今から、30年以上も前の話です。
住宅街の小さな動物病院に、犬の去勢を希望する飼い主さんが来院しました。飼い主さんは、「できれば今日、手術をお願いします」 と、急いだ様子でおっしゃいました。
その日は、たまたま院長が不在だったこともあり、代診のドクターが去勢手術をすることになりました。普段から不妊・去勢手術は当たり前のように実施していますので、手術は手際よく進みます。
しかし、去勢手術も後半に差し掛かろうとしたころ、手術室の空気が一変します。
なんと、犬の心拍が停止してしまったのです。ドクターは必死に蘇生を試みましたが、反応はありませんでした。
原因は、心疾患があるにもかかわらず、全身麻酔処置を行ったこと。
十分な検査をおこなわずに手術したことで、去勢手術中に死亡させてしまったのです。
飼い主さんに謝罪し、事情を説明しましたが、飼い主さんの怒りはおさまりません。手術を担当したドクターは、あの日の事故がトラウマになり、その後は不妊・去勢手術をするのが大きな苦痛になったとおっしゃいますが…
今、お話したのは、あるドクターの実話です。
現代の獣医療においては、不妊・去勢手術による死亡ケースは少々大げさだと思われたかもしれません。しかし、一般的に広くおこなわれている不妊・去勢手術の術後にはさまざまな問題が起こる可能性があり、トラブルになる危険性があります。
たとえば、
✓術後に尿もれを起こすようになり、トラブルになった
✓手術をしたのに、発情がおさまらないとトラブルになった
✓術後に「話と違う」「そんな話は聞いていない」とトラブルになった
などは、多くのドクターが経験したことのあるトラブルです。もしかすると、先生も過去に似たような経験をしたことがあるかもしれません。
また、比較的単純な外科手術であることから、飼い主さんに「不妊・去勢手術をしてほしい」と希望されると、十分なインフォームもせずに手術を行ってしまうドクターも少なくないと聞きますが…
不妊・去勢手術は、基本的な外科手技と器具の使い方さえ覚えれば、経験の浅いドクターでも実施できる手術です。
そのため、ある程度の経験を積み手術に慣れてくると、深く考えることもなく、飼い主さんが希望されるまま手術するケースも多々あります。
ですが、「簡単=安全」ではありません。また、不妊・去勢手術には、メリットだけでなくデメリットもあります。
日常的におこなう手術だからこそ、リスクを正しく理解し、十分な安全性を確保した上でトラブルのない手術をするべきだと思いませんか?
もし、先生がこれまでに一度でも、
「本当に安全な手術ができているのだろうか?」
「当たり前におこなう手術だからこそ、 正しい知識のもと実施したい」
「心から納得できる不妊・去勢手術をしたい」
このように思ったことがあるのなら? 今からお伝えする内容は、必ず先生をご満足させるものであることをお約束します。
なぜなら今回、日本獣医生命科学大学の教授を務める堀先生から、トラブルを未然に防ぐために、不妊・去勢手術に関する基礎知識を学ぶことができるから。
堀先生は、30年以上にわたり犬や猫の繁殖生理や生殖器疾患の治療など繁殖学の研究をされているドクターであるからこそ、「不妊・去勢手術」に関連して起こるトラブルに関して解説できるエキスパートとも言えます。
【プロフィール】
1992年日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)卒業後、小動物病院勤務。1995年より日本獣医畜産大学 獣医畜産学部 獣医学科 助手となり、2015年より日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 教授を務める。2017年、日本獣医学会「最優秀論文賞」受賞。日常での研究・教育・大学附属動物医療センターでの診療の他に、専門誌への寄稿、セミナーや学術講演への登壇なども精力的にこなしている。
【経歴】
・1992年3月
日本獣医畜産大学(現、日本獣医生命科学大学)卒業、獣医師国家試験合格
・1995年4月〜 2006年3月
日本獣医畜産大学 獣医畜産大学 助手
・2006年4月〜 2009年3月
日本獣医生命科学大学 獣医学部 講師
・2009年4月〜 2015年3月
日本獣医生命科学大学 獣医学部 准教授
・2015年4月〜 現在
日本獣医生命科学大学 獣医学部 教授
【メディア掲載履歴】
・【産科・生殖器科の診療におけるER】産後の疾患 ファームプレス MVM 31(4) 20-26 2022年5月
