?
心エコーの習得に役立つ「3つの特典」をプレゼント
1.保定のコツとポジショニング(特典映像)

動物の中には、素直にプローブを当てさせてくれる子もいれば、ジッとするのが苦手な子もいますよね。スムーズに心エコーを実施するには、動物に合わせた保定が欠かせません。
この特典映像では、犬と猫の両方をモデルに、保定のコツをわかりやすく学べます。また、検査のしやすいポジショニングも解説しますので、ぜひ、お役立てください。
2.プローブの持ち方一覧

エコー検査の基本であり、キレイな画像描出に欠かせないテクニックが「プローブの持ち方」です。
心エコーにおいては、描出する断面ごとプローブの持ち方も変わります。詳しい内容は本編で解説していますが、慣れるまでは断面と持ち方が一致しないケースもあるでしょう。
そんなときは、この「プローブの持ち方一覧」が役立ちます。
3.講義で使用したレジュメ

収録された岩永先生の講義がまとめられた「レジュメデータ」をお渡しいたします。
映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このレジュメから先に目をとおしてください。
そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
岩永先生の映像教材を推薦します

「これから心エコー図検査を学びたい方へ」
本教材のセクション1では心エコー図検査の基礎、各標準断層像を描出する際のプローブの動き、Mモード、スペクトルドプラ、カラードプラ、および組織ドプラなどの心エコー図検査を実践し理解するための基本的な情報をわかりやすく解説しています。
また、セクション2および3では、各種先天性心疾患や犬・猫に好発する弁膜症や心筋疾患について、実際の検査画像を提示しながら検査の際に注目すべきポイントなどを解説しています。
難解な専門用語でなく平易な用語を使用しているので、これから心エコー図検査の技術を学ぼうと考えている方々には特におすすめの教材です。
また、初学者向けの内容だけでなく、ある程度検査技術に習熟した方にとっても痒いところに手が届くような内容になっていますので、一通り検査の技術は身についたけれど得られた画像や計測値をどう評価したらいいのか自信のない先生、ある程度は評価もできるようになったけれど基礎を学び直したい先生にも満足いただけると思います。
岡山理科大学 獣医学部望月 庸平 先生

「多くの心エコー図が雄弁に語る」
心エコー図検査ほど職人芸的な検査はないと思う。概して職人は寡黙で背中で語るとイメージされる方が多いと思うが、心エコーは画像検査なので画像で語るというべきであろうか。
講師の岩永先生は、昔ながらの職人気質を持ちながら、一方で、循環器疾患を多数診療し、飼い主さんへの説明も日々実施する臨床医である。
特筆すべきことは、診療件数が多く豊富な知識のみならず、多数の実経験に基づいた解説があること。本教材でも多数のきれいな心エコー図自体が画像で雄弁に語りながら、かつ岩永先生が臨床で使用する際のコツ、悩みやピットフォールをわかりやすく解説してくれている。
また各心疾患における病態生理や心エコー所見を、図や箇条書きによる要点解説でまとめてくれているのもわかりやすかった。
さらに実際の犬と猫の臨床症例における心エコー図検査の一連の流れや、岩永先生の考え方も確認できる。お勧めの教材です。
日本獣医生命科学大学 獣医内科学研究室付属動物医療センター 循環器科鈴木 亮平 先生

