教材リリース日:2022年1月
こんな先生にオススメです
- 日々の診察をもっと効率化したい
- 多くの獣医師が知らない、
フィジカルアセスメントのコツを知りたい
- 疾患の見落としや誤診を減らしたい
- フィジカルアセスメントの基礎を見直したい
- 四肢の触診のコツを学びたい
- 眼科の身体検査のコツを学びたい
- もっと飼い主さんに信頼される診察をしたい
講師紹介
- プロフィール
- 酪農学園大学 獣医学科卒業。勤務医として研鑽を積んだ後、1993年に香川県にて入江動物病院を開業。2011年には、一次診療だけでなく、高度な二次診療施設としての役割も担う四国動物医療センターを設立。センター長として日々の診療にあたる傍ら、香川大学医学部と東京大学獣医内科学教室で共同研究もおこなっている。
より良い方法を
知りたくありませんか?
先生に、はじめにお伝えします。
今回の教材は、新しい治療技術を学べるものではありません。
先生が、日々おこなっている「フィジカルアセスメント(身体診査)」です。
しかし、「重要な内容」であることは間違いありません。
なぜなら、フィジカルアセスメントをきちんと行っていれば、疾患の見落としを防いだり、二次診療施設に紹介する必要がなくなる場合もあるからです。
だからこそ、改めてフィジカルアセスメントを学ぶことが重要になるのですが…
少し思い出してみてください…
たとえば、動物の体重を測るとき。
先生の病院では、どのような体重計を使っていますか?
動物がそのまま上に乗れるものや、体重計つきの診察台など、体重計にはさまざまな種類があります。
しかし、ちょっとした異常も見逃さないためには、小数第2位まで表示できる体重計を使用することが重要です。
動物は人間にくらべると体重そのものが軽いため、少し体重が増えたと思っても、人間に換算するとかなり増えているケースがあります。
たとえば、1キロの子猫の体重が100グラム増えた場合…
60キロの人間に換算すると、6キロも増えたことになります。大幅な増加ですから、動物の治療で考えた場合、点滴の量や水分の量、食事の量などを評価する際、大変重要なことです。
子犬や子猫の場合、少数第1位までしか表示できなければ、大幅な増加に気づけない可能性もあります。
先生がお使いの体重計はいかがでしょうか?
「知っているかどうか」で
疾患の検出率が大きく変わる
今回の教材のテーマは、「犬猫のフィジカルアセスメント」です。
問診、視診、触診、打診、聴診はもちろん、小動物臨床において重要になるバイタルサインと体重も含めたフィジカルアセスメントのコツがわかりやすく学べます。
しかし、身体検査自体は先生も日々おこなっているものですから、基本の基本といった部分の説明は省略しています。
今回、先生に学んでいただきたいのは、入江先生の32年の臨床経験で得られたフィジカルアセスメントの極意です。
言い換えるなら、「知っているかどうか」で診察の効率に大きな差がつくだけでなく、疾患の見落としも減らせるフィジカルアセスメントと言えます。
本当にたくさんのコツを教えていただきましたが、ここで少しだけその内容をご紹介しましょう。
深刻な病気を見逃さない
「問診のコツ」とは?
先生のふだんの問診をイメージしてみてください。
たとえば先生も、飼い主さんに「嘔吐や下痢はありますか?」と質問することがありますよね。
もちろん、症例によって回答は異なりますが、ここでは嘔吐も下痢もあるとしましょう。すると、飼い主さんは当然、「嘔吐も下痢もあります」と答えます。
ごく普通のやり取りに思えますが、実は、この質問の仕方はNGです。
“この質問の仕方のどこに問題があるのでしょうか?”
なぜなら、この質問の仕方は、大きな病気の見落としにつながる可能性があるからです。
この場合、「嘔吐と下痢は、どちらが先に始まりましたか?」と質問することが正解です。
嘔吐と下痢、どちらが先かを聞くことで、飼い主さんの回答から大きな病気が隠れている可能性を疑えるようになります。
まずは、嘔吐が先に始まったケースを考えてみます。
嘔吐から始まり、それから下痢を起こすケースは、胃腸炎や食べたものが腐っているなどの場合にみられます。
このように、「上から下」へ症状があらわれる症例は、それほど深刻な病気でないケースがほとんどです。
では逆に、下痢から先に始まった場合はどうでしょうか?