・【産科・生殖器科の診療におけるER】流産 ファームプレス MVM 31(4) 8-13 2022年5月
・獣医療とコミュニケーション(7) 獣医科大学におけるコミュニケーション教育の現状と課題 : 日獣大における医療面接実習の取組みについて—日本獣医師会雑誌(日獣会誌) 日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association 75(7) 311-314 2022年7月
・診療力が試される症例 Vet Board QUIZ : 産科・生殖器科(5) Veterinary board : 臨床の選択肢を広げるケーススタディ・マガジン 4(11) 78-89 2022年11月
・交配および妊娠管理—特集 犬と猫の産科・小児科 ファーストステップ : 交配~離乳まで(前編) Clinic note : clinical daily treatment for the small animal practitioner 19(3) 6-24 2023年3月
【表彰歴】
・2007年3月
日本獣医学会 獣医繁殖学分科会 日本獣医繁殖学・優秀発表賞
【講演など】
理由① ベテラン獣医師の診療技術を学べる
本教材のテーマは、「ホームドクターのための不妊・去勢手術に関する基礎知識」 です。
安全な不妊・去勢手術をするなら、「最低限これだけは押さえておいてほしい」 という知識や、トラブルを未然に防ぐ秘訣を堀先生がわかりやすくまとめてくれました。
また堀先生は、繁殖学に関するテーマでセミナー講師を務めることもありますが、そのとき一般開業医の先生から受けた質問をこまかくメモされているそうです。
本教材は、キャリア30年以上の堀先生の診療技術はもちろん、多くの一般開業医から寄せられた質問をもとに、「これを勘違いしやすい」「ここで疑問を感じやすい」などのポイントも詳しく解説しています。
理由② 手術のメリットだけでなく、 デメリットについて詳しく解説
本教材では、不妊・去勢手術のメリットだけでなく、デメリットについて詳しく解説しています。これには、ちゃんと理由があります。
それは、ドクターは不妊・去勢手術のメリットとデメリットの両方を熟知した上で、飼い主さんに正確な情報提供することが重要だからです。
たとえば不妊・去勢手術には、望まれない妊娠を防いだり、性ホルモンに関連した疾患のリスクを減少させるメリットがあるのは、先生もよくご存じのとおりです。他にも、攻撃的な行動や尿のマーキング行為など、飼育上の問題行動を抑制する効果もあります。
不妊・去勢手術はメリットが多く、良い点ばかりが注目されがちですが、獣医師なら不妊・去勢手術にはデメリットも存在することを忘れてはいけません。
デメリットを正しく理解し、メリットと合わせて飼い主さんに正確に伝えることができれば、より一層厚い信頼関係を構築できます。
理由③ 術後に生じる問題への対処法も解説
あらゆる外科手術には、大小多くのリスクが伴います。それは、一般的に広くおこなわれている不妊・去勢手術も例外ではありません。しかも、不妊・去勢手術では性ホルモンに関連した問題が起こることもあります。
たとえば尿失禁は、不妊・去勢手術後に生じる問題の1つとして知られています。
他にも、縫合糸によるアレルギー反応を起こす症例もいます。これらはすべての犬に起こるわけではありませんが、起こりやすいものと起こりにくいものが存在します。
また、別の動物病院で不妊・去勢手術を受けたあと、トラブルを抱えて先生のもとへ来院するケースもあると思います。
何らかの疾患を生じている可能性もありますので、術後に生じる様々な問題点への対処法を学んでおくことは、とても重要です。
本教材では、術後の問題点としてとくに発生リスクの高い尿失禁、卵巣遺残症候群、外陰部からのおりもの、乳腺の腫大を取り上げ、これらの疾患が発生する原因と対処法を詳しく解説します。
“発生頻度の高い、代表的な問題点は網羅しています”
理由④ トラブルを未然に防げる
不妊・去勢手術をおこなうホームドクターなら、誰もが飼い主さんとのトラブルを経験していると思います。
「お漏らしをするようになった」「手術したのに発情がおさまらない」
など、先生にも心当たりがあるかもしれません。飼い主さんの中には、手術後に「やっぱり、妊娠させたかった」とおっしゃる方もいると聞きます。
不妊・去勢手術は一般的におこなわれる手術のため、実際、多くのドクターがトラブルを経験しているようです。
では、なぜトラブルが発生するのか?