「復習もできる、すばらしい映像教材」
心エコーのスペシャリストとして活躍されている岩永先生ですが、本映像教材でも心エコーのあて方、評価の方法、計測値を踏まえた病態など、詳細に解説されています。
心エコーをこれから始めようとしている先生だけでなく、心疾患に興味を持たれている先生、さらには循環器好きな先生には復習もできる、すばらしい映像教材になっていると思います。各セクションの内容については以下の通りになっています。
Section1:見落としを減らす心エコーのポイント解説
見えにくい場合の調整方法(肺や骨によって)、フォーカスの調整方法、プローブの持ち方など、心エコーをあてるための基礎をわかりやすく伝えています。
また、各断面についてのあて方、観るポイント、どの断面で何を評価するのか? などを詳しく説明されていて、エコーをこれから始めようと思う方、復習で見る方、いずれの方にも分かりやすく説明されています。
Section2:症例解説 犬
犬の各種先天性心疾患、僧帽弁閉鎖不全症、肺高血圧症について解説されています。各種先天性心疾患については、エコー像や病態もわかりやすく説明されています。どの断面でどのように評価するのか、またそれぞれの重症度評価も解説されています。
さらに心疾患でよく遭遇する僧帽弁閉鎖不全症、肺高血圧症についても、先天性心疾患のパートと同様に病態から解説されているので、復習にも適しています。
最後に実際にエコーをあてて流れを解説しながら観察すべきポイントも解説されています。
Section3:症例解説 猫
肥大型心筋症、拘束型心筋症に関してのメカニズム、病態などを詳細にわかりやすく解説されていていますので、これから心臓を学びたい人や循環器を好きな先生への復習にも最適です。
また、その他の心筋症に関しても説明されていて、心不全と診断する場合のチェック項目を詳細に説明されています。
Section4:実症例を使用した心エコー検査のポイント解説
本セクションでは、各種断面、計測方法を解説しています。またエコーを当てる上での注意点、方法、各種断面、測定方法、観察が必要な部位、観察された画像の考え方、評価方法など解説しています。さらにそれぞれ基本の断面をどのように変化させれば、基本断面と違う断面で観察できるのか、どういう病気の時に必要なのかも解説されています。
本セクションの途中からは各段面の描出から計測まで、岩永先生が通常行われているスピード感で検査されているところを観ることもできます。
特典映像:心エコー
犬と猫のエコーを当てる上でのポイントや注意点、保定方法をわかりやすく解説しています。目から鱗…的な注意点もありますので、ぜひご覧ください。
こおりやま動物病院石川 泰弘 先生
岩永先生の「心エコー技術」を学びこんな結果を手に入れませんか?
- 狙った断面を短時間でキレイに描出できる
- 心エコーで診断に繋がる情報を得るには、何よりもキレイな画像の描出が重要です。最初は基本断面の描出すら難しく感じるかもしれませんが、心配はいりません。岩永先生に学べば、わずか5分で基本の「16断面」を描出できるようになります。
- 心エコーの苦手意識、不安がなくなる
- 心エコーは、ひと昔前の古い情報が今も発信されているケースがあります。そのため、「何が正解なのか?」と迷ってしまうドクターも多いと聞きます。循環器診療のスペシャリストである岩永先生に学べば、間違いのない知識と技術を習得できます。
- 心疾患の誤診、見落としを防げる
- 今回の動画セミナーでは、キレイな画像の描出方法はもちろん、描出した画像を「どう評価すればいいのか?」まで解説しています。教科書では学べない実践的なテクニックは、心疾患の誤診、見落としを大きく減らせます。
- 心疾患の診断精度が飛躍的にアップする
- 本教材の目的は、診断精度の高い心エコーを習得していただくこと。そのため、日々の臨床で遭遇する機会の多い「犬の僧帽弁閉鎖不全症」と「猫の肥大型心筋症」の診断アプローチは、とくに多くの時間を割いて丁寧に解説しています。
- 飼い主さんの信頼を得る説明ができる
- 心エコーで動物の病態を正しく把握できれば、「今、どんな状態なのか?」「放置すると、どうなるのか?」「どんな治療が必要なのか?」など、自信をもって説明できますよね。飼い主さんの信頼も、一層厚いものになるはずです。
- もっと多くの心疾患症例をご自身の手で救える
- 心疾患は、進行するほどに治療が困難になります。では、ホームドクターである先生が、心エコーを実施できたらどうでしょうか? 心疾患を早期に発見できますので、もっと多くの犬猫の生命を救えるはずです。
視聴方法を選べます
いつもの安心
DVDでお届け

【教材内容】
- DVD2枚組(計206分)
- 特典映像(5分)
- レジュメデータ(487ページ/PDF)
- 特典資料(PDF)
【価格】
(税込0円)
【返金保証】
あり(購入後60日間)【特記事項】
送料・事務手数料980円最短翌営業日出荷
こんな先生にオススメです!
- 「いつものDVDが安心だ!」
- 「モノとして残るほうがいい!」
- 「DVDを視聴する環境が整っている!」
すぐに見られる
ネット配信

※クレジット決済のみ
【教材内容】
- 4セクション(計206分)
- 特典映像(5分)
- レジュメデータ(487ページ/PDF)
- 特典資料(PDF)
【価格】
(税込50,578円)
【返金保証】
商品特性上なし【特記事項】
いつでもどこでも視聴可能PC、タブレット、スマホ対応
視聴期間制限なし
ネット接続必須
購入後、専用閲覧ページを案内
こんな先生にオススメです!
- 「DVD到着まで待てない!今すぐ見たい!」
- 「スキマ時間を有効活用したい!」
- 「見る場所を制限されたくない!」

※安心の暗号化通信を採用しています。
この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。
「本当に、納得いく内容なのか?」
と思われた先生へ
60日間全額返金保証をお付けします
60日間全額返金保証をお付けします
(ネット配信版は対象外)
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」など、思われた場合もご安心ください。
なぜなら、本教材の内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、映像をご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。
送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。