下痢から始まり嘔吐を起こした場合は、腸閉塞や腸重積などの大きな病気が隠れている可能性が高くなります。
つまり、「下から上」へ症状があらわれる症例では、詳しい検査をしなければ、大きな病気を見落とす可能性があります。
“「どちらが先か?」を確認することが重要です”
ちょっとした違いですが、大きな病気の見落としを防ぐ有効なテクニックです。
なぜ、視診だけで
猫の白血病に気づけるのか?
通常、猫の白血病を調べるには、血液検査をおこないます。
でも実は、白血病を疑うべき症例かどうか、視診だけで判断できます。
まずは、下の写真をご覧ください。
“特徴的な異常があるのに気づけますか?”
おでこに傷がありますが、見るべきポイントはここではありません。
注目していただきたいのは、「波打っているヒゲ」です。
近年、白血病の猫を調査した研究によると、白血病が陽性の猫には高い確率でヒゲが波打つ症状があわられると報告されました。
その特異度は極めて高く、97.9%にもなります。
他の病気では、このようなヒゲの波打ちはみられないと言います。あまり知られていない内容ですが、視診だけでパッと猫の白血病に気づける重要なポイントになります。
専門の獣医師から
眼科の身体検査と
四肢の触診も学べます
今回の教材では、入江先生、東条先生、三好先生の3名の講師をお迎えしました。
東条先生は整形外科、三好先生は眼科を専門にされています。
四肢の触診のポイントを東条動物病院の東条先生に教えていただきます。
- プロフィール
- 宮崎大学 農学部 獣医学科卒業。
北九州市の動物病院で修行を積んだ後、2006年に故郷の香川県坂出市に東条動物病院を開業。
整形外科疾患のスペシャリストであり、他の獣医師からの信頼も厚い。
東条動物病院の院長を務める傍ら、四国動物医療センターで整形外科を担当している。
整形外科疾患の診断で、触診は重要ですよね。
可動域や筋肉量などは必ず左右を比較すること。また、動物にストレスを与えないよう健常肢から触診するなどは基本です。
他にも、診断に必要な情報を得るには、順序立てた体系的な触診が欠かせません。
どのように触診すれば良いのか、具体的に教えていただきます。
“各関節ごとの「見落としてはいけない好発疾患」も解説します”
眼科の身体検査を教えてくださるのは、四国動物医療センターの副センター長を務める三好先生です。
- プロフィール
- 日本大学 生物資源科学部 獣医学科卒業。
大学の実習で訪れた入江動物病院にて、決して生命をあきらめない入江院長の診療姿勢に感動し、就職を決意する。
現在は、四国動物医療センターで眼科を担当するとともに、副センター長として活躍している。
眼科の身体検査は、次のステップでどの眼科検査が必要になるのかなど、診断につながる情報を得る重要な検査です。
眼科の身体検査のポイントは、多岐にわたります。順序立てた体系的な検査方法を教えていただきます。
“体系的な眼科の身体検査のやり方をわかりやすくご説明します”
デモンストレーションを見ながら
わかりやすく学べます
今回の教材では、まず、座学でフィジカルアセスメントのポイントを学んでいただきます。
ポイントを理解したら、次のステップは実技です。
入江先生、東条先生、三好先生それぞれのデモンストレーションをご覧いただきながら、詳しくフィジカルアセスメントのコツをご説明します。
「百聞は一見にしかず」と言われるとおり、座学で何となく理解できた気がしても、実際に目で見ると新たな発見をすることがあります。
だからこそ今回の教材では、座学だけでなく、ひと通りのフィジカルアセスメントのデモンストレーションもご覧いただけるよう制作しました。
“一連の診察手順は、デモンストレーションを見ながら詳しく学べます”
ぜひ先生も、今回の教材でフィジカルアセスメントのコツを学んでください。
そうすれば…
- スムーズに患者に必要な検査ができる
正しくフィジカルアセスメントができれば、異常の検出も容易になります。「どこに問題があるのかわからなかった」ケースを大きく減らせますので、患者に必要な次の検査が、スムーズにできるようになります。
- 経験豊富な獣医師のメソッドを真似できる
経験に勝る知識はありません。今回の経験豊富な3名の獣医師のメソッドを真似すれば、レベルアップの近道ができます。
- 疾患の見落としや誤診を減らせる
先生はふだんのフィジカルアセスメントで、扁桃などのリンパ節は診ていますか? 実は、このようなところに病気のサインが隠れているのです。もっと視野を広げれば、疾患の見落としや誤診は大きく減らせるはずです。
- 獣医療では学べない知見が得られる
入江先生はふだん、人医学の書籍からも情報を得ています。そのため、今回学べるフィジカルアセスメントのコツの中には、人医療の情報を参考にした内容も多く含まれています。このような内容は、獣医療の書籍では知ることはできません。
- もっと飼い主さんに信頼される診察ができる
たとえば、問診は、飼い主さんとの信頼関係を築く第一歩です。しかし、問診がきちんとできていない獣医師は多くいらっしゃるようです。フィジカルアセスメントのコツを学べば、飼い主さんに信頼される診察ができるはずです。
【DVD1枚組】(収録時間:93分)
誤診軽減のための6項目
実践フィジカルアセスメント
<サンプルムービー>
フィジカルアセスメントのコツ
- 小動物臨床におけるフィジカルアセスメントとは?