その一番の原因は、術前に飼い主さんが手術のデメリットに関して、十分な情報を得られていないことではないでしょうか?
つまり、十分な情報を与え、同意を得ることで、大部分のトラブルは未然に防げると言えます。事実、適切なインフォームドコンセントができれば、「術後に問題が生じたとしても、トラブルになることはほとんどない」 と、堀先生はおっしゃいます。
本教材では、トラブルの防ぎ方はもちろん、満足度の高い不妊・去勢手術をおこなう秘訣もお伝えします。
理由⑤ 愛玩動物看護師が活躍できる場を増やせる
今回の教材は、獣医師はもちろん、愛玩動物看護師が視聴しても学びの多い内容です。
一例を挙げると、不妊・去勢手術の現状や、不妊・去勢手術に対する飼い主さんの考え方が学べることなどは、看護師にとっても大きなスキルアップになります。
とくに飼い主さんの考え方を知ることは重要です。なぜなら、動物病院にはさまざまな考え方の飼い主さんが来院するから。
たとえば、来院するなり「手術してください!」という人、手術を義務だと思っている人もいれば、ネットの間違った情報を信用している人、不妊・去勢手術に否定的な人もいると思います。
このような考え方を持った飼い主さんに正しい情報を伝え、メリットとデメリットの両方を理解してもらった上で、不妊・去勢手術が本当に必要なのか? を一緒に考え、手術に関して十分に納得した上で行ってもらうための説明は、飼い主さんとの距離が近い愛玩動物看護師がおこなうのがベストであると考えます。
ぜひ、先生が視聴されたあとは、院内勉強会の教材としてご活用ください。
“否定的な考え方も理解しておくことが重要です”
他にも、堀先生から不妊・去勢手術のポイントをたくさん学べる今回のプログラム。その一部をご紹介すると…
<堀先生からメッセージです!>
1. 不妊・去勢手術の メリット、デメリット
避妊手術と不妊手術の違い
先生は、この言葉のどちらを使っていますか? これは、どちらが正解、不正解というものではありません。犬猫の不妊・去勢手術を詳しく学ぶ前に、まずは、避妊手術と不妊手術の意味の違いから解説します。
不妊手術、去勢手術の「3つの目的」とは?
たとえば、雄と雌が同居している場合などの望まれない妊娠(誤交配)の防止は、不妊・去勢手術の目的の1つです。これは、以前までは不妊・去勢手術の主な目的でした。しかし今は、他に2つの大きな目的があります。
3種類の避妊法と、その特徴
雌犬、雌猫の避妊法は、①外科的避妊法(不妊手術)、②化学的避妊法(発情抑制)、③免疫学的避妊法の3種類があります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、必ず知っておいてください。
OVEとOVH、どちらが良い方法なのか?
一般的には、アメリカではOVH(卵巣子宮摘出術)が主流であり、オランダをはじめとするヨーロッパの国ではOVE(卵巣摘出術)が主流で、子宮に異常がある場合にだけOVHが行われています。どちらが良い方法なのか、掘り下げて考えていきます。
犬におけるOVEとOVHの副作用(後遺症)の比較
OVE、OVHを行った後に起こる、子宮蓄膿症、腟からのおりもの、尿失禁などの主な副作用(後遺症)の発生頻度を観察した研究報告から、両者の手術方法に違いがあるのかについて説明します。
なぜ、卵巣と一緒に子宮も摘出するのか?
もしかすると、残った子宮に子宮蓄膿症や、断端腫が生じるからと考えるかもしれません。これは半分正解であり、半分不正解です。ここでは、卵巣と一緒に子宮も摘出する本当の理由をご説明します。
腹腔鏡を使用した卵巣(子宮)摘出術
近年は、腹腔鏡を使用した卵巣摘出術もおこなわれています。この手術法のメリットは、最小の侵襲で手術ができること。一見すると良い手術方法に思われますが、知っておきたいデメリットもあります。
犬猫の不妊・去勢手術の適期とは?
不妊・去勢手術の適期については、さまざまな報告があります。ここでは、臨床上押さえておきたい4つの研究報告をご紹介します。どの研究も、とても興味深い内容です。
若年性(性成熟前)腟炎とは、何か?