教材の制作からお届け、アフターサービスまで、長年の実績を活かし、万全の体制の元、徹底的な品質管理を行っています。
弊社の歴史
同年8月より治療院向けの教材リリース。その後、歯科医医向け、動物病院向けの教材をメインにリリース。これまで860教材(2024年1月時点)リリースしています。
「“今さら誰にも聞けない”が見つかる・知れる・モノにできる」
私たちは正しくて価値のある最先端の情報を、業界第一線で活躍する著名な先生方とタイアップ。目で観てわかる映像教材のパイオニア的な存在となっています。
お客様を幸せにするベネフィットを提供。教材・サービスはもちろん、サポートも心を込めて行っています。
より多くの優良な情報を、より早くお伝えするために…
競争の激しい医療・福祉業界において、絶えず新しい臨床技術や集患・集客、コミュニケーションのテクニックが生まれる中、優良な情報だけを厳選し、
どこよりも早くあなたにお届けしたいという想いから、弊社独自の機動力をフル稼働し、ひと月あたり平均4教材という出版業界では異例のリリーススピードを実現しています。
最高の教材を、最高の品質で学んでいただくために…
そして、この価格帯では実現不可能な品質を支えているのが長年培った撮影・編集技術。
弊社では、施術院や歯科医院、動物病院など、様々な医療携帯の映像教材を制作しているため、各医療現場で生まれた映像技術のノウハウは、即座に多医療形態にも活かされます。
安心してご購入いただき、ご視聴いただくために…
①インターネットでお申込みには、セキュリティ強化のため、ウイルス対策ソフトでお馴染みのシマンテック社が提供するSSL暗号化通信を採用しています。
②万一、映像が見られないなどの初期不良があった場合は、ご連絡ください。動作確認済みの交換品を速やかにお届けいたします。
③教材の内容にご納得いただけない場合は、ご購入から60日以内に限り全額返金いたします。もちろん、教材代金だけでなく、返品送料、返金振込手数料も含めてです。
あなたの元にいち早く、きれいな状態でお届けするために…
毎日の膨大な発送データ、その1つひとつはお客様の大切な笑顔。正確に、より早くを追求し、大量の商品の仕分け・梱包にも対応できる体制を整えています。
そして、教材をきれいな状態でお受け取りいただけるよう、専門のスタッフが段ボール箱にて1つひとつ丁寧に梱包し、お申込みいただいてから最短翌営業日に、福岡県福岡市にある配送センターより発送、安心の配送ルートでお届けいたします。
信頼の実績で、各業界から支持されております
出演いただいた講師は500名を超え、DVD教材による各業界の発展、及び活性の一助にと、わたしたちの取り組みに賛同いただいております。
また、累計出荷本数は20万本を超え、長きにわたり、各業界から厚い信頼をいただいております。
(2024年1月現在)
グローバルな情報を、日本独占でお届けします
海外から届いた映像は、学習する上で違和感のないよう、医療分野に明るい担当者が翻訳を行い、日本語によるナレーション、字幕で収録しています。
また、グローバルな活動は輸入だけにとどまりません。一部教材は海外への輸出も行っており、現地の方々から好評をいただいております。
追伸
今回の教材も、60日間全額返金保証がついています。
つまり、先生は、ご自身の選択が正しかったか、60日間かけて、じっくりと判断できます。今回の教材を手に入れる上で、先生に一切のリスクはありません。
ただし、初回在庫には限りがあるのでご注意ください。この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、6月15日までとなります。6月16日以降は、定価の45,980円(税込50,578円)に戻ります。
ご興味を持たれましたら、初回生産分(100セット)がなくなる前に今すぐお申込みください。
視聴方法を選べます
いつもの安心
DVDでお届け

【教材内容】
- DVD2枚組(計206分)
- 特典映像(5分)
- レジュメデータ(487ページ/PDF)
- 特典資料(PDF)
【価格】
(税込0円)
【返金保証】
あり(購入後60日間)【特記事項】
送料・事務手数料980円最短翌営業日出荷
こんな先生にオススメです!
- 「いつものDVDが安心だ!」
- 「モノとして残るほうがいい!」
- 「DVDを視聴する環境が整っている!」
すぐに見られる
ネット配信

※クレジット決済のみ
【教材内容】
- 4セクション(計206分)
- 特典映像(5分)
- レジュメデータ(487ページ/PDF)
- 特典資料(PDF)
【価格】
(税込50,578円)
【返金保証】
商品特性上なし【特記事項】
いつでもどこでも視聴可能PC、タブレット、スマホ対応
視聴期間制限なし
ネット接続必須
購入後、専用閲覧ページを案内
こんな先生にオススメです!
- 「DVD到着まで待てない!今すぐ見たい!」
- 「スキマ時間を有効活用したい!」
- 「見る場所を制限されたくない!」

※安心の暗号化通信を採用しています。
この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。