フィジカルアセスメントは、問診、視診、触診、打診、聴診の5つが含まれますが、小動物臨床には、さらに追加すべき大切な情報があります。
- 問診のポイントと注意点
問診のポイントを車に例えながら、わかりやすくご説明します。
- 時間軸と疾患から病気を推察する方法
「DAMNIT-V」または、「VITAMIN-D」と呼ばれる病気を推察する方法をご紹介します。こちらも、問診の大事なポイントです。
- 嘔吐から下痢か? 下痢から嘔吐か?
嘔吐と下痢はよくある症状ですが、どちらが先に始まったのかで疑われる疾患が変わります。
- 視診のポイントと注意点
たとえば、ひと目で意識レベルが低下していると分かる場合でも、それを数値化することが大切です。
- 意識レベルの低下した動物には、まず何をすべきか?
「AIUEOTIPS(アイウエオチップス)」と呼ばれる、意識障害の鑑別診断に役立つ分類法をご紹介します。
- ビデオ撮影を活用するポイントとは?
動物の姿や歩行をビデオ撮影することがありますが、これを知っておくと、もっと重要な情報を得られるようになります。
- なぜ、扁桃を診ることが重要なのか?
視診で扁桃を診ることは大切だと入江先生は言います。その理由と観察のポイントを詳しくご説明します。
- なぜ、視診だけで白血病を疑えるのか?
来院した猫にある特徴がみられたら要注意です。白血病が陽性の猫には、視診だけでわかる特徴があらわれます。
- 触診をする前に必ず守るべきポイント
先生の安全を守る上でも、とても大切なポイントです。
- 知っておくと役立つ、犬の甲状腺のポイント
犬の甲状腺について、多い疾患や好発犬種など、知っておくと役立つ内容をご紹介します。
- 直腸内触診のポイントと注意点
動物に痛みを与えないことをはじめ、いくつかのポイントがあります。雑種犬(9歳齢、雄)の症例をみながら、詳しくご説明します。
- なぜ、打診が重要なのか?
小動物臨床では、打診をおこなうケースは少ないかもしれません。でも、重要な所見が得られることも多いです。
- 体重計を選ぶときのポイントとは?
バイタルサインの中でも、体重測定はとても重要です。子犬や子猫の診療では、体重計選びにも注意が必要になります。
四肢の触診
- 触診時の原則とは?
触診をするときには、守るべき5つの原則があります。
- 立位でおこなう触診のポイントと注意点
立位の触診では、左右の筋量、骨形態の比較、関節腫脹の有無などをチェックします。疾患によっては、顕著に異常があらわれます。
- 手根関節の触診のポイント
ここからは、それぞれの関節における触診のポイントをご説明します。まずは、手根関節の触診から学んでいきます。
- 肘関節の触診のポイント
続けて、肘関節の触診のポイントをご説明します。見落としてはいけない好発疾患がありますので、知っておいてください。
- 肩関節の触診のポイント
伸展域と屈曲域は肘関節と同じですが、肩関節は外転もしますので注意が必要です。
- 足根関節の触診のポイント
足根関節の触診では、アキレス腱損傷をはじめ、見落としてはいけない疾患が4つあります。
- 膝関節の触診のポイント
膝関節の触診も4つの見落としてはいけない疾患がありますが、その中でも、前十字靭帯断裂と半月板損傷は重要です。
- 正常な股関節部の外貌
股関節脱臼の症例と正常な犬を比較しながら、股関節部の外貌を詳しくみていきます。
眼科の身体検査
- 眼科の身体検査の基本
詳しい眼科検査をおこなう前に診るべき大事なポイントをご説明します。
- 写真で学ぶ、左右対称性の異常
左右対称性に異常のある症例の写真をみながら、眼科の身体検査のポイントを学んでいきます。
- 目やに、結膜炎を主訴に来院した症例
一見すると目が赤いだけのようにみえましたが、眼瞼をめくると黒色の腫瘤が発見されました。
- 瞬膜に異常がみられた症例
一般的なチェリーアイの症例と、腫瘤がみられた症例を詳しくご説明します。
- 角膜の外見から仮診断を立てる方法
眼科疾患の中でも多いのが、角膜の異常です。さまざまな種類がありますが、外見から仮診断を立てることもできます。
フィジカルアセスメント(実技編)
- 動物をリラックスさせるポイントとは?