若年性腟炎は、生後4ヶ月ごろから性成熟前にかけて、外陰部から膿様物を排出する疾患です。猫での発症はみられず、犬のみに発症する特徴があります。この疾患を持っている場合、不妊手術の時期を考慮しなくてはいけませんので、この疾患を知っておいてください。
雄犬、雄猫に対する避妊法
もっとも多くおこなわれる手術は、先生もよくご存じの外科的避妊法(永久的避妊法)です。海外では、化学的および免疫的避妊法もおこなわれていますので、こちらも簡単にご説明します。
どうやって、潜在した精巣を見つけるのか?
潜在精巣の犬猫が来院したとき、精巣がどこにあるのかわからず、手術に困ってしまうドクターも多いと聞きます。もしかすると、先生も悩んだ経験があるかもしれませんが、この方法なら簡単に潜在精巣を見つけられます。
なぜ、去勢しても性行動がなくならないのか?
去勢しても性行動がなくならない場合、多精巣症の可能性があります。頻繁に遭遇するようなものではありませんが、極まれに精巣が3つ以上ある個体が存在します。知識として持っておくと、遭遇したときに慌てることがありません。
不妊手術の有無を確認するには?
保護された雄犬や雄猫が来院したとき、不妊手術の有無を確認したいと飼い主さんが希望することがあります。そんなときは、この方法がオススメです。それほど手間をかけず、不妊手術の有無を確認できます。
知っておきたい、不妊手術後に起こる問題点
たとえば、妊娠できなくなることは一番の問題点です。これは、ほとんどの飼い主さんが納得されていることだと思いますが、手術後に「やっぱり妊娠させたかった」と言う人もいます。他にも、事前に確認しておきたい問題点がいくつかあります。
猫の去勢手術と、下部尿路疾患の関係とは?
雄猫の下部尿路疾患および尿道閉塞は、早期性腺摘出で起こりやすいと言われています。でも、これって本当なのでしょうか?さまざまな研究論文を紐解き、猫の去勢手術と下部尿路疾患の関係を考えていきます。
2. 術後に起こるトラブルへの対処法
術後は、どんなトラブルが生じるのか?
不妊手術後には、さまざまなトラブルが生じる可能性があります。たとえば、縫合糸によるアレルギー反応は、トラブルの一つです。短期的な問題と長期的な問題に分け、術後のトラブルを詳しく解説します。
なぜ、尿失禁が起こるのか?
尿失禁とは、自分の意志とは関係なく尿が漏れ出てしまう症状であり、不妊手術後に起こる長期的な問題の代表です。ここでは老化や神経系の疾患など、さまざまな尿失禁の原因をわかりやすくご説明します。
尿失禁を発症しやすい犬種とは?
ホルモン反応性尿失禁は、猫ではほとんどみられませんが、中型~大型の雌犬では多く発症します。また、好発犬種が報告されていますので、ぜひ知っておいてください。
ホルモン反応性尿失禁の診断のポイント
もし、ホルモン反応性尿失禁が疑われる症例が来院したら、ここでご紹介する手順で検査をおこなってください。問診、身体検査、画像検査、神経学的検査など、それぞれの検査のポイントを解説します。
尿失禁の発症率と、体重の関係とは?
尿失禁は大型犬に多いことからもわかるとおり、体重が密接に関係しています。体重20kg以上の犬と、20kg以下の犬では、7%以上も発症率が異なるとの研究もあります。とても興味深い内容ですので、詳しくご説明します。
不妊手術の時期と、尿失禁の関係とは?
不妊手術をおこなう年齢により、尿失禁の発症率が変わるという報告があります。とくに尿失禁が起こりやすい犬種では、不妊手術の実施時期には注意しなくてはなりません。
ホルモン反応性尿失禁の内科的治療法
いくつかの治療法がありますが、まずは、交感神経を高めるアドレナリン作動薬を用いた治療法を解説します。日本ではあまり用いられない治療法ですが、知っておくと治療の幅が広がります。そして、エストロジェン製剤を用いた治療法について詳しく解説します。
もし、エストロジェン製剤を使いたくない場合は?
ホルモン反応性尿失禁の内科的治療で、エストロジェン製剤を使いたくない場合の治療法をご紹介します。この方法は、食品の中にもエストロジェン様物質が含まれていることに着目した治療法です。
ホルモン反応性尿失禁の症例に対する堀先生の治療手順
実際のホルモン反応性尿失禁の症例に対し、堀先生がおこなっている内科的治療法を詳しく解説します。薬剤の効果があった場合、効果がない場合、それぞれのケースにおける治療手順をご説明します。
卵巣遺残症候群とは、何か?
卵巣遺残症候群は、不妊手術後に起こる問題の一つです。自分がおこなった手術はもちろん、他の獣医師がおこなった不妊手術後に発症することもあります。どのような病気なのか、わかりやすく解説します。
なぜ、卵巣の取り残しが生じるのか?
卵巣遺残症候群の原因の多くは、卵巣の取り残しであると考えられています。たとえば、経験の浅い獣医師が手術をおこなったり、卵巣が見えにくい状況で手術をおこなってしまうことは代表的な原因です。しかし、卵巣の取り残しは、手術時に卵巣が見えやすい猫でも発症します。いったい、なぜなのでしょうか?
卵巣を取り残したら、どんな問題が起こるのか?
さまざまな問題が生じますが、発情出血や発情時の鳴き声(猫)などの飼育上の問題行動が解決しないことは、問題の一つです。他にも大きな問題がありますので、必ず知っておいてください。
卵巣遺残症候群の診断と治療
堀先生が普段おこなっている卵巣遺残症候群の診断と治療法を解説します。犬と猫で診断、治療法は異なりますので、それぞれの方法をご説明します。
猫を発情させない簡単な方法
再手術も、ホルモン剤の使用もできない場合でも、猫に発情を起こさせない簡単な方法があります。それは、日照時間をコントロールすることです。具体的にどうすればいいのか、詳しく解説します。
去勢手術後に精巣腫瘍を発症した犬の症例
雄にも、卵巣遺残症候群に似た症例がありますのでご紹介します。2歳時に片側潜在精巣を含む両側精巣摘出したシーズーの症例です。10歳になり、腹部膨満がみられたために来院しました。
3. 不妊・去勢手術の現状と、 手術に対する考え方
どれくらいの犬猫が、不妊・去勢手術をしているのか?
現在飼育している犬猫の不妊・去勢手術の有無を調査したデータをご紹介します。先生も普段から不妊・去勢手術をしていると思いますが、どれくらいの犬猫が手術を受けていると思いますか?
犬猫における不妊・去勢手術の考え方
日本では、不妊・去勢手術をおこなうことは、飼い主として当たり前であると考えられています。しかし、犬猫の不妊・去勢手術に対する考え方は、国によって考え方が大きく異なります。
不妊・去勢手術をおこなわない理由とは?
不妊・去勢手術は、乳腺腫瘍や乳腺がんの発症予防に有効ですが、不妊・去勢手術をおこなわない飼い主さんもいます。では、どのような理由で不妊・去勢手術をしないのか?先生は、わかりますか?
知っておきたい、不妊・去勢手術に対するさまざまな考え方
不妊・去勢手術には、メリットもデメリットもあります。そのため、肯定的に考える人もいれば、逆に否定的な考え方の人もいます。手術をおこなう獣医師として、否定的な考え方も知っておくことが重要です。
不妊・去勢手術に対する堀先生の考え方
堀先生は、「獣医師はなるべく不妊・去勢手術を推奨しない方が良い」とおっしゃいます。いったい、どういう意味なのか?最後にこの理由を詳しくご説明します。
雌犬、雌猫への避妊方法には、外科的な不妊手術の他にも、避妊薬(発情抑制薬)を用いた内科的なアプローチもあります。
もし、飼い主さんが不妊手術を拒否された場合は、避妊薬の使い方や副作用などの説明をしなければならないこともあるかもしれません。
今回は、教材ご購入者限定の特典として、避妊薬(発情抑制薬)の基本をわかりやすく学べる特典映像(約30分)をプレゼント します。
この特典映像には、
・雌犬、雌猫の性ホルモン分泌の機序とは?
・国内で販売されている犬の発情抑制薬
・合成プロジェステロン製剤の主な作用とは?
・酢酸メゲストロール(MA)の特徴と使い方
・プロリゲストン(PRG)の安全な使い方
・酢酸クロルマジノン(CMA)の長期移植後の影響とは?
・雄犬の化学的避妊法とは?