動物が緊張していると、思うようにフィジカルアセスメントができません。まずは、リラックスさせてあげることが大切です。
- 触診のデモンストレーション
入江先生のデモンストレーションを見ながら、触診のポイントを学んでいきます。
- 聴診のデモンストレーション
続けて、聴診のデモンストレーションをご覧いただきます。心臓と肺だけでなく、気管のチェックもおこないます。
- 口内を見せてくれない犬への対処法
大人しい犬ならすぐに口内を見せてくれますが、なかなか見せてくれない犬もいます。そんなときは、この方法を試してください。
- 猫の甲状腺の腫大を触知するコツ
甲状腺の腫大を検出する方法をご紹介します。気管の背側に腫瘤があることもありますので、見逃さないよう注意してください。
- 直腸検査のデモンストレーション
直腸検査は、リドカインのゼリーを使用します。動物が嫌がらないようにするには、少しコツが必要です。
- 立位による四肢の触診のデモンストレーション
四肢の触診は、前肢の先端からスタートします。一連の手順を東条先生のデモンストレーションでご覧いただきます。
- 各関節の検査のポイント
爪の損傷や足底部のキズで跛行しているケースもありますので、注意深くチェックしていきます。
- 肩関節の外転域の検査のポイント
肩関節は他の関節とは違い、外転する特徴があります。そのため、肩関節の外転域の検査は横臥位でおこないます。
- 脛骨前方引き出し試験のデモンストレーション
前十字靭帯断裂の検査には、この脛骨前方引き出し試験をおこないます。重要な試験なので、ぜひマスターしてください。
- 眼科検査の前の準備
眼科検査をおこなうときは、噛まれないよう口輪をするのも一つのポイントです。正しく検査するには、保定にも注意しなくてはなりません。
- 眼科の身体検査のデモンストレーション
眼科の身体検査は、眼球のサイズと位置の確認からスタートします。一連の手順を三好先生のデモンストレーションでご覧いただきます。
“診察の効率を上げる、フィジカルアセスメントのコツがわかりやすく学べます”
“診察の効率を上げる、フィジカルアセスメントのコツがわかりやすく学べます”
【購入者限定特典】
「Q&A動画」を収録しています
今回は、購入者限定の特典をご用意しました。
それは、「Q&A動画」です。
この内容がとても興味深いものでしたので、特典としてプレゼントさせていただきます。
その内容をご紹介すると…
- 腋窩リンパ節は、一般的な触診では触れないのか?
- 唾液腺と下顎リンパ節の腫れの鑑別のコツは?
- なぜ、疼痛を示す関節の可動域はチェックしないのか?
- 瞬膜を反転する検査で麻酔をすべきか、どうか?
などの質問に詳しく回答していただきました。
ぜひ、本編の内容の理解を深めるのにご活用ください。
セミナーで使用したレジュメは、もちろん今回もプレゼントします。
DVDに収録された入江先生、東条先生、三好先生の講義がまとめられた、レジュメ冊子をお渡しいたします。DVDをじっくり視聴するお時間がなければ、まず、この冊子から先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
教材内訳 |
- DVD1枚組(計93分)
- レジュメ冊子(46ページ)+特典Q&A動画(DISC内収録)
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価格 |
販売価格 39,980円 (税込43,978円)
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返金保証 |
なし |
特記事項 |
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※安心の暗号化通信を採用しています。
この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。
教材内訳 |
- DVD1枚組(計93分)
- レジュメ冊子(46ページ)+特典Q&A動画(DISC内収録)
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価格 |
販売価格 39,980円 (税込43,978円)
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返金保証 |
なし |
特記事項 |
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※安心の暗号化通信を採用しています。
この商品のお申込みフォームは、世界でもトップレベルである、グローバルサイン社のセキュリティシステムを利用しており、個人情報保護、セキュリティ強化のため、SSL暗号化通信を採用しています。お申込みの際に個人情報の漏洩は一切ありません。