など、盛りだくさんの内容が収録されています。
また誤解を招かぬよう、あらかじめお伝えいたしますが、この特典映像は避妊薬の積極的な使用を推奨するものではありません。
ヨーロッパの一部の国では、動物愛護の観点から不妊手術を行うことに否定的な人が多くいます。そのような国では、避妊薬の開発が盛んにおこなわれていますが、現在、安全に使えるものは限られています。
ですが、飼い主さんに「人間のような避妊薬はないんですか?」 と質問されたときに役立ちますので、ぜひ、教材本編の不妊・去勢手術と合わせ、避妊薬の知識も学んでください。
“手術を拒否される飼い主さんには、避妊薬の説明が必要です”
もちろん今回も、講義で使用したレジュメはプレゼントします。
収録された堀先生の講義がまとめられた、セミナーレジュメをお渡しいたします。映像をじっくり視聴するお時間がなければ、まず、このPDFから先に目をとおしてください。そして、気になる個所の映像から視聴していただければ、効率のよい学習が可能です。もちろん、復習用のテキストとしてもご活用いただけます。
もっと自信を持って不妊・去勢手術ができる
不妊・去勢手術は、多くの一次診療施設でおこなわれる一般的な手術です。しかし、術後に尿失禁などの問題が生じたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。今回は、これらの問題を防ぐ方法も学べますので、もっと自信を持って不妊・去勢手術ができるようになります。
術後に生じる問題に適切に対応できる
不妊・去勢手術には、尿失禁や卵巣遺残症候群、外陰部からのおりもの、乳腺の腫大など、術後に生じる問題がいくつかあります。適切な対応方法を学んだ上で、飼い主さんに丁寧な説明をすれば、これらの問題に悩まされることはありません。
飼い主さんとのトラブルを未然に防げる
本教材では、不妊・去勢手術のメリットだけでなく、デメリットも深く掘り下げて解説します。なぜなら、デメリットこそ飼い主さんに正しく伝えることが重要だから。インフォームドコンセントのポイントを押さえれば、飼い主さんとのトラブルは未然に防げます。
もっと飼い主さんに信頼される不妊・去勢手術ができる
不妊・去勢手術は、どこの病院でも一般的におこなう手術だからこそ、病院の評判に繋がりやすい傾向があります。堀先生に不妊・去勢手術のポイントを学べば、「先生に任せて本当に良かった」と思ってもらえる手術ができるようになります。
手術を望まない飼い主さんにも満足度の高い対応ができる
多くの飼い主さんは、不妊・去勢手術に肯定的ですが、中には否定的な考え方の飼い主さんもいます。そのような人は、手術を望まないケースも少なくありません。本教材は、手術を望まない飼い主さんへの対応方法も詳しく学べます。
不妊・去勢手術で亡くなる犬猫を減らせる
あらゆる外科手術にはリスクが伴います。不妊・去勢手術は一般的に広くおこなわれていますが、麻酔の合併症などにより死亡するケースもあります。不妊・去勢手術によって起こる危険性を学べば、このような不幸な事故は大きく減らせるのではないかと考えます。
「もしかしたら、もう知っている内容ばかりかもしれない」「内容を理解できるか不安だ」「期待にそえる、教材なのか?」 など、思われた場合もご安心ください。なぜなら、プログラムの内容に、ご納得できなければ返金させていただくからです。
60日間、じっくりと、ご覧いただき、先生の選択が正しかったかどうかをご判断ください。送料も、返金振込料も、弊社が負担させていただきます。
返金保証が付いている、獣医師向け教材なんて、ほとんどありません。これは、今回リリースする最新プログラムへの自信そのものです。
不妊・去勢手術は、一次診療施設で広くおこなわれている外科手術です。しかし、十分な安全性が確保されているかと言うと、少々疑問に感じます。
確率こそ高くはありませんが、死亡リスクもある手術です。日々、当たり前におこなう手術だからこそ、リスクを正しく理解し、もっと安全な手術をするべきだと思いませんか?
今回、堀先生に学べる安全な不妊・去勢手術の基礎的な知識は、明日の診療からすぐに活かせる内容ばかり。ですから、まずは実践しやすいところから取り入れてみてください。
飼い主さんからのトラブルを未然に防ぐため、飼い主さんから信頼された、安全な不妊・去勢手術ができるようになることをお約束します。
この価格(リリースキャンペーン価格)での販売は、2月14日まで。2月15日以降は、定価の50,578円に戻ります。 初回在庫(100セット)がなくなる前にお申し込みください。
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